自由研究28・29■関門企画2003.9の記録


teku-teku自由研究28・29


自由研究28◆小倉都心/リバーウォークとその周辺
テーマ●北九州で都市再生を考える/小倉都心の変貌
日 時●2003.9.27(土) 13:00〜18:00
コース●小倉駅ビル〜小倉駅北口デッキ〜西日本総合展示場+北九州国際会議場〜小倉駅南口商店街〜井筒屋周辺〜紫川・水環境館〜リバーウォーク北九州〜小倉城+松本清張記念館〜旦過市場〜森鴎外旧居〜チャチャタウン小倉

自由研究29◆下関・長府城下町+門司港レトロ地区
テーマ●海を挟んだまちづくり/下関+門司港の試み
日 時●2003.9.28(日) 9:30〜17:00
コース●城下町長府(忌宮神社+毛利邸+石畳練塀の町並み)−(路線バス)−唐戸桟橋−(関門連絡船)−門司港レトロ地区(門司港駅+海峡プラザ+門司税関+レトロ展望室)〜国道3号線洋館群〜栄町・錦町界隈(商店街路地裏+木造長屋地区)〜門司港ホテル


参加者●11名
◎大竹 亮+萩原 貢、岸田里佳子、恒川磯雄、中島謙二郎、平井志都葉、横堀 肇(以上2日間参加)、磯田尚子(1日目のみ参加)、大竹和子、大竹柾也、大竹柊子(以上2日目のみ参加)


[参加者の意見]


◆北九州で都市再生を考える/小倉都心  
1■小倉都心地区(全体)
●中心部に活気があり、コンパクトなまとまりを感じる。また、駅北側といいリバーウォークといい、既成市街地中心部を再活性化していることにも好感。
●駅を中心に、北側にウォーターフロントの新都心開発、南側にアーケード商店街や市場の賑わい、西側に紫川や小倉城の自然、そして周囲にリバーウォークやチャチャタウンなどの大規模複合施設・・・各ゾーンが連続しており、変化に富んで楽しく歩いて回れる街になっている(あえて例えれば、吉祥寺をより大規模かつ多様に充実させたような街である)。
●魚町アーケード〜井筒屋〜小倉城と賑わいができている。
●いかにも古くから栄えた街という感じがある。
●チャチャタウンなど、楽しい施設がいっぱいあっていい。
●チャチャタウンなどの遊びの所があります!
●全体として非常に頑張っている感じがした。
●「あれれっ!」と予期せぬ展開が続く、ワクワクする街だった。
●意欲的な取組みが多く賑わいも生まれているが、官主導プロジェクトが多く、民間へ波及させていくことが今後の課題では。


2■西日本総合展示場+北九州国際会議場(1977+1990/磯崎新)
●駅からデッキでつながる北口ゾーンの終点に当たる立地を活かしたシンボリックな建築。国際会議場は、控えめな大きなながら、端正な中庭と海に面するロビーが卓抜の出来。
●駅や中心部に近いのが良い。海や港の景観・立地もうまく活用している。ただし、国際会議場の建物の色・塗装と「管制塔」のような形状には疑問。
●総合展示場から国際会議場への導線処理は、やや良くない。施設自体はコンパクトにまとまり、都市規模に違和感なく、活用されているように感じた。
●駅で南北の空間が分断されていることと距離があり、人を呼び込むにはもう一工夫必要。
●幕張とかに比べると、のどかな雰囲気。大勢来ることあるのかなあ。
●ややスケールアウトで、まだ熟成が足りないが将来が楽しみ。


3■紫川・水環境館/紫江's (2000)
●地上はリバーフロントのボードウォーク、ショップやレストランとし、地下は環境学習施設という組み合わせが上手い。本物の川を泳ぐ魚が見える。ワンコイン(100円)の入場料は手軽。
●安上がりの2階建上屋も、重厚な建築物が多い一帯の中で軽快で良く、リバーフロントらしい作り。地階の川の中を覗ける仕組みはGOOD。楽しめました。
●井筒屋前面の人が集まる場と親水の魅力的な空間が形成されている。
●子供のアイデアを実現したことが素晴らしい。人も来ていた。
●アイデアも含め、水辺の利用としてとても良いのではないか。
●水環境という視点はいいが、水族館に比べるとインパクトが落ちる。
●まちなかにあって、ホッと休める施設。
●魚が見えていいです。
●魚のことが良くわかる。

