自由研究 9■阿佐谷・西荻窪2001.11の記録


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teku-teku自由研究/東京ハウジングコレクションその1[記録]

日 時●2001.11.17sat/13:30-18:00
コース●南阿佐谷駅〜阿佐谷住宅(前川國男+日本住宅公団)〜阿佐谷パールセンター商店街--- (中央線)---西荻窪駅〜西荻窪普通住宅(同潤会)〜東京女子大〜西荻窪骨董街
参加者●27名
◎井手幸人+野中るみ子+藤井正男
新井英子、石橋理奈、市野恵子、伊能正明、江幡和子、大竹 亮、小俣元美、梶川愛子、鎌原史英、北村朋子、栗原順子、桜井香織、櫻川惠一、澤田初穂、清水俊哉、神野雅代、田野裕美、千川明、原 久子、平井志都葉、溝辺正浩、安田泰子、弓削孝浩、渡部美津子

【参加者の意見】
■公団・阿佐谷住宅

●各住戸の庭の花、緑がとても綺麗だった。そして住棟間のオープンスペースは計画者の思いが実って、とても素晴らしい住民のコモンとなっていた。
●2階建てテラス住宅による集合住宅団地づくりの試みとして歴史的に評価できるもの。私有地の共有によるコモンスペースのあり方については、空間的には、極めて快適な空間をつくっているが、中堅所得階層(当時としては高価だったようだが)対象の住宅としては不釣合いなイメージを受ける。
●低層の家とコモンスペース、そして考えられた配置によって作られる空間は、懐かしいのに新しい気がしました。今回の企画でいちばん印象に残った場所です。
●敷地内のオープンスペースの多さが気分をゆったりとさせる。
●イギリスやアメリカにある郊外住宅の計画のようでした。(ただし家の規模を小さい。その後あのような住宅が開発されズ、土地の高度利用となってしまった理由は何でしょう。土地の人口流入が多すぎたのだと思いますが、ああいった住宅をつくらなかった行政の軟弱なのでは。
●桜を始め、植栽の木々の太さが年月を物語っている。もとは同じ形の住宅でも玄関や庭を見ると、いろいろな住み方をしているのがよくわかる。
●住宅地内にある公園や、植えられている植物が馴染んでいて心地よかったです。暮らすために造られた住宅(地)なんだなと思いました。(未入居の家もあったようですが‥)今更ですが、土が身近にある生活は良いな‥と、改めて感じました。
●環境が良く、ぜひ住みたいと思いました。あんなに贅沢な屋外空間の使い方なら、どんなに豊かな暮らしができるだろうと思います。時代性の違いでしょうか。
●あのような閑静な町並みがあったことに驚き、いままでの阿佐ヶ谷のイメージを一新した。住宅地内のカーブした道や広い前庭や広場など、ゆとりある山の手の雰囲気が感じられた。
●緑が多く広々としていてとても気持ちが良かった。コモン・スペースの植込みはもちろん、各家庭の入り口や庭にも緑があふれていて、それぞれが生活を楽しんでいる様子が伺えた。
●建設後40年、当初のゆとりある配置も功を奏してすばらしい屋外空間になっている。建物も少しずつ手を加えて、十分満足できる機能を維持しているのではないか。
●時間の流れさえ違って感じられるようなゆったりした環境の雰囲気が残ると良いと思いました。毎日窓の外に緑を眺めていた暮らしも・・。住宅地の緑(特に外周)は、周りの住宅地にとっても、存在感がとても大きい。
●今まで見てきた集合住宅の中で、上位に位置する住宅でした。デザインも、公園や桜の木の多さも心ひかれます。都心にあって緑の多い低層の集合住宅は、地価が高くなってしまった今となっては不可能ということがとても残念です。集合住宅でありながら庭があるというのは、より自分の家に対して愛着がわくのではないのでしょうか。
●周辺地域と隔絶しているわけでなく、周辺に解放されていることから、周囲との違和感を殆ど感じることがありませんでした。緑やオープンスペースが多く、緑の種類も豊富なので、四季を通じて環境の変化を楽しめることがうらやましいと思いました。(ただ、うちの旦那さんの話だと、大きな通りに近く、通りよりレベルが低いので、排気ガスが団地内に溜まり、汚れが著しいそうです。)建物のデザインについては、もう少し特徴を出してもよかったのではないかと思います。窓の付け方や、玄関の周辺など。あまりにも当時の公共住宅と同じようなデザインだったので、少し残念でした。「すぎ丸」が頻繁に走っていたので、便利だと思いました。天気が良かったせいか、オープンスペースが素晴らしく、とても贅沢な住環境だと思いました。さらに、個々の住宅、特に中層住宅のそれぞれの住戸に個性が感じられるような手が加えられていると、もっと活気のある住宅団地になるのにと思うと、少し残念でした。
●子どもが野球のボールで遊んでいたのに、周囲にはフェンスがなく、特にボール遊びを禁止する看板もなかったのが不思議でした。十分に広いので、ボールで窓を割ったり、歩いている人にぶつかったりすることがないからでしょうか。それとも、ルールが確立していて、人に迷惑を掛けるような子どもがいないからなのでしょうか。どちらにしても、子どもにとっては嬉しい環境なのではないでしょうか。
●う〜ん、贅沢。あの場所で一般化は難しいでしょうね。


