自由研究3・4■福岡企画2001.7の記録


teku-teku自由研究3・4


自由研究3◆外国人建築家の都市=福岡


テーマ●主要プロジェクトに外国人建築家が活躍する国際都市・福岡の臨場感を知る
日 時●2001.7.7(土)11:00〜18:30
コース●スフィンクスセンター〜西新テングッドシティ〜シーサイド百道〜ホテルシーホーク〜ネクサスワールド〜キャナルシティ博多〜イルパラッツォ

自由研究4◆中心街活性化/双子都市=博多+福岡

テーマ●商人町・港湾都市=博多と城下町・行政都市=福岡の二重構造の秘密を見る
日 時●2001.7.8(日) 9:30〜17:45
コース●(1)博多地区:櫛田神社+博多町家ふるさと館〜川端商店街+ぜんざい広場〜博多リバレイン+アジア美術館〜博多小学校+奈良屋公民館・幼稚園〜ベイサイドプレイス博多埠頭
    (2)福岡地区:福博であい橋〜アクロス福岡+貴賓館〜天神周辺(大丸エルガーラ+イムズ+きらめき地下道+岩田屋Z-side+新天町)〜福岡城址〜ケヤキ通り〜大名・紺屋町界隈
参加者●33名(+子供8名)
    ◎大竹 亮、青木伊知郎、青木恵子、青木 徹、青木理惠、安藤 文、石橋理奈、磯田尚子、
    井手幸人、大澤真澄、大竹和子、小俣元美、梶川義実、鎌原史英、岸田典子、栗原 徹、
    杉谷知子、鈴木朗尋、田中 登、千川 明、野中るみ子、林 浩二、平井志都葉、廣瀬敦子、
    松野栄明、溝辺正浩、村田英樹、山下浩一、八坂悦朗、山田龍雄 (尾辻信宣、菅沼康雄、
    八坂伊佐美)


1◆外国人建築家の都市=福岡
a■スフィンクスセンター(1994/M.グレイヴス)

●街並みに溶け込んだデザインと、中央のホールのデザインが内外ともすばらしい。階段でのアップダウンが多く、誰にでもやさしい建築とは言いがたいが、相対的に地域のモニュメントとなっている。
●街の一角に組み込まれつつ、個性を発揮している。円筒形のガラス窓が外から見るといまいち。
●独特の存在感がありながら、表通りの街並みの連続性も保っている。カフェのランチが楽しい。
●いかにもマイケル・グレイヴス。向かいの公園も合わせてデザインすると面白い。
●壁面のつながりや公園が正面にあることによるポイントが大きい。
●歩道に面したところの形態が良い。
●ファサードが格好良く、周辺とも馴染んでいる。 
●各階に丸い回廊あるアトリウムは人の動きを感じることができる。歩道と建物との関係がいい。
●外見も独特だが、このホテルのドアを開けた途端に、はるばる福岡まで来た甲斐があった! アトリウム、階段とそれを囲む金色の塔。この劇的な空間構成は写真には写せない。オフィス・フロアから見下ろした結婚式の眺めもいい感じ。
●比較的コンパクトでかつインパクトあり楽しめる。オフィス階にホテルのEVで行けるのは少々驚き。
●中の空間がとても良く、立地も面白い。1Fル・カフェでのランチは素敵。
●内部の吹き抜けがピカ一。
●きれいな空間で、また行ってみたくなる。
●外観デザインは良いが、化粧室等内装の仕様が良くない。
●外観やエントランスが与えるホテルのグレード感に比べて、実際に利用する部分の快適性が低い。
●建物はいいが、周辺が寂しいので宿泊するにはためらいがある。
●○と□の構成に少し無理がある。
●つくばのカスミセンター(M.グレイヴス設計)のよう。
●前の公園の噴水が面白い。


b■西新テングッドシティ(2001/M.グレイヴス)
●庶民的な密集商店街にあって、超然とした存在感を誇り、街に強烈なメッセージを送っている。
●商店街を抜けるとあっと驚くデザイン。公団民賃にしてはよくやっている。
●地域のランドマークになっている。文字がファサードデザインに取り入れられるのは住宅では珍しい。
●高密度の商店街の中で、角地の広場空間を提供しつつ、ランドマーク的な役割も果たしている。予算面からなのか、若干施工が荒い印象があるのは残念。
●角地という立地特性を活かしたデザインとネーミングがユニーク。
●街の角がとても面白くデザインされている。1Fにお店があり、楽しく暮らせそう。
●黄色とグリッドのデザインがインパクトを与えている。 
●インパクトがある外観だが好印象。
●どうでもよいことかもしれないけれども、住棟の天辺の大きな文字が嫌い。
●地下に下りてから中に入るのは、集客力低下になってしまう。地域に開かれた商業施設という感じもしないし、狭い地下スペースでは快適性、開放性も逆効果。
●グリッド状の外観が日本的なものを連想させるのか、周囲の雑然とした景観から浮いていない。
●ビルの名の由来には笑った。マンションの中も見てみたい。   
●フランスのホテルブリストルとサボイホテルがなんでここにあるのだろうと思ってしまう。看板のデザインをここまでまねてしまうのは、ちょっとまずいのでは。
●アメリカという感じ。
●変わった公団住宅で驚いた。


