まちづくり企画21・22■岐阜・名古屋企画2003.11の記録


teku-tekuまちづくり企画21・22


まちづくり企画21◆岐阜と羽島で都市再生を考える
テーマ●地方中核都市の中心街再生(岐阜)+中心都市の魅力づくり(羽島)
日 時●2003.11.1(土) 10:30〜19:00
コース●
(1)岐阜市中心市街地
岐阜駅前(連続立体化事業+繊維問屋街再開発+アクティブG)〜岐阜中心街(玉宮町通り+柳ケ瀬商店街+トランジットモール社会実験)<昼食休憩>〜川原町地区(長良橋+川原町家+岐阜公園)〜トランジットモール体験(路線バス+路面電車)
(2)羽島市中心市街地
竹鼻街道のまちなみ〜旧菱田邸(美濃縞の手織工房)〜御坊瀬戸広場〜川町灯台〜羽島市庁舎〜竹鼻商店街(千代菊酒造+ばらドリーム)〜歴史民俗資料館+映画資料館〜本覚寺<ディスカッション>


まちづくり企画22◆名古屋で都市再生を考える  
テーマ●眠れる獅子は起き上がるか?/第三の大都会・名古屋の浮上
日 時●2003.11.2(日) 10:00〜17:30
コース●金山南ビル+名古屋都市センター〜大須観音+大須商店街(門前町+電気街+コメ兵)<昼食休憩>〜ナディアパーク〜さくらアパートメント〜名古屋クロイゾンスクエア(七宝展示館)〜南大津通り〜オアシス21(水の宇宙船+バスターミナル)〜栄地下街〜広小路通り(広小路ルネッサンス)〜納屋橋(歴史的建造物群)〜堀川プロムナード〜四間道〜円頓寺商店街〜ノリタケの森〜JRセントラルタワーズ+名古屋駅
参加者●16名
   *#大木教子、#大野雄一、#大場明夫、*#梶川義実、*河原佳明(1日のみ)、*鎌原史英、#洪 正徳、*#小林正樹、*#重永真理子(1日のみ)、*千川 明、*平井志都葉、#古里 実、#保倉俊一
コーディネイター●*#大竹 亮(岐阜)、#加藤春生+渡邊由美子(名古屋)
地元協力者●16名(岐阜市3名+羽島市13名)
                 (#都市と住宅を考える会会員、*teku-teku参加経験者)


[参加者の意見]


◆岐阜で都市再生を考える−中核都市の活性化−  
1■岐阜中心街(全体):岐阜駅前、玉宮町通り、柳ヶ瀬、川原町など
●中心部の戦災復興整備済み市街地と、川原町などの古い市街地の両面を合わせ持ち、多様な表情を味わうことのできる街。
●駅前や柳ヶ瀬のような旧来の都心空間に加え、玉宮町通りや川原町家周辺のように新しい動きがある地区が出てきて、多様で面白い街になりつつある。これらを公共交通機関で上手くつなぎたい。
●それぞれの地区、通りに特色があり、面白い。だが、路面電車の走る通りにもうひとつ個性と魅力が欲しい。また、農産物の「市」などがあってもよいと思う(現実的な生活感も賑わいには欠かせない)。
●川原町がとても良かった。柳ヶ瀬に行くまでつらつらと商店が連なっていて、歩き回るのには面白かった。交通実験という試みをやっていることを知ることができたのは貴重だった。
●40万程度の人口規模の都市としては堅実な中心街のように感じた。外から見ると、玉宮通りのような地区の方が、その地域のビビッドな生活文化に触れられるような場で興味深い。
●人口規模からすると中心市街地の商店が健闘しているのではないか。商店主とおぼしき姿をよく見かけた。都市の中で日常生活を営むための商店が残存。
●JR駅前の区画整理は期待できる。再開発は必要だが、住宅以外の需要が見込めない。中心市街地全体の活性化をいかに図るか。とりあえず住宅供給、歩きやすい街づくり、高齢者にもやさしい街から始めるべし。
●中心街全体として歩車道の段差解消が印象的。バンプと組み合わせたり、スロープを長くとって車路を感じさせない工夫が目立つ。歩道が広いことが必要条件だが、歩道の切り下げも少なかった。市街地の道路の段差を解消するには多額の費用がかかるが、まちなかに高齢者を引き出し、引きこもりや寝たきり高齢者をなくす(少なくする)ことによって、福祉、介護、医療にまわす費用が少なくなればいい。
●「杜の中の駅」は大変評価できる。しかし駅舎自体は核となる施設が明確でない。玉宮町通りや柳ケ瀬商店街との関係で、駅商店街の整備が難しいのかもしれない。ターミナルビルと近隣街区との在り方が問われれているようだ。
●道路、駅前広場などの都市基盤はしっかりしている。あれだけの広さがある駅前広場にデッキ計画は必要か疑問。
●商業・観光の観点で、県庁所在地という中心性が感じられなかった。
●部分的には活気があるが、人口のわりには人通りが少ない。
●全体としては、なぜか印象がぼけてしまう。
●行政の熱意が感じられる街であった。商業は名古屋商圏の影響を大きく受けていることを再認識した。
●電車が岐阜駅に近づいたとき、目に入ってきた駅前の緑にちょっと驚きました。それぞれ場所ごとに違う風情が面白かったです。岐阜は、いろいろな表情を持った不思議な街だと感じました。


