自由研究14■佐賀企画2002.5の記録


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teku-teku九州企画3/佐賀の自然と文化(その1)・長崎街道をゆく[記録]

日 時●2002.5.18sat/12:40-19:10
コース●佐賀駅--(バス)--白山名店街〜エスプラッツ〜佐賀市歴史民俗館--(バス)--道祖元町〜長崎街道八戸宿〜高橋--(バス)--肥前浜宿--(バス)--干潟公園〜肥前七浦駅--(JR)--佐賀駅
参加者●14名
◎青木伊知郎
青木優実、青木理惠、大竹和子、大竹柊子、大竹柾也、大竹 亮、栗原徹、古賀方子、武富明子、武富博孝、武富美月、恒川磯雄、溝辺正浩

【参加者の意見】


■佐賀の街全体
●長崎街道や町中をめぐる水路など、まちの魅力となる資源がたくさんあり、これからの仕掛け次第で個性的ないい街になると思う。
●歴史と文化が感じられ、町全体に道も整っていて豊かな感じを受けました。
●コンパクトな中心街に城跡、旧道など歴史を感じさせる。
●旧市街地と駅を結ぶ唐人町通りの整備は成功していると思うが、それでも寂れていく中心地は寂しい。
●自然がたくさんある街。
●とてもあかるい街。
●戦災を免れたために古い家並みや街区が残っていて好ましいし、貴重。都市の中心が不明。
●昔は人がよく歩いていたけれど、今やすっかり中心商店街は、殆ど閉店状態。歩いて楽しい街だったら少しは、人通りも増えるのでは。
●住むにはいい。観光で訪れたいとは思わない。
●素材はある。それなりに整備もされているが、うまく生かされていない。県庁所在地だから何もしなくても人は来るという意識ではダメ。街をよくしようと努力している人もいるが、全体的には意識が低いのではないかと思ってしまう。
●ただ見て回って美しい自然の残る県庁所在地と感じるのと、人と接して日常生活(商業活動等)を行うのとはかなり隔たりがあります。急がず、慌てず、欲張らず、で過ごせたら間違いなく日本一Aの市でしょうが、現実は、市民の期待と欲求の半分も叶えてくれないのびやかすぎて客人にはきわめて不親切な街です。

■中心商店街
●規模が大きく、まだ機能しているので感心しました。町の中心として栄えてほしいです。
●この都市規模で現在の中心商店街をすべて維持するのは難しいと思うが、やる気のある人は頑張って欲しい。古くて良いものを生かせば、落ち着きのあるいい商店街になるのではないか。
●本当にいいものを沢山持っています。美味しい魚屋、産直の朝市の八百屋、伝統を守りつづける老舗の和菓子屋、などなど、付き合えば付き合うほど分かってくる所はさすが古き良き街です。しかし、多分にPR不足のせいがあるのでしょうが、お得意さまに愛されていることに甘えすぎている感はぬぐえません。
●とても大きな商店街。
●空き店舗が目立つ。チャレンジショップ等に期待。建物や道路等の基盤整備のみでなく、こういった人材育成も必要。
●時間帯にもよるのだろうが、やはり寂れているという印象が強い。チャレンジショップ等の試みが成功するとよいと思う。
●再開発が行なわれ、アーケードや店舗なども良くなっているようだが、人が歩いていない。
●ほどよい道幅、広い歩道など良いが、賑わいが少ない。
●ちょっと寂しい(人通りなど)。大型店(デパート)との連携が必要か。
●今のところ集客できる魅力なし。何となく暗い。