4■リバーウォーク北九州(2003/J.ジャーディ)
●卓抜のデザイン、複合した都市機能(美術館、劇場、新聞社、放送局)など、通常の商業施設をはるかに超えた存在。表通りに広い歩道を提供し、紫川に面しては親水テラスを設け、小倉城を吹き抜けから借景しつつ、お濠に面したカフェゾーンなど、周辺環境との相乗効果を徹底的に考え抜いた計画。
●ショッピングだけでなく、文化的なものもある。ライブ等も楽しめる。小倉城が見えるのと、紫川が楽しめるのが良い。
●六本木ヒルズよりはるかに良い。特に飛び魚のダンスの如き噴水と、蒼穹を切り取る吹き抜けの意匠。
●建物デザイン、都市機能集積の点からみて非常に意欲的であるし、成功していると思うが、全体として重くて暗い空間なので、長時間ショッピングを楽しむと飽きて疲れそう。噴水が素晴らしい。
●工業都市を意識したインダストリアルで主張の強いデザインであるが、小倉城を意識して控えめな市庁舎と対照的である。
●場所や機能はとても良いが、建物の色が派手すぎる。また、NHKの入った薄茶の建物は外観・形状も醜悪に感じた。さらに、せっかくの小倉城が霞んでしまうのは大きな問題ではないか。もう少し何とかならなかったか。
●ネイミングがちょっと変だあと思うが、法定再開発では珍しく柔軟。
●盛り上がっていた。
●とても楽しい。


5■松本清張記念館(1998)
●小倉出身の巨匠の作品と生涯を、社会性を背景に追求している。書斎と書庫の再現展示は、この作家の膨大な知識と創作欲をありのままに示して私たちに迫ってくる。
●再現展示は今日の流行だが、ハリボテに終わらず、作家の内面性に迫ろうとする気迫を感じる成功例。
●館の中心に清張の家もレプリカを入れ、実際の書斎を作ったのは良い。
●立地も内容も良く、ファンにはたまらない所か。清張再評価に結びつくだろうか。
●落ち着いた建物でいい。
●作品の社会的背景もわかり、良かった。
●大人向けの施設として楽しめる。ただし観光施設であって、資料・研究・閲覧機能は弱いように感じた。時間の経過に応じて機能面が移行していかなくては施設として持たないのでははいか。家の展示は興味深い。


6■チャチャタウン小倉(2000)
●幅広い年齢層に対応した店舗が揃っており、不利な立地条件であるが、意外に集客力が高い商業施設。
●円形の中庭を囲む構成、迷路のような空間、チープシックなデザインなど楽しく歩き回る雰囲気を創っている。観覧車からは、眼下の小倉の街はもとより、遠く下関側まで海峡の景色を一望にできる。
●サンストリート亀戸にそっくりだが、観覧車を設置したのが心憎い。
●観覧車など、いろいろな楽しみがあります。
●観覧車が楽しい。景色も良い。
●観覧車などがあって良い。
●おそらく以前はさえない土地柄(車庫跡)だったであろうので、グー。
●「客層のターゲット」はどこなのか、やや疑問。観覧車は安くて良い。
●駅前立地は楽しいが、駐車場の大きさから見て郊外型を意識しているようであり、この立地の必然性は感じなかった。観覧車は都心に合っている。


▲このほか小倉都心で特に魅力的なもの
小倉城★日本の城の中では個性的でモダンな意匠にひかれる。
小倉城★城が景観上の小道具で使われている。
小倉城と城址公園★素晴らしい空間。リバーウォークも隣接空間あってこそ生きると思います。
南口アーケード商店街★駅前の旧商店街も、再開発地区との対照で面白い。
南口アーケード商店街★大通りを越えて網の目のように広がり、いくつもの曲がり角を経て、井筒屋、リバーウォーク、小倉城へ至る展開は(吉祥寺にも似て)楽しい。狭い道がとても賑わっている。
南口アーケード商店街★活気がある。
南口アーケード商店街★
旦過市場★
旦過市場★新鮮で安くて美味しそうな食材がたくさんあふれている。まさに小倉の台所。
旦過市場★あの雰囲気を生かした再開発が可能なのでしょうか。固い建物に入ると良さがなくなってしまうのではないかと心配。
井筒屋周辺★アーケードを抜けると両側に井筒屋、中央に小倉城を見通す光景は感動的。
井筒屋周辺の公開空地★道路と渾然一体となって賑わいを醸し出していた。身近な空間として成功していると思う。
JR九州小倉駅吹き抜け★落ちついた良い公共空間となっている。
都市モノレール★小倉駅直結を含めて機能が十分発揮されている。