■西荻窪同潤会普通住宅
●木造の普通住宅の姿はあまり目にしなかったが、街角広場、アイストップとしての公園の配置、通りの緑等の当時の計画者の空間づくりを体現できた。
●この住宅地に入った瞬間、これまで歩いてきた街とは雰囲気が変わったと感じました。個々の建物は立て替えられても、配置や並木(しかも落葉樹)が守られること、暮らす方が守ってきたことの大きさを感じました。
●タイムスリップしてしまったかのような建物と街並みで、とても落ち着き、近くにもこんな場所があったのかと思いました。
●当時の試みとして、高く評価できる。4軒の長屋住宅のプロトタイプの提案や、計画的な住宅地開発のタイプとしておそらく周辺の住宅地開発のモデルになったのであろうが、現在では周辺よりも住環境水準が低くなってしまっているのが残念。
●アイストップとなる公園や街角広場など、配置デザインの要所が今なお残っているのは感動的だが、整った街並みが建物の更新時に失われたのは寂しい。
●建物が殆ど建て替わり、メインストリート(?)の並木だけが同潤会の面影を残している。
●雪谷の同潤会と似ていました。当時の生活をみてみたかったですが、商店街があるのがとても計画的でいいですね。商店街が衰退してしまっているのが残念。
●なんだか懐かしいような町並みだが、阿佐谷住宅とはまったく違った印象。
●少しわかりにくかった。高円寺あたりとあまり変わらない辺りもあった。かつての文献を用意していただいて、現状と比較できたのは有意義でした。
●説明がなければ通りすぎてしまうような場所という気がして、あまり強い印象はありません。
●今回取り上げられなければ、普通の昔ながらの住宅地として通りすぎただけだと思う。
●この会がなければここに同潤会住宅があるとはわからなかった、というよりまだあったというのが驚きでした。


■阿佐谷パールセンター商店街
●パールセンターから中杉通り、周辺の住宅地に延びる路地が楽しそう。アーケードが高く、明るく歩道の幅もほどほどで購買力をそそる商店街であった。
●明るく、歩くのが楽しくなる商店街。路線型の商店街は、大規模な核店舗とうまく関係を築かないと成り立たない状況のように思われるが、パールセンターは珍しい存在。立地の良さであろうか。
●空間も内容も密度の高い近隣商店街。生活必需品なら他と変わらないようだが、品揃え等に独特の雰囲気がある。
●通りにはみ出して商品が並び、活気が感じられた。気軽に日常の買い物ができる雰囲気がある。
●思ったよりにぎわっていてびっくり。歩行専用で駅にうまくのびているのがうれしい。
●活気があって購買意欲をそそられる。
●車は入ってこないし、屋根はあるし、とても歩きやすいし、見やすい。空き店舗もなく、見ていて楽しいし、美味しい匂いがいっぱい!
●ついつい覗いてみたくなるお店が多かった。
●観光地の商店街のようで、面白かった。
●意外と頑張っている商店街があるんだなと思いました。明るく開放的なアーケードのおかげで、店舗もこぎれいに見えるような気がしました。
●旧街道の面影を残すカーブを描いた商店街が印象的だった。非常に活気があった。
●新旧のお店が混ざり合っていて、時代に合わせて店舗もどんどん変わっていくんだろうなと思いました。特に目をひくお店があったわけではないので私自身はあまり興味が持てませんでしたが、地元の人であれば、日々の買い物に便利なのかなと思いました。
●アーケードの古臭さと気取りのない雰囲気が、妙に懐かしく心地よい。
●楽しい商店街であるのと安心して歩けることが何より。地元の商店が減っているのは残念ですね。今後も開発が進むそうです。熊谷真美のお母さんがやっていたお店も取り壊されビルになってしまったそうです(地元の友人談)。
●様々なお店が並んでいて、その種類が多かったので、便利で楽しくなるような商店街だと思いましたが、時間帯のせいか、お魚屋さんのような活気がなく、またそばづくりの実演のような演出が乏しく、少し残念でした。しかし、パールという名にふさわしい上品な商店街を演出しているのかもしれないとも思いました。舗装とアーケードのデザインは淡いピンクでまとめられていて、清潔で優しい印象を持ちました。中杉通りとの関係(機能分担)はとても良いと思いました。アーケードの中は明るくて、歩きやすいのですが、いつまでも続く長いアーケードというのは少し息苦しいとも思いました。パールセンターという名にふさわしく、上品で清潔な商店街だと思いました。空き店舗が殆どなかったのが、よかったです。
●何かの記事で、阿佐谷の商店街においしいパン屋さんがあるとききました。途中、人だかりが出来ているパン屋があったので、ここかなと思いましたが、ここで買い物をしていると取り残されてしまうと思い、ぐっとこらえて通り過ぎてしまいました。でもよくよく考えてみると、結局、商品ばかり見ていたような気がします。まち歩きをしているのに、これではいけないと少し反省をしました。