c■シーサイドももち/街並みゾーン(1990/M.グレイヴス+S.タイガーマン他)
●埋立地の開発だが、様々な機能と仕掛けで、面白い街になってきた。
●広い埋立地の住宅だが、心地よくできている。
●様々なデザインで構成された集合住宅地だが、全体との調和が図られている。
●各建物がそれぞれ自己主張しつつ、洗練された街並みを構築している。   
●時間が経ってなじんでいるところが心地よい。  
●年月が経って個々の建築物の主張も全体に馴染んできている。緑道など広々しているのはやはりいい。
●年月を経て、貫禄が出たような、くたびれたような。
●塀を作らず生け垣で配した一戸建の街並みがいい。
●住宅街、特に戸建ゾーンは良い。
●街並みデザインが、感性豊かな住人を育てそう!  
●一度住んでみたい所。
●ロケットに見える円筒形のレジデンシャルホテルに、機会があったらぜひ泊まりたい。
●造りの良さは引き立って見えるが、町並みや景観からすると特に魅力はない。 
●ストリートを楽しくする仕掛けに欠ける。葉祥栄設計の1階部分の半屋内的空間は楽しい。
●本当に幕張、稲毛、浦安あたりにそっくりなのに驚いた。
●10数年ぶりにこの街を訪れてみて、あまりの変貌に驚嘆した。やはり赤砂岩の外壁が今も新鮮だが、自動車がこれほどまでに多くなっていることが悪影響を与えている。   
●10年たっても街の「人工性」が払拭されていない。何が違うのだろうか?


d■ホテルシーホーク&リゾート(1995/S.ペリ)
●シャープな外観とジャングルのようなアトリウム空間の対比が面白い。
●外観はシンプルだが、内部は色使いを含め個性的。日本人ではちょっと出来ないかなという感じ。
●ホテル棟の色づかいが気に入った。アトリウムも非日常的な空間。省エネにはならないだろうが。
●アトリウムのチャペルは、海を背景にいい雰囲気を出している。
●アトリウムの結婚式の印象が非常に良く、人工的ではあるが、リゾート性が強くまとめられている。
●船での韓国からの帰り、海から見てひときわ目を引く輝く場所だった。
●一大ランドマークであり、北東アジアの一大中心地福岡の象徴。婚礼の多さにここがステータス・シンボルであることを感じる。
●球場やショッピングセンターと連続し、福岡のリゾート地。
●試合がないのにショッピングセンターに人が多いことに驚き。
●いつもシーホークはすごいなと感じる。
●その成り立ちから、東京ドームホテルと比較してしまう。大きくて空間の使い方が贅沢。
●ダイエー系だけあってホテル内の店舗は庶民的な感じ。まわりの施設と含めて賑わっている。
●外観デザインはスマートですばらしい。でも外観のすっきりさに対して内部がチマチマしすぎている。
●植民地的中庭。海が見渡せるところのみ良い。
●外観はとても美しい。内部はあっと驚く大げさな空間。すばらしさと悪趣味は紙一重(どっち?)。


e■ネクサスワールド(1991/S.ホール+L.コールハース+M.マック+C.ポルザンパルク+O.トゥスケ他)
●建物と歩道空間の関係がうまく出来ている。デザイナーズブランドの住宅地とその周辺とにあった違和感が年々なくなってきた。
●建物の外観デザインや色彩は個性的だが、街路に面した壁面線がそろっており、適度に親しみある都市景観となっている。住宅はどれも逸品ぞろいで、精神的に贅沢な生活を楽しむことができる。
●街路がとても広く、まち全体の雰囲気を良くしている。S・ホール棟は住んでみるととても良い。
●スティーブン・ホール設計建物の空間構成はさすがにすばらしい。2階屋上の「池」には庭石など置いて楽しむことは出来ないのか。
●建物毎に評価が分かれる。スティーブン・ホール棟はすっきりした空間デザインで気に入った。
●O宅の印象がすばらしく良かったため、入り組んだプランも住めば(慣れれば)都と感じた。
●O宅へおじゃまできて面白かった。造りが複雑で興味深いが、階段が多すぎるので年寄には向かない。
●バリアフリー面では、段差が多く厳しい。
●各々の建築は個性的だが、街全体のアイデンティティが良く分からない。
●千葉の幕張ベイタウンと比べると、見られる住宅の雰囲気ではなく閉鎖的。
●実験住宅街。この環境で育つコミュニティや子供達の独創性など将来の様子を調査してみたい。
●今は「切り張りの風景」になっている。今後、周りがこのブロックを意識して開発を進めるようになれば。空き店舗の多さは少々気になる。
●閉店している店が多い。
●住みたい。
●面白いけど、購入するのは勇気がいるかも・・・。


f■キャナルシティ博多(1996/J.ジャーディ)
●空間、デザインとも素晴らしく、常に賑わいを生み出しているのも見事。
●面白い空間体験ができ、博多の新名所であり、周辺への波及効果もある。
●面白い施設であり24時間楽しめそう(夜と朝に行ったのが良かった)。
●わざと空間を狭めて界隈性や賑わいを演出しているのはさすが。ダイエー撤退の話も問題ないよう。
●中庭が意外と狭く、これが密集した活気をつくっている。どぎつい色の壁面も悪趣味になっていない。ホテルとしてワシントンとハイアットが入って、「予算に応じて楽しめる」と言ってるみたいで面白い。
●色使いに九州を感じる。お客さんが多すぎないのは東京ではないからか。キャナルという名のごとく、運河のある空間は涼しげで心地よい。
●噴水と運河を回廊に取り入れたプランが、楽しめる。 
●いろいろな仕掛けがあって、飽きがこない。
●洞窟の内部のような複雑な異空間。
●非現実空間がすばらしい。
●テーマパーク的に楽しめる。  
●人が引きつけられる空間。
●噴水で遊ぶ子供たちの笑顔!
●色彩など最初は驚いたが、慣れると楽しい。
●非常に奇抜なデザインで、博多のエネルギーを感じる建物。 
●新鮮さを失っていない。夏の昼下がり、暑さを避けてのんびり池の前の椅子でくつろぐのも良さそう。
●この手の商業施設の共通は、ゲームセンター、オープンカフェ、噴水は必須アイテム。
●両親を連れて行ったらとても感銘していた。若者だけでなく、子供からお年寄りまで楽しめる施設。