▲リバーウォーク北九州の誕生が小倉の街に及ぼした効果・影響をどう考えますか?
●以前は、小倉駅から魚町商店街、井筒屋までが中心であったが、賑わいの空間が紫川を挟んで対岸まで拡大した効果が出ていると思う。
●小倉駅から井筒屋までの往復のメインストリートが、西小倉を含めた回遊ルートに変わりつつある感じ。中心市街地の再活性化に寄与している。公共投資のバランスシートとなると評価は難しいが。
●街に回遊性をもたらし、商店街を歩く人が増えたこと。福岡・広島に匹敵する都会的拠点が出現し、都市間競争に有効であること。紫川や小倉城との関係を重視し、相乗効果が期待できることなど。
●センスの良い都会性が楽しめる点でとても良い。
●新しい、健康的な遊びの核が出来たと思う。
●これほど都会的刺激と憩いが共存するスポットは、小倉では過去になかったのではないか。
●商業施設という面では特に感じませんが、劇場とメディアの集積には今後の可能性を感じます。文化的嗜好の広がりが都市の行動様式に変化をもたらすのではないか、またメディアの情報発信機能をどう都市づくりに活かすのかなど。


▲小倉の街は今後、どのような街になっていけばいいと、あなたは思いますか?
●北九州市はすごく頑張っていると思うが、5市合併の影響で都市の顔がわかりにくくなってしまった。産業・商業という機能面では、福岡市よりも弱いのは事実なので、どのように差別化していくかが課題かと思う。このため、近代的な顔ばかりでなく、そこに行く必然性(例えばおいしい名物や歴史性・固有性を感じさせるもの)があると観光面でも良いのでは。重厚長大産業の姿ももっと見えると良い。
●北九州市の中心部として、小倉がしっかり位置づけられること。逆に言えば、周辺部(門司、八幡、戸畑など、又は郊外)は市街地の整備(商業施設や公共施設等)をしなくてよいと思う。今は余計な公共投資で共倒れとなることに注意すべき。
●九州の玄関、そして朝鮮半島からは日本の玄関としての主張と洗練を感じさせる街。
●文化的な面もより発展して、文化の街としても充実すると良いと思います。
●建物ばかりでなく、公園や自然もあった方がいいと思います。
●自然の多い街になって欲しい。
●駅前の再活性化と、JR駅と高架で分断されている駅の北側と、チャチャタウンまでのエリアを工夫すると面白いのでは。
●多彩な都市機能がコンパクトに集まり、大勢の人々が迷路の中のように行き交う街。
●古いごちょごちょした部分も、それを活かしたようなところがあってもよいのでは。


◆海を挟んだまちづくり/下関+門司港  


1■長府城下町(全体)
●街・景観が落ち着いている。昔の街並みに現在の生活が活かされている。うわべだけの観光地でないところが良い。
●武家屋敷の練塀や石畳がていねいに保存・再現されている。閑静で派手さはないが、民家を活かした古着屋兼食事処などにも風情が感じられる。長府毛利邸も秀逸。
●立派に整っている。まわりの静かな環境もとても良い。
●町並みが、よく整備されている。
●地味だが、かなり広域的に街並み整備を行なっているので驚いた。
●お屋敷の中は、とてもくつろげそうでした。
●とても良い。
●落ち着いた散策路。軽井沢のような俗化を避けてほしいものだ。
●土塀の後ろの建築物は、今はかなり意匠的にばらばらなので、もう少し覗いて見たくなるような建物が増えるといい。いつまでも生活が出来る空間でありながら、少しずつそういった方向になっていって欲しい。


2■門司港レトロ地区(全体)
●レトロをテーマに新旧建物が程よく混在している。歩行者空間が整備され、快適に歩くことができる。地区内だけでなく既存市街地への波及の兆し(国道3号線、商店街+木造長屋地区)があり、これが進めばまちづくりは本物になるだろう。
●老朽化した港湾地区をうまく再開発しており、落ち着ける魅力のある空間。
●レトロを標榜しつつも、モダンをうまく組み込んだ街。
●海と港町の雰囲気が楽しめて、とても良い。
●とてもいいと思う.。
●駅前広場でお餅をつくっていて、面白かったです。
●小さな湾を囲んで楽しい雰囲気。ダイナミックさではNYやボストンのウォーターフロントにはかなわないが、都市規模から仕方がないだろう。
●せっかくの建物、景観でありながら、地域に不釣り合いの高層マンションが駅の近くにあったりして興ざめする。
●関係者の長年の努力に敬意を表して。この活力がもっと地元に経済効果として回る仕組み作りについて更にご検討ください。レトロ地区そのものは、これ以上整備すると急激にテーマパーク化するのではないかと危惧します。程ほど感を残しながら、周辺を広げていく方が長続きするように思います。