■西荻窪伏見通り(骨董通り)
●古本、骨董、貸本・・古い物をあさりながら少し路地に入ると感じのいいモダンなデザインの喫茶店があったり、ぶらぶら散歩が楽しい通り。
●思わず入ってみたくなる店が多い。ディスプレイが素敵な店は外から見るだけでも楽しめる。通りの中程にある小さなパン屋さんもそんな街並みに馴染んでいた。
●アンティークものが好きなので、とても楽しめました。こんなに骨董屋さんが多いとは知りませんでした。また遊びに行こうと思います。
●ウインドウショッピングが楽しめる商店街。横道にそれても、面白いお店がありそうでした。
●個々のお店が個性的で興味深い。
●西荻窪に惚れ込んだ一癖あるインテリ連中が構えた店々という印象を受けた。恐らく客も選ばれているのだ。
●あまりにたくさんの骨董店があって目移りしてしまいました。 またゆっくり来てみたいです。店構えの立派なお店でも値段がピンキリで思ったより買えそうなものがあることが分かりました。ただ、骨董は見るのは楽しいのですが、よっぽど気にいらないと購入出来ない気がしました。Nさんがおっしゃっていた駅裏の朝市はとてもひかれます。
●骨董屋だから良いのかもしれないが、住宅地の中にぽつんぽつんと店があり一寸寂れた感じがする。
●店はぽつんぽつんとしており、道お車道なのでのんびりぷらぷらできないのが残念。
●「町歩き」をして歩くに面白いと思った。ただ、「通り」としての統一感や一体感は感じられなかった。
●バス通りに面しているせいか、夕方になると車の交通量が増えて歩きにくかった。実際の道路の幅よりも広く感じた。
●バスといっしょなので、ぶらぶら歩きができないのが残念。
●骨董通りは、歩きのくいのと、アンティークショップ等の連続性が希薄なのが問題点。アンティークショップ、クラフトショップ、古本屋等の文化的な香りのする店舗で連続性がつくられれば、良くなると思う。「骨董通り」とはいっても古道具から雑貨、本物の骨董など様々でうまく共存している。
●地域に緩やかに散らばり溶け込んで、街の雰囲気を作りだしている。


【評価集計結果】

対象 評価   内訳 *1 *2 *3 *4
JK0901 公団・阿佐谷住宅 4.33  AAAAAAAAAABBBBB- 4.07 5.00 4.07 3.93
JK0902 西荻窪同潤会住宅 2.87 AAABBBBBBBBCCCC- 3.40 3.27 3.00 2.60
JK0903 阿佐谷パールセンター 3.50 AAAAAAABBBBBBCCC 4.00 2.88 4.25 3.50
JK0904 西荻窪骨董通り 3.00 AAABBBBBBBBBCCC- 3.93 2.73 3.53 1.80

  *1〜4は要素別分析。住宅地は、*1周辺地域との関係、*2住宅地内の環境、*3デザイン、
  *4生活利便性。商店街は、*1購買意欲、*2デザイン、*3周辺地域との関係、*4歩きやすさ。