2■玉宮町通り:古い旅館街がまちづくり協定で生まれ変わる
●若者向けの店舗や、周辺のまちなみ形成、雰囲気づくりに寄与する建物が建ち始めており、岐阜の個性(若者のライフスタイル)を発揮する場となっているように感じた。本当は夜にも行きたかった。
●面白そうな店舗が見受けられる。金公園の近辺ではすでに連担した商店群が出現している。既存の店舗規模が小さなことで、かえって若い世代の店主が店舗を開きやすかったのかもしれない。
●古い旅館街が新しく生まれ変わっている。建替えを意識してまちづくりのルールをつくったが、その基調に立って、今ではリフォームによって雰囲気づくりが進んでいる。歩いて楽しい街。
●若者向けのオシャレな店が出てきているが、通り全体がヒューマンスケールで落ちついた雰囲気で、名古屋との差別化を図っていて好印象。
●名古屋では見かけないような個性的な飲食店が点在し、面白い所という印象を受けた。
●自然体で街が変わっているように思う。夜に行くと、もっと活気があるように思う。
●雰囲気のある街になってきていると思う。夜歩いてみたかった。
●ゆっくり歩きたいと思わせる趣きが、じわりと現れている。
●ヒューマンスケールな通りがバリアフリーで整備され、楽しく歩くことができた。
●再開発ばかりでなく、時間をかけて歩行者空間を整備することにより、新たな沿道利用形態が生れてくることもある。特徴的な旅館を生かして再整備を(名古屋のさくらアパートメントが見本になろう)。
●旅人宿が集中している地域では、レンガ舗装の歩道端から約1.5mセットバックしている。この空間をどのように生かしていくかが街の再生の鍵だと思う。
●古い旅館街の雰囲気が伝わる。空間は変化に富んでいるのにバラバラな感じがしない。個々の建替え、既存の改修、あるいは店舗前の設え方がまちの魅力をプラスしている。身の丈にあった街づくり。まちづくり協定が無理なく、しかも街並みのツボをついていると思う。
●古い旅館が今も活躍していてうれしい。寅さんが出てきそうである。