3■旧門司税関(1912/1994改修/アプル総合計画)
●門司港レトロ地区の中心にあって、早い時期に保存改修され、地区のコンセプトを確立した建物。無料休憩施設兼ギャラリーとなって、多くの人々に利用されているのも評価できる。
●基本的にあるがままを残したこと、また今の活用のされ方など単なる外観を超えてすばらしいと思う。
●レトロとモダンを調和させた最好例。
●中を意外性を出して楽しめるようにしてある。
●中に面白い絵がたくさんありました。
●廃墟を、よくここまで再生したと感心します。
●改修の内容は良く出来ていると思う。
●いい改修だと思います。ただ、他のレトロ建物なども貸スペースになっている例が多いので、何か他の使い方があってもいいなあ。


4■門司港レトロハイマート+レトロ展望室(1999/黒川紀章)
●超高層タワーマンションとしては最高のデザイン。色合いや形状もレトロ地区に配慮している(レトロ地区の景観はそもそもバラバラ)。最上階を展望室にしたアイデアにも脱帽。
●景色がとても良い。都会でもこうした景色を楽しめるのはとても良い。
●いろんな所が見えてとても楽しい。カフェになっているのが良い。
●福岡タワーよりも楽しかった。
●外見と高さに関しては賛否両論あるだろうが、眺めは素晴らしい。
●展望室はお勧めですが、デザインについてはいまひとつです。
●展望の景色は良かったが、この地区に超高層タワーは評価しません。ヘリポートが不細工でした。
●下関と門司港双方に2つも展望台は不要。また、ハーバー地区・レトロ建物群に隣接しすぎ、景観を壊しており、屋上の半円(ヘリポート)も醜悪。
●個人の権利を尊重しつつ、ネゴ(交渉)でああした施設を作ったのは大したもの


5■門司港ホテル(1998/A.ロッシ)
●周辺のレトロ地区、建物群との調和が十分なされ、ランドマークになり得ている。
●存在感のある建物。海峡プラザと合わせてアルド・ロッシの遺作にふさわしい。こうした新しい本格的な建物がレトロ地区の風格を向上させている。
●門司港に宿泊機能を持ち込んだ事実を評価。建物も雰囲気に合っていました。でもやや金ピカ。
●やや重厚感に欠ける壁と窓枠の色合いと思いますが、年数がたては風格が出るのでしょうね。
●とてもきれいな所で、トイレも良かったです。
●きれいだと思う。
●落ち着いて、洒落ていた。
●次回は宿泊して、内装と夜の照明パフォーマンスを見たい。
●地域に見合ったデザインと思う。値段が気になるが。


▲このほか門司港レトロ地区で魅力的なもの
JR門司港駅★終着駅の美しさ。これがないとこの地区の魅力半減かと思います。
JR門司港駅★やっぱ駅といえば終着駅タイプに限る。
JR門司港駅★駅前広場の活用も良い。駅舎の維持は大変そう。
JR門司港駅+駅前広場★歩行者広場に面して美しい駅舎があり、ヨーロッパ型の都市空間。
JR門司港駅+駅前広場★結婚式や催し物があり、市民が楽しめる。
旧大阪商船ビル★建築物として立派。
駅前地区の店舗やカフェ★海に面するテラス、軒を並べたファサードなど楽しい街の雰囲気。
駅前地区の店舗やカフェ★楽しい演出をしてあった。
門司港ホテル+海峡プラザ★レトロにモダンを組み込んだ立役者。
ハーバー地区・海峡プラザ前広場★くつろげ、にぎやかな場所である。
ハーバー地区・海峡プラザ前広場★運河沿いのショッピング街が大変楽しい。
ハーバー地区の船だまり★水面の美しさ。もっと観光で利用できないでしょうか(例えばボートなど)。
レトロ駐車場★こんな節約型実用レトロがあったとは!
単線の引込み線★踏み切りの光景が良かった。どの程度現役なのかは分かりませんが、機能を邪魔しな  い範囲で観光としての使い方があるように思います。
国道3号線の近代建築物群★これからの資産となると思います。
国道3号線の近代建築物群★銀行やオフィスの格調高い建物が並んでいる。改修・活用の兆しに期待。
栄町銀天街周辺★庶民のレトロはここが本場だし、何しろ美味しそう。
錦町の木造町家群★レトロ地区との対比で回遊性を高めることが可能では。船員向けの宿など、独特の  ものも多かった。
もう一つのレトロ地区(商店街+木造町家)★かつての繁栄の残景と今の庶民的な生活が交錯する街。
もう一つのレトロ地区(商店街+木造町家)★残したい。
放浪記(路地裏の喫茶店)★懐かしい雰囲気。
放浪記(路地裏の喫茶店)★気づかないで通り過ぎるようなひっそりした路地の奥にこういう店があるとは。レトロ地区の効果が門司港の街全体に広がり始めた証左。
レトロ地区の道路★シックな石畳が街に合っている。
バナナの叩き売り★門司が発祥の地とは知らなかった。実演が見たい。