■「阿佐谷」と「西荻窪」どちらに住みたいですか?
●「阿佐谷」に住みたいです。派手すぎず、地味すぎず、必要なものはすべて揃いそうなので、落ち着いて便利な日常の街、という気がします。西荻窪は、たまに骨董屋を見に行く感じです。
●「阿佐谷」の方が商店街も大きく区役所も近いので、家賃が極端に変わらなければ住んでみたい。
●「阿佐谷」。都心で便利なのに、緑が多く静かで住みやすそうだったから。
●「阿佐谷」。賑やかな商店街と落ち着いた住宅地の取り合わせは生活感にあふれ、住みやすそう。
●住むなら「阿佐谷」の方がいいです。交通の便は西荻窪の方が良いような気がしますが、生活に余裕を感じたので。
●なにより「阿佐谷住宅」に興味を持った。町としても、駅からのパールセンターの活気やけやき通りの景観など住宅地として魅力を感じた。西荻窪に比べ、なぜか新しい人を受け入れてくれそうな町に思える。
●どちらでも楽しく住めそうな気がする。駅からパールセンターを通って、我が家というのも良いし、西荻窪駅前商店街を通って、パンやハムなどお総菜をいろいろ買って、家に帰るというのも楽しい。出来れば、駅のそばの住宅がいい。
●阿佐谷ではなく、「阿佐谷住宅」に住みたい。場所としては「西荻窪」。阿佐谷には魅力がない。
●私は「西荻窪」。食べのも屋においしそうな店が多いのと、アンティークショップやしゃれたカフェ、古本屋が街中にあり、散歩すると楽しそうだからです。街全体に、知性とか、文化性が隠れているような街だと思いました。
●「西荻窪」でしょうか 大きなけや木が残っていてうらやまし限りです。
●「西荻窪」です。文化性高い中央線沿線の中でも、いちばん落ち着きと深みを感じます。
●「西荻窪」。迷いましたが、どちらかといえば西荻窪の方が生活の安心感がありました。
●「西荻窪」。阿佐谷の方が敷居が低いが、やはり西荻窪の独特の雰囲気の方により惹きつけられる。
●「西荻窪」。飲み屋・古本屋・銭湯とひとりぐらしをするにはぴったり。
●「西荻窪」。まちに漂う無頼漢がいい。


■今回の企画についての感想
●東京ハウジングコレクションというテーマが良い。観点を固定して見て回れるのはうれしい。住宅はやはり捨てられないテーマだし。(K.Sak-)
●シリーズ最初の企画として、最適の物件でした。これを機会に自分なりの企画を立てて、コレクションの一部に加えられたいと思います。(M.Miz-)
●このシリーズの、今後の企画も楽しみにしています。(F.Kam-)
●歴史を直に感じられる企画で面白かったです。 阿佐谷住宅がこれからどう変わっていくのか知りたいと思いました。 久々の参加でしたが、最後はやはり、かなりバテていました。(k.iti-)
●初めて参加したのですが、コーディネイターの方に詳しく説明していただいて、とても勉強になりました。資料にきちんと目を通してから歩けば、より多くのことに気づいたのにと思いましたが・・・。身近にこんな風景があったなんて、知ることができて良かったです。(K.Eba-)
●初めての参加でしたが、楽しかったです。(T.Kit-)
●どちらの町も、比較的昔から知ってる町なのに、新たに発見することが多かった。 ちゃんと「歩く」ことで発見することがある事を非常に感じた。(H.Tan-)
●やっぱりいいな!と思わせてくれる中央線沿線です。駅を一つ進むとちがう街があり、その街のカラーがあり、どこもそれぞれ魅力的な街です。(A.Kaj-)
●別の機会に東京女子大学のキャンパスを歩いたことがあるが、建築群が見応えがあり、特にコンクリートのチャペルとして、あれほど軽やかで温かい内部空間を持つ例を他には知らない。今回見学できなかったのは残念だが、皆さんも機会があれば是非見てね。(S.Hir-)
●公団の民営化や廃止論が飛び交う中、同潤会や住宅公団時代の住宅を見るのは感慨深いものがありました。今の公団の仕事も含めて、これらは住環境の向上のためのわが国の歴史ですので、知らなくてはいけないと思います。とても良い勉強になりました。コーディネーターの皆様、充実した資料と当日の案内をありがとうございました。私事ですが、私は一度でいいから阿佐ヶ谷住宅のような住宅に住んで、レトロな気分に浸ってみたいと思っています。こんなことを考えているのは私だけでしょうか。みなさんはどうですか?(本当に住めたとしても掃除が大変で、音をあげるかもしれませんが…)(M.Wat-)
●企画についてではありませんが 西荻窪は私の住むエリアの雪谷と久が原と同時代と考えられますが、あのように緑豊豊富な環境が残っていません。それは住民の意識のさなのか、開発段階での借地と分譲の違いか、たまたま不動産屋にねらわれてしまっただけなのでしょうか。・高齢化進み植栽の管理も重荷ですが、「造園やを頼むまでもない垣根の手入れなどを致します」というおしゃれな盆栽や産があったの印象的で、こういったささやかなサービスが地域の緑や環境を守るのでしょうか。行政は植栽をつくる際の補助金だけではなく、維持管理の捕縄も考えてほしいものです。高齢者はなじみの植木屋さんもなくなり、メンテの業者を新たに探すだけでもたいへんです。(H.Har-)
●中央沿線は、学生時代に一時住んでいたので、どの街も庭のようなものでした。中野、荻窪、小金井、国分寺、国立、立川・・・中でも、買い物なら吉祥寺、住むなら西荻窪、が私のお気に入りでした(西荻窪の南口側がいいです)。祝・東京ハウジングコレクション開始!今後の企画を期待します!(R.Ota-)