3■柳ヶ瀬商店街:歩行者空間の連続、広場やせせらぎの整備
●網の目のように店舗が広がり活気がある(どのような仕掛けで活気があるのかは理解できなかった)。開渠の水路の上を完全にふさぐのではなく、一部蓋かけをして歩行できる空間は良かった。水路が深いために親水機能がないのが残念。長良橋通りからの入口は店舗が並ぶ路地の入口のような雰囲気で、中に何があるのか思わず入ってみたくなる。
●まちなかの水空間は、ホッとできる貴重な空間だと思った。岐阜は"水"の印象が強い地域なので、もっと潤い空間をつくり、ネットワークさせると面白いと思う。
●商店街ブロック内が、歩行者専用の迷路状空間になっている。話題性のある店が増えると面白い。
●意表を突くせせらぎの道と、生活感のある迷路のようなアーケードが楽しかった。
●商店街に巧みに水路をを活用しているのが興味深い。
●せせらぎ空間の整備は、当時としては画期的なものであったと思われる。
●せせらぎの整備で通路沿いに店の入口を設けて人の流れができればよい。
●さびれている所はあるが、かつての繁栄ぶりも感じられた。せせらぎは、もっと活かせるように思う。
●せせらぎの部分は残念だった。はじめは良かったが、だんだん悲しくなってきた。もう少し商店街と合うような素朴なつくりにできなかったかと。商店街全体としては面積が大きいので、空き店舗が今後ますます増えてくると心配。
●水路の歩行者空間整備は、頑張っていると思うが少し暗い印象。商店街は若者向けの店が少ない。
●水路を整備した歩行者空間はヨーロッパ的(?)で、まちの胎内を歩いてゆくような不思議な空間(狭さが絶妙)。商店街全体は、わりと普通の感じがした。広域的に買物客を集める商店街なのか、日常的な買物をする所なのか、歓楽街なのか。どれも当てはまるようだが、縦横に走る商店街の中で、部分ごとに機能の特色を持たせてはどうか。
●決して汚い商店街ではないのに活気が無いのは、若者を惹きつける機能が無いことと、やはりそこに住む人が必要か。名古屋の大須も住宅が多い。高齢者対策も必要だが、子育て世代やボランティア活動拠点などを商店街の中につくってみたら。
●アーケードの架かる道路では道路斜線はアーケード上を起点としてかければいいという提案は傾聴に値する。しかし、法を遵守する立場からはアーケードの永続性が担保できない、道路空間に求められる通風採光が確保できない、という意見が出てくるだろう。街並み誘導型地区計画や中にある私道を廃止できれば(通路とする)連担建築物設計制度などが使えるかもしれない。もちろん地域の住民と話し合いがつけばという条件付きだが。
●歌謡曲の題材にもなった場所だけに、もっとさびれているかとも思っていたが、意外にも元気なように感じた。ただし、今のままでは名古屋に吸収されるか。人の住む雰囲気を感じたい。
●賑わいはイマイチだが、ド演歌のカラオケ大会もあれば、アムロ風の少女達の路上ダンスもあり、東京にはないごたまぜ感が楽しい。
●個々の商店が賑わいを見せている。路上に人々がいるということ。これらを成り立たせている原因が何なのか。歩行者空間の連続やせせらぎの整備は身近な脇役でしかないと思われる。