▲かつて代表的工業地帯だった関門地区は、今後どのようなまちを目指すべきでしょうか?
●九州と本州の玄関として、それぞれの街の独自の歴史を大切に、パートナーシップを深めてほしい。
●関門海峡という観光資源と下関と門司港をリンクした親水空間の発展、街の中心の商店街との連携が必要。
●船で簡単に往復でき、回遊性を持たせると、より観光客も来ると思う。
●人々が文化的に集い、楽しめる街に。
●建築物、文化財など観光面で意外に見どころが多いと感じた。また、海の景観や背後に山が迫った地形も美しい。遠くからの観光客ではなく、福岡などから手近なところとして、そぞろ歩きや買い物、食事などができるくつろぎの場所としてやっていければ良いと思う。門司港レトロ地区の賑わいにはびっくりした。しかし、人が集まる部分とそうでない所で差がありすぎる。地域内の様々な「レトロ」物件が楽しまれているとは言えないようで、いかに広く関心を向けさせるかが課題か。
●独特の関門海峡を中心に、長府城下町や門司港レトロなど強烈な個性を放つ地域が多彩に存在している。もう一つのレトロ地区など潜在資源も多いので、本格指向の歴史・文化・交流都市を実現してもらいたい。
●まだ、海を挟んでいる魅力を出し尽くせていないように思う。下関側は壇ノ浦や巌流島など名所が多いが、ゆったりと回れる仕組みにはまだなっていないので、今後の工夫でもっと楽しく回遊できる街になると思います。門司については、観光地としての賑わいが、都市の機能とは全く連動していないように感じたので、この2つを結びつける方策が今後の課題のように感じます。



■評価集計結果

  対象
評価
内訳
JK2810 小倉都心地区(全体)
*4.33
AAAAAABBB
JK2811 北九州国際会議場
−3.00
ABBBBC---
JK2812 紫川・水環境館
(4)4.11
AAAAAABBC
JK2813 リバーウォーク北九州
(4)4.11
AAAAAABBC
JK2814 松本清張記念館
(3)4.14
AAAABBB--
JK2815 チャチャタウン小倉
△3.89
AAAAABBBC
       
JK2910 長府城下街
(2)4.33
AAAAAABBB
JK2920 門司港レトロ地区(全体)
*4.78
AAAAAAAAB
JK2921 旧門司税関

(1)4.75

AAAAAAAB-
JK2922 門司港レトロ展望室
−2.78
AABBBBCCD
JK2923 門司港ホテル
(4)4.11
AAAAABBBB

 



◆今回の企画全体(2日間)についての意見、感想など
●天候にも非常に恵まれ、初めての関門を堪能できました。北九州側では全体に活気を感じました。小倉は、再開発や公共施設を下手に分散させていないのがよく、今後もその姿勢を貫いてほしい。清張記念館や鉄道記念館には改めて行きたいです。(i.Tun-)
●坂道など急ではなく、とても良い所でした。色々な建物が、場所があって、楽しかったです。もっと色々な所に行ってみたかったです。(S.Ota-)
●古い長府も、活気のある門司も、ともに良いと思いました。(K.Ota-)
●門司を楽しみにしていましたが、小倉も劣らず素晴らしいものでした。(S.Hir-)
●コーディネートしていただいた、大竹さん、萩原さんありがとうございました。なかなか行けない所で、とても楽しみにしておりましたが、期待にたがわずとても楽しめ、2日で帰るのが惜しくなりました。どうもありがとうございます。(R.Kis-)
●楽しかったです。萩原さん、大竹幹事さん有難う。(行き当たりばったりの良さを味わえました)
(H.Yok-)


◆コーディネイターより
●今回は、世界的にも稀有な「海を挟んだ都市群」を探訪しました。小倉都心、長府城下町、門司港レトロそれぞれが強烈な個性を放つ存在でしたね。この地域の独特の風土を感じ取っていただけましたでしょうか。当日は、門司港と小倉のまちづくり計画に携わった萩原さん(アプル総合計画)が同行くださり、非常に中身の濃いまち歩きとなりました。ありがとうございました。参加された皆さん、お疲れさまでした。また九州企画へぜひどうぞ。(大竹亮)


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