g■ホテル・イルパラッツォ(1989/A.ロッシ)
●川に向かって超然と屹立し、ラブホテル街を睥睨するその姿は絶品。12年前に、福岡、いや日本の外国人建築の嚆矢としての役割を担った名建築。
●ライトアップされた夜のファザードの威容は忘れがたい。修道院の回廊のごとき廊下、またゲストルームのスタンドの光の演出が見事。浴室に洗い場があるのは嬉しい。日本のホテルはかくありたいね。
●屋内外とも、夜、ライトアップされた時に最も魅力的に見えるよう設計されている。
●外観が美しい。
●異彩を放っている。
●建物単体ではとてもすばらしい設計で、細かい空間的配慮が感じられる快適なホテル。が、周辺の街なみとはまったく融合していなくて、近寄りがたい違和感のある建物。
●建築単体としては非常にいいが、周辺を変えるまでは至っていない。
●空間構成、素材、色彩とも好み。しかし、客室はちょっとこぎれいなビジネスホテルの感じ。
●客室窓はカーテンでなく木製の内扉なので、建物外観デザインが保たれる点はさすが。内装(クロス、カーペット)の汚れが気になる。立地も不良。
●細部までデザインされている。しかし、リゾートホテルならともかく、所詮滞在時間の短いシティホテルで、建物側でここまでこだわっても。
●ラブホテル街への殴り込みプロジェクトとしてはまあ成功。波及効果として周辺にバーなどもできているが流行ってない。なぜ?
●10年ぐらい前にはあった4軒のバーが2軒になってしまったのが残念。
●周辺環境とギャップがあり、「隠れ家」のよう。
●ホテルの従業員の対応が親切であった。  
●高級なラブホテルといったら失礼?


h■アクロス福岡(1995/E.アンバース)
●建物自体が自然と共存している。奇抜な発想のデザインだけど人の目にやさしいデザイン。
●外部、内部とも明快なコンセプトがはっきり判る。こういう思い切ったデザインは日本人では難しい。
●中をゆっくり見ると、随所にとてもいい空間がある。
●開放感がある。背後の公園とも調和している。
●公園側の緑あふれるデザインが環境に配慮しており、ひきつけられる施設となっている。
●公園に面した階段状の屋上緑化は、木が育って非常に良くなった。
●ピラミッドのような緑化。
●都心部にこれだけの屋上緑化とは、大迫力。
●階段状の緑は新鮮、インパクトがある(イルパラッツォの部屋から全景がよく見えた)。
●公園に向いた側面は、あっと驚く段々畑。季節が良ければ山登りするんだけど。
●コンサートホールや国際会議場、パスポートセンターがあり、この空間が市民に活用されている。
●運営費は大変そうだが、市民に活用されている。
●名所として定着している。
●下から見るとビルには見えず、ビルの内側からテラスに行ず残念。
●みどりの屋外階段は1つの試みだが、中のアトリウムの空調を考えると環境にやさしいか疑問。
●技術的にここまでビルの緑化が可能なら、例えば公園緑地の少ない地区には補助金を出して、ビルをすべて緑化してもいい。


■福岡という街と外国人建築についてどう思うか?
●福岡はもともと様々な文化が融合したアジア的な雰囲気を持つ街であり、その中で街に対してより大きなインパクトを与えるためには、外国人建築の都市を読み込む能力と斬新なデザインが有効である。
●外国人の建築も出来たときはキラキラしているが、数年経っていくと福岡の街に取り込まれている。これが国際都市福岡の魅力、いや魔力?
●個性が思う存分楽しめて、それが快適であることを再確認させてくれる街。建物それぞれには個性があるが、統一感のある街並みづくりができていて、決して混沌としていないというバランス感覚が、外国人建築はすぐれている。
●シーホークホテルやキャナルシティなど、外観、色使いが似ていて、ひとつの「福岡」イメージを作るのに貢献している。変に「アジア的」を意識した外観にしていないのに、結構景観になじんでいる。
●個性的なデザインの住宅が並んだ街並みは、寄り道をしたくなり、歩いていても楽しい。
●自己主張が強い九州には合っている。デザインのインパクトより、存在感、威圧感のある建物が多い。
●東京という日本最大の都会に住んでいて、こんなすごい都市があるとは思わなかった。福岡の建築の独創性は、東京に勝っている。
●関西に比べてこれ!という文化は弱い。そのため、開放性・受容性に優れている。
●過剰適応する流動層を含む保守的な主観性と外国人の斬新なデザインとの大胆なミスマッチ。
●けっこう合っていると思う。
●もともと新しいもの好きなのか、斬新なデザインを受け入れる気質、土壌があるのか。あるいは、単にいい時代に開発が集中したからなのか。わからないが、こういうプロジェクトに携わってみたい。
●こんなに沢山あるとは知らなかった。アジアの玄関口として、良くマッチしている。
●他都市より多いということだが、福岡の気候、明るさと高層建築が少ないので、より映えるのかも。
●どの都市でもできることではないので面白いが、福岡の人はどう思っているのか。
●福岡は川の存在感が海より強く、“港町”のイメージがもてないが、それは異人館や中華街がないためか・・・とすると、外国人建築は現代の異人館のようなもの(街の個性の一つ)になるのだろうか?
●外国人建築が1980年代後半から重なって建設されただけであり、街の印象は彼らだけで決まるものではない。日本人の建築家がもっと奮起すべきであり、他の街に対して、イニシアチブを福岡が持っているわけではない。また、健常者の街:福岡と思う。
●アジアのハブ・福岡なら、欧米の建築家ばかりなのはつまらない。もっと「混沌」なる建物があれば。
●福岡というと、アジアに開かれた、とよく聞く割に、外国人建築といっても、ほとんどすべてが西欧人なのはどうしたものか。台湾や韓国にはいまや多くの建築家が育っているだろうに。その外国人建築だが、サステナビリティというより、環境をどう生かすか、どう取り組むかの点が気になった。例えば、キャナルシティ博多は、確かに魅力的だ。開放的な空間、中央に位置する川/キャナルや噴水など水をうまく生かしている。しかし、そもそも川の多い福岡で、川を直接取り込む形でできないものか? 閉鎖水域としての運河や川は、まるで、テーマパークのようではないか? 制御された水とのつきあいというように思える。そう見ると、不規則に床から吹き出す、あの噴水も、巧妙に制御された水とのかかわりの場なのだろう。川が多い/水運とともに栄えた博多の町にとって、キャナルシティというのはアイデンティティの点からも歓迎されているに違いない。ただ、それが管理された自然としての川となってしまっていることが残念でならない。設計上の川・水とのかかわり方に西欧人の環境観が反映されていると見るのはこじつけかもしれないが、非西欧人建築家には別の形を期待したくなる。
●外国人(欧米人)建築家は、建物自体の表現とともに、その建物によって都市を良くすることを強く意識している(この点、大半の日本人建築家と異なる)。幸いにも超高層ビルが建てられない(航空制限)福岡都心部で、外国人作品は高密な「都市建築」なるものの貴重なモデルを提示している。