■エスプラッツ
●再開発としては優等生。時代の変化は厳しい。
●足元廻りなどにも周囲となじむような工夫がされている。
●昔ながらの街の中で、楽しい空間になっていました。
●本屋さんや水族館みたいなのがあるからいい。
●魚がいたからいい。
●魚が本当にた〜くさんで楽しかったです!
●本屋があるから好き。
●単独ではよいが、周辺との一体感はない。せっかく大きな本屋がある割にははやっていない?
●3階の本屋は市内一の品揃えだと認めます。子連れでもよく利用します。子どもコーナーが、本を触り放題、読み放題、汚し放題に解放されているのは親にとっては有り難いのですが、店員に聞くと、「単行本は出版社に返品がきくから汚されてもいい」との返事に少々疑問。(なるほど書店買取方式の岩波書店の本だけはガキンチョには手の届かない箇所に避難して陳列されてありました!)それでも常にそこそこに整頓されているのは、人口の少ない佐賀の街の長閑さを活かしている施設であるといえそうです。
●商業、公益施設と住宅という典型的な再開発ビルであるが、この規模の都市では無理があったと思う。また、長崎街道が分断されてしまったのは残念。
●人の流れを完全に分断。利用するのは書店のみ。
●佐賀を「みなとみらい」みたいにしようとしたのか?今や完全に周囲からは浮いている状態。
●建物の魅力、各店舗の構成力に欠け、集客力に乏しい。
●失敗といっても何も良くならない。事業の経緯の議論より、これからこの建物をどう生かしていくのかが重要ではないか。


■佐賀市歴史民俗館
●旧道に沿って歴史的建物を保全・活用している。
●点在する建物をまとめて一つの民俗館というのは面白い。歴史のさまざまな面と場所性がマッチしている。
●旧古賀銀行は外観もいいが内部をカフェとしている点がとてもいい感じ。歴史民俗資料館を3つの施設で構成するという発想がユニーク。
●モダンカフェが素敵でした。
●立派に復元してあり、美しい。
●何度か訪れたことがあったが、いつ来ても心地よい空間である。このような感じで県境を超えて長崎街道が整備されればすごいと思う。
●イベント時にしか訪れたことがなかったが、何も催しがなくてもちょっと散歩するのに良い雰囲気。もう一つ何か目玉があれば・・・。
●「佐賀城下おひなまつり」のときには、娘と自転車で半日ですべてを見て回りました。ただの館としてではなく、全体をひとつのテーマで企画すると、とても生き生きとするカルチエだと感じました。普段、人がほとんどいない(市民がめったに訪れない)のは、器だけの魅力に頼りすぎているとはいえないでしょうか。
●雰囲気は良いが、歴史的建物をすべて市が取得し運営していくという方法には疑問を感じる。


■道祖元町
●まちなみが保たれて品位がある。
●副島ガラスのビロード作りは一見の価値がある。
●ガラス工房が見学できるとは知らなかった。面白かった。何か体験(吹きガラスとか、サンドブラスト等)ができれば、さらに楽しいかも。
●いいまちなみ景観がありガラス工房もある。少し手を加えれば柳町より魅力的な観光資源になるのでは。
●結構、昔のものが残っていていい雰囲気のまちなみを残している。こういったところは、県内に住んでいても普段は歩かないのでなかなか気がつかない。
●歴史がそのまま残っている姿が評価されます。このまま、壊されず、造りなおされずに保存して欲しいものです。その一方で、副島ガラスのことは(見学のみならず存在自体)知らない市民が多すぎます。もったいないです。
●古いまちなみが残っている。
●古い家並が整えられていて、水路も良かった。


■長崎街道(佐賀市内)
●アーケード商店街や古いまちなみが続き、歩いて楽しい。
●今は「街道」としての面影は少ないが、側溝蓋や標識に昔の様子をうかがわせる工夫が凝らされている。
●のこぎり型家並がよくわかりました。
●のこぎり街区などgood。もっと保全・保存に力を入れれば人を呼べるのではないか。
●部分的には旧街道の雰囲気があるが、途中が商店街になっているため、全体として統一的なイメージがない。
●新旧の対比で見ると面白いと思いました。今回歩かなかった箇所(道祖元町に平行した北側)は、史蹟跡ばかりで、今回本を読んで初めて理解、興味が湧いてきましたが、それを踏まえて現場へ臨んでもあまり歴史の臨場感がありませんでしたね。
●本を読むと理解できるが、現地に説明が少ないのでただ歩いてもよくわからない。反射炉の模型は縮尺の表示がないので誤解を与える。佐賀城歴史資料館もいいが、長崎街道の復元・整備にもっと力をいれて欲しい。実物大の反射炉、六座の復元などを含め、復元・整備を進めていけば、街全体が生きた博物館になるのではないか。