4■川原町家とその周辺:歴史的まちなみの保全と町家群の活用
●蔵や町家、石垣の風情がとても心地良く、地元の方のあたたかい雰囲気も印象に残りました。河原町家でゆっくり過ごしてみたい。
●通りに沿った街並みが美しい。川原町家の活かし方が上手いし、鵜飼観光にふくらみが出てきた。
●川原町家は、町家の狭く細長い空間を上手に活かし、懐かしさが味わえた。
●岐阜市内にこのような小粋なスポットがあることを知らなかった。再度、ゆっくり探索してみたい。
●改築してショップとして使っている空間と、裏側が面白かった。ここも夕方歩いてみたかった。
●街並みが整備され、車も少なく気持ちよく歩けた。
●長良川といえば鵜飼しか知らなかったが、近隣にこんな風情ある街並みがあるとは。岐阜公園内の土産屋は惜しみなく試食させてくれ、気に入った。
●鵜飼の名所の近くにこうした町家が残されていることが新鮮であった。ところどころ現代風に建て替えられてしまった敷地もあるが、古いものの魅力を何とか継承する中で新たな価値を生み出してほしい。
●古き良きものが十分観光資源となる。そこに風情・環境を守った新しい施設(レストラン)が出てくるのも面白い。近くにある岐阜公園には多くの人が来ているのに、川原町には人も少なく意外に知られていないのが残念。
●無惨に朽廃してしまった町家が頭から離れない。何の助成もないと建替えが進んでしまうのではないか。町家の土間で小物を売り、蔵の中を喫茶ルームにしているのはうまい活用法だと思う。一服していきたくなった。町家の裏の道は、建物の裏であるにもかかわらず石垣、蔵などの表情が良かった。漆喰の壁の上に松の皮を貼ってある蔵があった。初めて見るが、松の皮にどんな意味があるのかわからない。
●町家があれだけまとまって残っていること、しかもよく手入れされ使われているのがすばらしい財産。観光資源として活用し収益をあげ、行政の力を借りない保存を期待しています。長良川と城(山)の景観を守るための規制をきびしくする必要があると思います。
●町家群は、背景の金華山と長良川で活かされているので、建物だけではない保全の必要性がわかった。
●よく残っていると思う。活用したお店がもう少し繋がるともっと良くなるのにと少し惜しい。景観資源をふさぐマンションには残念。ここまで商業地域指定とはビックリ。
●歴史的な町屋を積極的に活用するという姿勢が、いまだ希薄と感じられた。
●町家の住居以外の活用を期待したい。


5■トランジットモール社会実験:路面電車、まちなか歩き、レンタサイクル実験等
●中心市街地の魅力は、快適に歩き回ってこそ実感できるもの。マイカー中心でなく、公共交通(路面電車+路線バス)と徒歩、自転車を街(ストリート)の主人公にしようという試みは高く評価したい。
●使いやすい公共交通はもっと整備すべき。意欲的な施策を高く評価したい。適切な都市規模と恵まれた周囲の自然環境にふさわしい都市交通システムが存在するはず。
●このような本格的な交通社会実験を体験したのは初めてで感激した。特にレンタサイクルは大賛成。自転車で安心して走り回れる街を実現してもらいたい。そのためにはサイクル専用道路の整備が不可欠と思う。
●必ずしもスマートなやり方とはいえないが、中心市街地の危機感を行政が積極的に手を打とうとしている姿が地元には伝わると思う。市民が活動の場と認識すれば活性化のきっかけにはなる。まちなか歩きの施策やレンタサイクルは恒常的に続けたい。
●生活している方の移動や買物は大変かな・・とは思いますが、試みはとても良いと思いました。路面電車は窓が大きくて気持ちがよい。特集「路面電車でGO」のフリーマガジンは面白かったです。
●「都市と近郊の関係」という問題のうち、交通体系に関する解決策の現実社会への実践に向けて第一歩を踏み出した。という意味で、大変評価できる。
●意義深い実験であるので今後も続けてほしい。
●実験が成功し定着するのを期待する。
●大変参考になった。レンタサイクル、まちなか歩きの社会実験は、さいたまでも是非やってみたい。
●トータルな取り組みを一所懸命に実施している姿勢が評価できる。実験まちづくりは今後のトレンドになると思う。
●大規模で盛りだくさんメニューの実験だが「トランジットモール」はあまり必要性が感じられなかった。歩行者に開放した車道があまり活用されていない(朝市、フリーマーケット、オープンカフェなどどうか)。また、もともとの歩道との一体感を持たせる工夫を。「軌道への車の乗り入れ禁止」「バス優先レーン」など公共交通の機能確保のために必要なことだと思う。その都市に最も有効な規制箇所、他の規制との組み合わせなどを検討し、市民に「これなら車は置いてこよう」と思わせて成功させてほしいと思う。「まちなか歩き」は、中心市街地の観光や散策というより、子供やお年寄りの交通安全対策と思われた。
●周到に準備された計画だと思う。この実験の結果をまちづくりに生かしてほしい。決断に拍手。ただし、市民への周知はどうだったのだろう。モールにした部分に歩行者の姿は見かけなかったことは、モールにして歩行者が通行していいことを市民は知らなかったのではないだろうか。初めてのことであれば、屋台を出すとか、ダンスパフォーマンスを車道でやるとかの工夫があっても良かったのではないかと思う。また、皆と別れて、バスに乗って帰るときに、モールになっている部分はバスが通行できずに迂回することを乗客のひとりは知らなかった。恒常的に自動車の進入を制限するのであれば、バス・自転車レーンにするのはどうなのだろうか。
●かなり実施にお金がかかるとは思うが、いきなり決めてしまわないで、「やってみて検証」するという姿勢は良いと思う。住民の方からの意見が色々集まって、より良い街にするという意気込みを感じた。
●実際に実現するとなると色々な問題があるものの、市民にまちなかを歩き回れる良さを実感し、都市交通の今後を考える機会を作ったことは、大英断だった。
●実験を行ったことは高く評価できる。しかし、トランジットモールにはなっていなかった。警察に対する教育が必要だろう。
●まだまだ浸透していない印象だが、意欲を評価し今後に期待したい。