■国内の外国人建築家作品で推奨すべきもの
★★★★ユナイティド・アローズ原宿店(リカルド・ボフィル)
★★★★関西国際空港ターミナルビル(レンゾ・ピアノ)
★★幕張ベイタウン・パティオス11番街(スティーブン・ホール)
★★ネクサスワールド9〜11号棟(レム・.コールハ−ス、スティーブン・ホール)
★★キャナルシティ博多(ジョン・ジャーディ)
★★大阪海遊館+マーケットプレイス(ケンブリッジ・セブン)
★★神戸居留地38番館・リブラボウエスト(W・M・ヴォーリズ)
★★東京国際フォーラム(ラファエル・ヴィニオリ)
★★五反田の東京デザインセンター(マリオ・ベリーニ)
★北青山のワタリウム(マリオ・ボッタ)
★愛宕に建つ高層住宅(シーザー・ペリ)
★丸亀駅前の広場(ピーター・ウォーカー)
★センチュリータワー(ノーマン・フォスター)
★W・M・ヴォーリズの一連の作品:この建築家は人にやさしいデザインを志しており、ユニバーサリティを強く感じる(今回の建築は、どれもデザインがすばらしいが、この点での評価は低い)
★ヴォーリズ、フランク・ロイド・ライト、レンゾ・ピアノの作品
★自由学園明日館(フランク・ロイド・ライト)
★水俣メモリアル(ジュゼッペ・パローネ)


2◆双子都市=博多+福岡の秘密
2-1■博多の街(全体)

●都会に昔ながらのコミュニティが残っている。人々がそこに暮らしている街。祭りを見るとわかる。
●山笠の雰囲気がみなぎっていて、良い時期に行った。
●山笠祭りが近く、活気があった。
●地域活性化を頑張っているエネルギーがとても感じられる。でもなんだか混沌していかにもアジア的。
●下町のエネルギーを団結して、文化や歴史などいい方向に力を向けていって欲しい。応援したくなる。
●大規模な集客スポットはないものの、それぞれの場所でそこそこ活気がある。
●特に印象に残らない。
●元気を福岡にもって行かれた。
●都心下町のコミュニティとアイデンティティが伝わるが、インナーシティ問題は深刻。行政も、アジア美術館やふるさと館、小学校で最大限の努力をしているが・・・。
●頑張っているけど、今更盛り返しは難しい。むしろ、伝統的な博多の部分で、今風の福岡とは別の売りを考えた方が良い。


■櫛田神社+博多町家ふるさと館
●奇祭・博多祇園祭前夜の活気とすばらしい伝統工芸品博多織の実演に感動。
●祭りと神社が一体化しており、博多には無くてはならない施設。
●山笠の知名度に比べ、展示施設が小規模なのに好感が持てる。
●山笠祭り、一度は見に来たい。
●街の顔になっているし、博多の街の歴史を感じられる。
●博多の生活史を体現できる。
●この都市の精神的中心になっている。
●ふるさと館は、町なかにあってよく頑張っている。
●ふるさと館はよくある資料館だが、ボランティアの方の説明がうれしい。
●ふるさと館は、ボランティアによる説明があって良い(聞く時間が充分無かったのが惜しかった)。
●パンフレットが5カ国(日・英・北京・台湾・ハングル)なのが東京よりすごい! さすが国際都市。
●民家に自由に上がれるのが良い。この民家は座敷も吹き抜けで珍しい(福岡辺の一般的形態なのか)。
●神社とふるさと館だけでなく、周辺の通りや街並みにも一体感があるといい。
●かつての商人町の記憶を止める一角だが、もはや周囲から浮いている。周囲の同調整備を祈る。
●皮肉なことに、ふるさと館より、大名・紺屋町のトリポリの方が、町家をうまく活用している。