■肥前浜宿
●酒蔵通りは重厚な白壁土蔵の建物が連なり、これから手を入れていけば素晴らしい街並みになると思う。
●まちなみ資源が豊富。これからが楽しみ。
●観光文化(資源)もあり、歩いて見てまわるのにちょうどよい広さ。しかし、県内在住者の方が意外とこういった場所があることに気づいていない。
●「花と酒まつり」は、お酒が飲めなくても楽しいイベントだった。あんなにいい街並みがあることは、佐賀県民でもあまり知らないのでは。
●酒蔵利用のコンサートは機会があればぜひ行ってみたい。
●手を加えられていないので、かえって古さ・歴史を感じた。
●せっかくの町並みだが維持管理の状態がやや悪い。これからか。
●これからの発展に期待します。一度目は街並みに目を留めます。が、二度、三度、と訪れる興味の一つには、なにか呼び物が必要です。端的には、フナ市やお酒に代表される、食べられるもの、美味しいもの、でしょう。いつ何時旅人が訪れても、土地の味を提供してくれる場所があると、リピートしたくなりますよね。
●せっかく酒蔵があるのだから、お祭りの時以外でも、ちょっとお酒が飲める(つまみもあればもっと良い)場所があるといい。
●自然がいっぱいあったからいい。
●はしらがたくさんあってすごくおもしろかったです!


■有明海
●天気のせいで見晴らしが悪く、人影のないのだけれど、この海の特殊性は十分感じられた。
●果てしなく広がる有明海の干潟は感動的。
●おどろいた。見渡す限りの泥の海!
●佐賀の特徴的な風景の一つ。午後3時くらいから日没までの風景が個人的には一番おすすめ。
●冬のカキ焼きは、とてもおすすめ。晴れでも雨でも、個人的には好きな風景です。
●実際に干潟を見られて良かった。
●泳いだりできるし生き物をつかまえられるから楽しい。
●ムツゴロウやトビハゼなどめずらしい生き物がたくさんいるのでいい。
●ムツゴロウがはねていて楽しかったです!
●あのように「直に」干潟に接することのできるスポットを作ったのはよいアイデア。
●潟スキーがあるから面白い。
●楽しい。月暦がもっと観光客にわかるように、JRなどの目に付くところにあると、干潟を楽しみやすくなるのではないでしょうか。
●日本の海で、海面に水がなく平面が見渡す限り広がるのは流氷のオホーツク海と干潟の有明海ぐらい。時間によっても表情が変わります。できるだけ多くの人に見てもらいたい、佐賀を代表する自然の風景です。また、干潟に入ってみると、体が思ったように動かず泥まみれになる面白い感触を体験できます。今度は是非、着替え持参で干潟体験されることをおすすめします。


【評価集計結果】

対象  評価  内訳
佐賀の街全体 3.00 AAAABBBBBCCDD
中心商店街 2.08 AABBBCCCCCCDD
エスプラッツ 2.86 AAAABBBBBCCDDD
佐賀市歴史民俗館 3.92 AAAAAABBBBBBB
道祖元町 4.09 AAAAAABBBBB
長崎街道(佐賀市内) 3.18 ABBBBBBBBBB
肥前浜宿 3.92 AAAAAAABBBBBC
有明海 4.54 AAAAAAAAAABBB

 


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