★岐阜の街で最も魅力的だったのは?
杜の中の駅(JR岐阜駅前計画)★都市交通のターミナルとして完成すれば秀逸だと思われる。
玉宮町通り(旅館街)★あたらしい店とふるい旅館が混在しているところがいい。
玉宮町通り★新・旧の建物が調和して「身の丈」にあった魅力をつくりだしている。新・旧に共通するデザインコード(パターン)がある。
玉宮町通り★既存の小規模な店舗群の中に新しい感覚の店舗が入り込む形で、商店街の更新が進んでいる。店舗の規模が小さいことがかえって良い結果を招いているのか。
玉宮町通り★旬な岐阜を知りたいのなら、ここではないか。
柳ヶ瀬のせせらぎの小径★十分使われているとは思えないが、意外な空間。
柳ヶ瀬商店街と路面電車★
中心市街地での交通実験★トランジットモール化の今後の取り組みが楽しみ。 
交通社会実験★行政の熱意が感じられた。お年寄りがまちなかに出て楽しめるようにという試みも良い。
トランジットモール社会実験★都市交通システムの模索として有意義である。
トランジットモール社会実験★ぜひ成功し、定着することを祈りたい。
トランジットモール★沿道商店街やタクシー会社等からの苦情が予想されるが、その中であえて市の決断により試行したことで、市民の都市交通についての関心を高める効果はあったのではないか。
交差点の段差のない角切り★高齢者を外に出すため、歩きやすい街にする。そのために道路の段差を解消し、木陰や街角にベンチを置き休憩できるようにする。それによって、引きこもりや寝たきりの高齢者を少なくし、保険、医療、介護にかかる費用を少なくする(角切りのようなハードにかかる費用は一時的だが、保険、医療、介護の費用は毎年のこと)。これをさらに進めるには、段差のない住宅を誘導するとともに、ハートビル法に基づく条例で高齢者等が行く、行かねばならない店などは小さくても誘導水準を確保するよう規制することが必要になるのではないかと考えます。
川原町★町家(伝統的日本建築)の空間の質の高さが感じられた。空間の仕切り方、つなげ方、内部と外部の関係性のつくり方、素材の存在感など。裏の散歩道は意外性がある空間で、魅力を高めている。
川原町★川との関わりが感じられる蔵や石垣、町屋の風景がとても良かった。
川原町★町家の風情と、随所に見られる金華山への眺望ポイントが印象的でした。
川原町家周辺★金華山と岐阜城を仰ぎ、鵜飼の長良川を臨む絶好のロケーションで、落ち着いた町並みを散策でき、思わず入りたくなるような食事処もある。
川原町家周辺地区★通りの裏側にのどかで景色のよい場所があった。このパノラマを眼下に町家の喫茶店でコーヒーをいただきたい。
川原町家とその周辺★
川原町家とその周辺★モダンなイタリアンレストランや蔵でのコンサート等、まちの中にセンスのある経営者たちがいることが感じられた。
川原町家★土間、座敷、通り庭、中庭、縁側、土蔵など、工夫して現代的に使いこなし、町家空間の良さを徹底的に活かし切っている。
川原町家★蔵を改造した喫茶店でお茶を飲みたかった。
川原町家★特に蔵の喫茶室の雰囲気がいい感じ。
岐阜公園★自由の女神だけはいただけないが、居心地のいい憩いのスポット。菊人形も目を楽しませる。