■川端商店街+ぜんざい広場
●両端の新しい施設の効果で商店街も少しずつ変化してる。ぜんざい広場は商店街のポケットパーク!
●キャナルシティのおかげで通行量は増えたが、売上げは疑問。でも、この山笠の時は生き返っている。
●日本というよりアジアを感じる。活気があって美味しそう。 
●祭り以外の時期に訪れてみたい商店街。
●こういうアーケードが大事にされると良い。ぜんざい広場をとても良い空間。
●ぜんざい広場の試みは面白い。
●ぜんざい広場のように川側にも面した店舗が増えると、街に新たな魅力がでてくるのでは。
●ぜんざい広場を入りやすくして、水辺にもっと人を流すと面白いのでは。
●ぜんざい広場は、もう少しオープンだといいのだけれど。
●よくあるアーケード。もっと裏の川を活用できないかな。
●アーケード商店街はどうしても時代を感じさせ、空間としてうっとうしい。その点、ぜんざい広場はスカッとして気持ちが良い。他の店もトランスペアレンシーを増し、裏の川まで視線を抜いてはどうか。
●個性が乏しい。
●都心商店街の両端に巨大施設(キャナルシティ+リバレイン)を作り、通行人を強制的(?)に増やすという作戦は大成功。あとは店舗の魅力次第。


■博多リバレイン+アジア美術館(1999/日建設計他)
●リバレインはいい空間。アジア美術館はアジアの社会、精神がわかり貴重。
●建物は普通のデザインで、外国人建築に比べると格段に落ちるが、アトリウムのウェディングを美術館ロビーから眺めたり、博多座では歌舞伎や宝塚の公演があったり、アジア美術館は現代アジアの美術潮流を実体験できたり、とかなり面白く利用できる施設(ただし、SBCと博多座は大赤字だが)。
●正面に掲げられた「スーパーブランドシティ」という実に正直な名称に感心。ブランドショップと高級ホテルと美術館、という組み合わせは、ありそうで無かったかも。
●ホテルオークラのアトリウムとアジア美術館の彫刻ラウンジのゆったり感がいい。
●5階のアトリウムなど普通の再開発ビルよりは評価できる。アジア美術館はアジアの玄関を自負する福岡にはいい施設で、作品もキッチュなものが多く気に入った。
●アジア美術館の収蔵品はあまり見ないタイプの作品ばかりで興味深い(ついつい触って注意された)。
●アジア美術館のテーマ性は福岡市の姿勢が見られる。
●アジア美術館は無料の催しが多く、資料も揃って外の文化に開かれている。しかし実際の利用は?
●ロビーなどのゆとりが良い。
●中途半端に隠れ家的。
●アトリウム空間はなかなかいいが、全体としては中途半端な開発になってしまった。
●吹き抜けホール等、デザインは良いが、複合用途の施設を無理に積み重ねている印象が強い。
●建物の仕掛けとしては面白いが、内容が?
●韓国の免税店を考えるとここでブランド品を買う気にはなれない。巨大ショールームとみるしかない。
●商人町博多の歴史と性格を考えれば巨大建物に過ぎた。周辺が寂れている感じは免れないし、この建物に周辺が今後ついてこれるか疑問。


■博多小学校+奈良屋公民館(2001/シーラカンス)
●街の中にうまく埋め込んだ公共施設。通りとの関係、建物間の連結、空間の変化・・・うまい!
●小学校を中心に地域コミュニティを復権しようという意志が見られる。地域の視線で子供を守るというポリシーも明快。元寇防塁も発掘展示され、博多地区再生のモデルとなってもらいたい。
●学校とコミュニティとの一体化を建築で表している。常に、地域が校内を見守っている感じ。
●小学校が地域のコミュニティの中心となる意志がみられてよい。 
●子供を地域の中で育てる場をうまく提供していた。
●様々な公共的施設を集積し、地域の核となることが期待されるのだが・・・。
●コンクリートとガーデニングのバランスがきれい。
●教室は良いが、建物は小学生にしては高レベル。
●動線的には確かに開かれているが、学校としての形態、構成は従来のものであり、歩いてまわっても面白くない(千葉の打瀬小に比べれば)。それでも、設計の質は高い。
●空間構成はヒューマンスケールですっきりしているが、子供のための空間としてはシャープすぎる。やわらかい質感にしたり色調を考えた方がいい。ひっかけプランターやベランダ緑化などはつけ足し的。
●少し温かみに欠ける建物だが、小学校と公民館が一緒なのはとても良い。大通りに面しているので、昨今の事件を考えると少し不安。
●あの事件の後で、地域開放の難しさを感じてしまう。
●学校開放は今後どうなることやら。
●こういう小学校に行きたかった。しかし、地域に開かれた小学校というポリシーの行方が心配。
●自分の小学校時代と比べて贅沢!こんなに色々整ってるのに学校に行きたくない子がいるとは!ぷん。


■ベイサイドプレイス博多埠頭(1991/北山孝二郎)
●都心部からバスですぐの所に本格的な港湾施設があり、海に向かって開放的なテラスが楽しい。
●海に近く、気持ちよい。海も汚れていない。
●水辺を活かした空間はとてもいいが、都心部からのアクセスがやや難か。
●気持ちのいい空間だが、交通の便、施設の内容を改善するともっと人がくるじゃないかな〜。
●飲食店がもっと充実してると良い。
●いかにもベイサイドの店舗+ボードウォークで、可もなく不可もなく。
●とりたてて特徴はないが、伊勢海老のUFOキャッチャーはすごい。本当に取れるんだろうか。
●デッキの前の景観が良くない。
●昔の繁栄、今いずこ。 
●お店が少ない。
●巨大な水槽の水の濁りは魚類虐待。食事の選択肢がない。
●船の行先の土地の空気をあまり感じられない(例えば、竹芝桟橋には伊豆・小笠原諸島の空気がある)。
●今ひとつ・・・子供神輿が見られてラッキー!迫力があった!
●子供神輿の印象が強かったため、港全体の雰囲気が良かった。