■コーディネイターより
●最初、阿佐谷住宅を見たとき、40数年も欧米の郊外住宅地のような空間が都心の真ん中に残っている・・・まずこれにびっくりし感激しました。西荻の普通住宅も同潤会のデザイン力に感激しました。この感激をTEKU・TEKUに参加された方々が如何に評価されるであろうか?・・といった思いから企画してみました。いかがだったでしょうか?(y.ide-)
●昔は東京の郊外だった阿佐谷・西荻窪の街は、今となっては新宿まで15分の十分な都会です。駅から歩ける範囲で良好な戸建住宅がひろがり、駅前にはぎやかな商店街もあり申し分のない住環境です。毎日電車で通りながらながら今回の会のおかげで初めてじっくり訪れました。途中ばらばらの行動だったので説明できませんでしたが、おすすめポイント。
阿佐谷:北口の東京三菱銀行の前に出るベレー帽の屋台のおでん屋は美味です。ラピュタも北口です。
西荻窪:南口の飲屋街、駅前商店街も活気があります。案内できず反省しています。(R.Non-)
●東京ハウジングの初回の企画でしたが、発想は3年以上前でした。やらねばやらねばと思いつつ、3年も経ってしまいました。井手さんのおかげで実現できました。最近業務でハウジングから遠ざかっているため、新鮮な印象があります。次回以降、また楽しい企画ができるようがんばります。(M.Fuj-)


★評価追録/佐賀の青木理惠さん(福岡企画などに参加)からのメッセージです。
先日、17日の阿佐谷・西荻窪探索の記事を発見しました。
私は結婚するまでの30年間、西荻で生まれ育ちました。父は地元で商売をしているため、西荻の生き字引(というより語り部といったほうが近いかも)。母も、店を御ひいきにしてくださった方々がお元気なうちに本を出版しよう、とここ10年意気込んでいます(いまだ具体的な形にはなっておりませんが)。親戚も荻窪・新宿などで昭和20年代(それ以前)からの商売屋が多く、中央線沿線の昭和文化史の生き証人といった者ばかりです。
しかし、近年、日経の夕刊などで目にする西荻窪のイメージはアンティーク屋だとか、住宅街の流行のカフェの記事など、およそ世代の交代を感じさせられるものばかりです。西荻住民の保守的な人柄と文化を知る者にとっては疑問も多いのですが、一方で、現代の西荻は何か、を考えていかなくてはいけない時期にきていることも確かなようです。
確かにここ数年、昔では考えられなかったことですが、なんと善福寺周辺に私の友人夫婦たち若い層が戸建住宅を購入し引っ越してきています。お屋敷跡を切り売りにした三階建的な住宅が多いようですが。
確実に住民の種類が変化しつつあるようですね。でも、そんな人たちでさえも、今時、多少の割高感を感じながらも学生時代からのなじみの街だったから、と愛着を持って越してくるようです。
今回のてくてくでは西荻のどのようなところを歩かれるのか、今度是非教えてください。年末年始に実家に寄りましたら家族でなぞってみたいと思います。
ちなみに父の店は、西荻窪駅前(南口)洋菓子・仏蘭西料理 こけし屋です。お疲れの際は、テラスでコーヒーでも、どうぞ!
(佐賀・青木理惠)


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