▲岐阜のまちづくりや都市再生には何が必要と思いますか?
●40万都市にふさわしい中心街の再生が求められる。駅前再開発も必要だろうが、玉宮町通りや川原町家のような既存ストックの活用が21世紀の本流であろう。トランジットモールもユニーク。
●ある程度都市基盤があるだけに、トランジットモール化はぜひ進めるべき。引きこもりや寝たきりの高齢者をつくらない施策はいいと思います。駅前広場をはじめとした公共施設の維持管理費用が財政を圧迫していくので、維持管理費を軽減する方策も同時に検討していくことが必要だと思います。
●進行中の岐阜駅周辺再開発事業により都市的景観が創出されるが、各事業の連携によりデザインの調和を図ってほしい。各々の建物毎にデザインされた結果、どこにでもある駅前と同じにならないように。
●岐阜城・長良川の景観保全(高層・高密建物の規制)と川原町の保存、活用。駅前再開発についての現実的判断。第2、第3・・の「玉宮町通り」の掘り起こし。
●山の辺や川の景観が徹底して活かされ守られたら、中心市街地の集約や賑わいにつながるのではないか(岐阜に限らないことですが・・でもここでは特に強く感じました)。
●名古屋が近く、競争より独自性が求められる。中都市ならではの人にやさしい身近なまちづくりを。その意味で、中心市街地の総合交通社会実験を進め、暮らしやすい街中をつくることだと思います。
●隣接の巨大都市である名古屋に対抗できる地域物産等の育成と、忙しい都市生活に対抗する「ゆっくりずむ」をバックボーンとする施策。
●名古屋にはないヒューマンスケールの規模や雰囲気を大切にし、新しいものをコントロール(調整)しながら街の中に入れ込んで、活気は持続させていくこと。
●名古屋との差別化による岐阜独自のまちづくりが必要。水や緑をテーマにするのも一つ(すでにJR駅前や柳ヶ瀬では実施済み)。岐阜は水もいいし、自然環境もいいし(風光明媚)、名古屋へのアクセスもいいし、住みやすい。究極の「住みやすいまち」をテーマに岐阜のまちづくりを考えてみてはどうか。
●玉宮町通りのような、個性ある個店への転換を促進すると、名古屋からも集客できるだろう。
●現在の比較的小さな店舗を、魅力的な店舗に更新していく玉宮町通りの都市活性化手法は面白い。良い位置に金公園がある。これを活用しない手はない。
●柳ヶ瀬商店街は広すぎると思った。名鉄撤退以降、居住型商店街に戻すことは可能か。
●柳ヶ瀬商店街の活性化。
●都市を拡大する志向が街づくりに感じられたが、あまりスケールを大きくしない方が良いと思う。