2-2■福岡の街(全体)
●つねに新しさを追求する街。西鉄福岡駅付近の巨大商業集積だけでなく、大名、けやき通り方面へ小規模なトレンドショップが路面展開して、街の活気を一層高めている。
●いま日本で最も勢いと活気がある都市という雰囲気に溢れている。
●国内よりもむしろ北東アジア全体から人を集めている活気が感じられる。  
●都会として惹きつけるものをたくさん持っていて、かつ居ることが心地よい街。
●先進国的華やかさのあるハイソなエネルギーが感じられる。まさしく、東京となんら変わりのない街。
●再開発が次々と起こっており、まちづくりのエネルギー、創造性を感じる。
●コンパクトにまとまった魅力的な街。
●しゃれた街、という感じ。
●こじんまりして、東京ほど人込みがすごくないので、買物など落ち着いてできる。
●とにかく人が多くて商売繁盛で何よりだが、こうなると渋谷化していって建築、空間もなんでもあり。


■天神イムズ(1989)+大丸エルガーラ(1997)
●イムズは階によって雰囲気の違う階層都市。エルガーラはオープンカフェなどちょっとヨーロッパ的。
●イムズには何となく惹かれる。エルガーラはヨーロッパみたいで、そこに身を置いてみたくなる。
●イムズは吹き抜けが気持ちいいが、東京並みに混んでいる。エルガーラは、すごくセンスのいい通りに演出されている。
●イムズは今でも活気がある。エルガーラのガレリアと一皮分の店舗がとても巧い。
●イムズは縦に吹き抜け、エルガーラは横に通り抜ける。どちらも非日常の空間体験を演出している。
●いつ行っても人が多い施設。店舗の魅力の他に空間的な魅力を感じる施設。
●竣工後12年経ってもイムズのこの賑やかさはすばらしい。
●今回の企画中、唯一歩けないほどの人混みに出会ったスポット。
●今回の中でここが一番楽しそうだった。博多の夜景はイムズ屋上が安上がりで一番。
●飽きの来ない空間構成。各自動会社をワンフロアにしたイムズの仕掛けはうまい。
●エルガーラのガレリアは人の集まる場所になっている。グッド。
●エルガーラのガレリアを横切る空中通路は、デザインがごつく空間を壊している。
●東京にあっても買わないが、ここで見つけると買ってしまう。


■天神地下街(1976)+きらめき地下道(1996)
●天神地下街は古風でシックな天井、きらめき地下道はうってかわって若向きで明るい。突然のこのムードの変化が良い。
●全体にコーディネートされていて、福岡のもう一つの世界のイメージをつくりあげている。
●壁面・天井の装飾によって、地下道が「通路」ではなく「街路」になっている。
●地下街に石畳というのは珍しい。
●天神地下街は暗くて人が多くて息苦しくなりそう。きらめき地下道は明るくすずしい感じでいい。
●きらめき地下道の橋をイメージしたデザインは地下道らしくなくていい。
●とても明るくて素敵。地下の暗さ、不潔さ、こもった感じがない。
●きらめき地下道を民が整備した点は評価できる。
●池袋の西武も参考にしてもらいたい空間。
●きらめき地下道は、なぜ地下を歩かせるのか設置意図がよくわからない。
●人が多すぎて、印象薄。
●道に迷うが悪い気がしない。


■新天町商店街
●路地感覚をうまく活かし、今をうまく取り入れた商店街。
●アーケード街でこの賑やかさ、充実には驚き。とても良い。
●中野ブロードウェイのような空間。建築の内部か外部かがよくわからない面白さ。
●再開発できれいにした隣に路地空間があることは変化があって面白い。
●迷路性が面白い。
●年齢層が幅広い。
●しゃれた雰囲気がある。
●しゃれたファッションビルにはない猥雑さがある。
●アーケードの意匠がとても印象に残る。
●昭和30〜40年代にタイムスリップしたような空間だが、品物の魅力がどうか。


■けやき通り(国体道路・赤坂付近)
●けやき並木がとてもいい雰囲気を生み出している。通りの店舗もなかなかいい。
●広々とまっすぐな通りにセンス溢れるお店が連なり、ウィンドショッピングしながら気持よく歩ける。
●歩いて生活できる、とてもステキな通り。
●並木道はどこもおしゃれ。好きな理由でもある。
●年季の入ったしっかりした木が多く、歩道が広い。
●今後、もっとお洒落なカフェなどが増えていきそう。
●表参道にいるような錯覚。ここが一番おしゃれだった。
●ステキ。ボランティアで清掃しているという広告があった。
●本屋「キューブリック」はいい。店主が「2001年・・・」が大好きらしい。
●緑豊かな高級マンション街のようでいい感じだが、もう少し歩道空間は広い方がいい。ガラスのサインは繊細なデザインで気に入った。
●東京周辺でもよくみる風景。
●どこか他の地域にもありそう。
●マンション街としてはまあまあだが、裏宅地も含めて良く見なくては街全体の評価はしにくい。


■大名+紺屋町界隈
●狭い通りに面して個性的な店舗が並ぶラビリンスな街で、とても魅力的。
●古い建物の更新等に様々なアイデアが施されている。
●庭先に空地に木を植えたり、植栽を置いたり、結構楽しい商業ビルが出来ている。
●新しい店がどんどん建つ原宿界隈のような若者のまちというイメージ。こうなるとそれぞれの建物が個性を競ってもらうしかない。
●車が貼り付いたビルがあったり、パリの小径のようだったり。
●賑わい、楽しさ、若者、しゃれた店、とても楽しい。
●若者向きな怪しい店が多く、好奇心で歩けるスポット。
●最後に歩いた不思議なところ。
●地名から連想されるイメージとは全く違うポップな街。
●青山あたりの雰囲気。
●日曜の夜でも飲み屋が開いている勢いは驚かされる。
●狭い通り庭の奥にある町家を活用したトロピカルカフェ(トリポリ)の意外性がこの街を象徴している。
●天神から紺屋町に向けての若者の人通りが、この街をさらに活性化していくと予想できる。


■博多と福岡、あなたはどちらが好き?
●外から見る限り「福岡」の方が好き。買物や飲食など楽しめる要素が多く、常に人で賑わっている。「博多」は住んでみると面白さがわかる街だと思う。
●まちの人の中にとけ込んでいければ「博多」の方が祭とか人づきあいが楽しそうだが、外来者としてなら天神から大名にかけての「福岡」の方が新しくて刺激的でいいと思う。
●難しい! 私は「福岡」の方によく行きそうな気がする。「博多」はアジア美術館や川端商店街に買物。
●「福岡」。(福岡と博多を切り離してイメージできないので、とても難しいが)強いていえば、別世界の展開の連続、しかも何でもあり・・にもかかわらず、この街だからいいかな、と思えてしまう福岡の勢いのようなもの。ただし、落ち着いて永く暮らしたい街としては考えにくい。
●「福岡」。経済力を背景とした活気を感じる。
●「福岡」。歩きやすさが福岡の方が上だから。
●「福岡」。もし自分が住んでいたら買物に行くとしたら博多より福岡エリアだと思う。
●やはりどちらかというと「福岡」の華やかなエネルギーの感じられる雰囲気が好き。でも「博多」の雑然と混沌とした新旧混合の活力を感じる街も楽しいと思う。
●福岡(東京)vs博多(大阪)のような構図がある。こだわりの街「博多」が好き。
●まあ「博多」。やっぱり活気が違うもの。
●「博多」の方が好き。おおらかでアジアっぽくて個性がある。であい橋、いいなあと思った。
●「博多」。独特の雰囲気と工芸品があるから。博多の復興を望む。「福岡」は、緑の豊富な都市部に人が居住している点は別として、商業地として見ると狭すぎて多様性に乏しいように思える。
●現在では「博多」「福岡」を区別して感じられるような特徴は見出せない。博多の町を生かす開発、まちづくりを期待したい。
●「福岡」は匿名性と新しさに、「博多」はコミュニティと伝統に持ち味がある。二重都市なのだから、その日の気分次第で楽しみたい。
●両方。「博多」の方が静かで、「福岡」の方が都会として密。どちらもお互い良い。
●甲乙つけがたい。記憶がごっちゃになってしまった。
●どちらも好き。無理に区別する必要性を感じなかった。


■都市(中心街)の魅力とは何だと思うか?
●都市の魅力は情報。人と人との交流、街を歩く人とファッション、新しい商品、美味しい食べ物など、様々な形の情報が行き交うことが都市の魅力である。
●行く度に新しいお店ができ、新しいものがあり、イベントがあったり、様々な人々が行き交う刺激的なところが魅力なのではないか。(その点、地方都市は刺激が少なくてさびしいが、一旦商店街や商工会議所の中に入ってしまえば、いろんな人と知り合いになれてそれなりに楽しく過ごせる。) 
●やはり、わくわくどきどきするような、そして夢を見せてくれるようなエネルギーの源かしら?! それを思うと、都市は、集まりやすい場所で、快適なスペースがあり、行きたくなるような仕掛けが常にあって、活力をもらえる雰囲気が漂っていることが大切で、それがあって初めて魅力ある都市になる。
●万人向きではないスポットの登場する所。変わったレストラン、個性的な本屋、ライブハウス、地方都市に1人くらいしかいないオタクが上京し、友達を見つけ、つるむ。特にインターネットも普及してなかった数年前まではそうだったと思うけど、今後どうなるのだろうか?
●思わぬところに思わぬものを見つける楽しみ。人々の様々な創造性が顕在化し、それに刺激を受けてまた別の人が何かを感じ、アクションを起こすこと。
●価値のるつぼ。様々な価値が投げ込まれ、反応して新たな価値が生み出される。それが凝縮する場。
インターネット時代で情報は「遍在」するが、実物は「偏在」する。これが集積する場。
●自由と多様性と文化。
●交通(陸・空・海)の利便性が良く、何となく人が集まること。
●魅力的なもの、空間に身を置く快感。そして、それを身近に(距離、交通手段等)得られることが大事。
●心地よい空間の演出がされているかどうか。      
●連続的に機能が連担していて、歩き回ってその機能を利用できること。
●有り余る人、物、金が(秩序ある形で)集まることによって生み出される風景、その活気。
●その街特有の活気を肌で感じる場があること。
●ひとのにぎわい。集客力
●お店と賑わい。
●人を引きつける商業施設集積。
●人で始まり人で終わる。うまい物があり、くつろげる住まいがあり、祭りがあり、そして人々の笑顔が重なれば、ここから街作りが始まる。この街の人々は祭りを愛しており、このことが、都市の魅力につながっていると感じた。


3◆今回の企画について自由に!
●福岡はとても魅力的な街です。これまで何回も福岡に行きましたが、行くたびに新しい魅力を発見できます。今回は、エルガーラと大名+紺屋町界隈が収穫でした。(T.Kur-)
●短時間に広い範囲をまわれてとても楽しかったです。都市高速バス:電車より便利なバスがあるとはびっくりしました。西新商店街:通りの真ん中に一列にベンダーが置かれ、野菜・・等いろいろなものが販売されていた。車が入ってこないこともあり、場に活気があり日本には珍しいバザール空間となっていた。今回一番気に入った商店街です!(Y.ide-) 
●とにかく天神あたりの賑わいに驚きました。バブル崩壊後も福岡だけ(?)は、その後もしばらく元気だったと記憶していますが、国内の波だけでは動じない(早くから開かれていた)都市の気質かな、などと思ったりしました。祭りと緑と現代建築に原色のパブリックアート・・・いろいろなものが似合う街を楽しめましたし、今回初めて「博多」と「福岡」を意識しながら歩いてとても面白かったです。ありがとうございました。(F.Kam-)
●双子都市の秘密をかいま見ることが出来、楽しい企画でした。博多の勢いのなさはJRvs西鉄の勢いの差でしょうか。(おまけ)トリポリには翌日も行きました。地元の人も知らなかったそうです。(追加)西新や香椎という地域の中心(生活中心)が元気であることは福岡市全体を元気にしているように思う。「私鉄の駅前」が生きている感じ。(Y.kaj-)
●福岡と博多の違いを認識しました。いつも以上に練られた行程でいくつもの乗物に乗れて楽しかったです。次回の九州イベント、期待しています。(R.Non-)
●とっても充実した楽しい企画でした。10年ぶりに訪れた福岡でしたが、予想以上に活気があり新しい建物が街を色づけていてビックリしました。観光旅行とは違った視点で、じっくり福岡を探究できたことはとても良かったです。足の疲れも韓国に渡ってゆっくりフットマッサージをしたのですっかりとれました!(N.Kis-)
●充実の2日間で、その時は疲れましたが、全く翌日に持ち越しませんでした。心身の洗濯になったからだと思います。企画力に脱帽ですが、それにしても、何とまあ大竹さん向きの都市に転勤されたもんですねえ。(S.Hir-)
●強行スケジュールではあったが、全部回れて満足。充実度、満足度の高い2日間でした。(M.Osa-)
●少々ハードでしたが、密度濃く、楽しい企画でした。(M.Miz-)
●ハードな2日間でしたが、意外と疲労を持ち越しませんでした。(A.Suz-)
●充実した福岡−博多ツアーを組んでいただき、ありがとうございました。(H.Mur-)
●福岡の魅力、楽しさを十分に味わえました。(K.Ota-)
●企画の面白さもさることながら、地方企画にこれだけ大勢の人材が集まることに驚いた。(S.iso-)
●時間一杯使って数を見るか、ゆっくりして街を感じ理解するか。福岡まで来てと考えると前者だが、振り返ってどうだったと考えると後者。むずかしいところです。(K.Yam-)
●かなり疲れました。(M.Oma-)
●暑さと距離に疲れました。博多の冬も良いのではないでしょうか?(N.Tan-)
●大変だったと思います。ありがとうございました。どこにでも行ってしまい、生活を楽しんでしまう大竹さんの身軽さは、うらやましい。(T.Sug-)


■コーディネイターより:今年の冬は、私にとって不思議な体験でした。単身で知らない街に住み、キャナルシティやイムズやスフィンクスセンターで買物や食事をし、シーサイド百道やネクサスワールドの空家を探し歩くという、非日常空間で手探りの日常生活をする日々でした。(今は家族で住み、キャナルも百道もごく普通の日常空間です)今回の企画は、私自身にとっても、福岡の街を総括する試みなのです。お疲れさまでした! これからも、teku-teku九州に来て下さい!(R.Ota-)

 

【評価集計結果】     

◆総合評価
◆項目別評価[下記注参照]
  対象 評価 内訳 A:快適 I:独自 S:持続 U:普遍
JK0301 スフィンクスセンター 3.67 AAAAAAAAABBBBBBBBBBCD 3.56 4.33 2.00 2.13
JK0302 テングッドシティ 2.33 ABBBBBBBBBBBBCCCCCCCC 2.56 3.33 1.75 2.00
JK0303 シーサイド百道 3.67 AAAAAAAAAABBBBBBBBCCC 3.44 4.11 2.19 2.25
JK0304 ホテルシーホーク 3.48 AAAAAAABBBBBBBBBBBBCD 3.94 4.06 1.93 ○2.73
JK0305 ネクサスワールド 3.74 AAAAAAAABBBBBBBBBBC-- 3.71 ○4.53 ○2.27 1.80
JK0306 キャナルシティ博多 4.40 AAAAAAAAAAAAAAABBBBC- ★4.65 ★4.76 2.07 ★2.87
JK0307 イルパラッツォ 4.00 AAAAAAAAAABBBBBBBBBB- ○4.41 4.18 2.07 2.33
JK0308 アクロス福岡 3.89 AAAAAAAAABBBBBBBBC--- 4.25 4.50 ★3.86 2.43

 

  対象 評価 内訳     対象 評価 内訳
JK0410 博多地区全体 3.43 AAAAABBBBBBBCC------ JK0420 福岡地区全体 4.14 AAAAAAAABBBBBB-----
               
JK0411 キャナルシティ博多(再掲) 4.40 AAAAAAAAAAAAAAABBBBC JK0421 アクロス福岡(再掲) 3.89 AAAAAAAAABBBBBBBBC-
JK0412 櫛田神社+ふるさと館 3.80 AAAAAAAAABBBBBBBBBBC JK0422 イムズ+エルガーラ 4.05 AAAAAAAAAAAABBBBBCC
JK0413 川端商店街+ぜんざい広場 2.90 AAAABBBBBBBBBBBCCCCC JK0423 天神地下街+きらめき地下道 3.42 AAAAAAABBBBBBBBBCCC
JK0414 博多リバレイン+美術館 3.40 AAAAAABBBBBBBBBBBBCC JK0424 新天町商店街 3.24 AAAAAABBBBBBBCCCC--
JK0415 博多小学校+奈良屋公民館 4.26 AAAAAAAAAAAAAABBBCC- JK0425 ケヤキ通り(国体道路) 4.05 AAAAAAAAAAABBBBBBBC
JK0416 ベイサイドプレイス 2.37 AAABBBBBBBCCCCCCCDD- JK0426 大名・紺屋町界隈 4.56 AAAAAAAAAAAAAABBBB-


[注]A:快適性(アメニティ) I:独自性(アイデンティティ) S:持続性(サステナビリティ) U:普遍性(ユニバーサリティ)


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