 ◆羽島で都市再生を考える−中心街の魅力づくり− 
1■羽島中心街(全体):菱田邸、歴史民俗資料館、商店街、市庁舎など
●街が面白くなりそうな素材がたくさんある。・・・美濃縞工房、屋根神様、千代菊酒造、映画資料館、古い看板がある薬屋さん、モンブラン大福のお店、道端の灯台、なまず、レンコン等。もう一度、見直してみてはどうか。駅を出てからまちへ向かう道中の演出も大事(わくわく感)。
●歴史性と生活観のある中心街に、魅力的な資源がかなり存在している。これをどう活用していくかは、人々の取り組み次第である。地元の方々の熱心な姿勢が感じられたので、これからに期待したい。
●地方の小さな街、という意味では賑やかさなど普通なようにも思うが、古い街並みの残り方などは貴重な資源であると思うし、歴史民俗資料館のような形で、かつての生活の息吹にも触れられるような場所があるのは、評価したい。
●道路幅はそれほど広くはないが、その狭さに調和した町並みが親しみやすさを醸し出している。
●意外にも沢山、色々な物が残っている。岐阜羽島駅のイメージしかなかったが、認識を新たにした。
●とりたててすごいことはないけれど、小さな光るところがたくさんあって、歩ける小さな街、普通の街の生活感が息づいている穏やかさが何ともいいなあ、と思います。
●街の中に素材はあると思います。それをどう活かしていくかが課題だと思います。菱田邸をはじめとした古い民家、美濃縞織り、モンブラン大福、まちづくりに熱心な人達。逆に名前は出ていたが物がなかったナマズとレンコン。
●立ち止まってしまっている。活性化にはまず来訪者が増えてほしい。グルメに力を入れてはどうか。
郷土料理(レンコン、なまず)、酒(千代菊)、モンブラン大福など、すごくいけると思うのだが。
●地域資源をたくさん抱えているのに、今ひとつ自信を持てずにいる印象。
●資源があるのだから、羽島の街をトータルで売り込む仕掛けがほしい。そういう点であえて現在の評価は辛口になる。
●町家が数多く残っているが、傷みが目立つ。老朽化が続くものと数年のうちにメーカー系の住宅に建て替わってしまうのでは、という気がする。「更新の誘導」の視点で見てしまう(これも難しそうだが)。
●輪中という地理地勢的条件との戦いが街の歴史であるなら、これを前面に出して街づくりを考えることができないだろうか。
●やろうと思えば色々できそうだが、岐阜に比べると表面に出ている試みが少ないのは残念。
●地域の資源を活かし切れていないが、地元の人々の熱気がいずれは実るよう期待したい。


2■菱田邸=美濃縞の手織工房:旧家を活用した伝統工芸の再現
●失われつつある家庭内での織物文化を、このような身近な所で公開することは大きな意義。いきいきとして親しみのある邸内の雰囲気は、既存の巨大な箱物展示館の空虚な展示空間をはるかに超える。庭の整備、作品展示スペースの充実があればさらに魅力的な拠点となる。
●古い建物をこうした形で開放し、外の人にも触れられるようにしていることが評価できる。できれば見学料を少し取ってもいいので、裏の庭も管理できていたら良かった。
●美濃縞と旧家、美濃縞を伝承する女性の姿が印象的。体験も含めてもっと積極的にPRしてはどうか。
●市民の力で伝統工芸を受け継ぐことはすばらしい。市民参加の幅を、例えば子供の課外活動、さらには子供の参加する市民活動に拡げていったら、商品化も可能なレベルになるのでは。有松絞りもお祭りのときに参加型工房で紹介している。
●伝統工芸の実験的な再現に留まらず、将来的には羽島の名産品になるような商品価値の高い製品を作れるようになってほしい。
●美濃縞の着物が欲しいなあ、という気になる。空間も良いし、各工程を追えるのも良い。あえて欲をいうと、観光客のための販売コーナー、喫茶コーナー、地元の子供たちなども対象とした体験コーナーが欲しい。近隣の町家を活用してもよい。
●地域の有志が集まれる場所となっていることが良いと思う。単なる保存でなく活用している点が良い。
●いきいきして活動しているところが良い。
●気さくにお話できる雰囲気が良い。こうした工房がもっと増えないか。
●直接伝統工芸に触れることのできる、興味深い空間。
●古い民家での手織工房。綿の実から綿をとること、糸にし、染め、織り、布になるまでが理解できる。裏の庭には綿の木があるという。織っていた方は始めてからまだ1年だという。現在は自分達がやっていて楽しいからやっているという段階のような印象を受けた。これをまちづくりに観光に生かすとなると、市が主導するにしても、美濃縞手織工房内部での十分な議論を経ないと分裂するような気がする。
●狭い所に詰め込みすぎのように感じられた。また建物自体にもっと手を加える必要があると思われる。
●見せ方に工夫がほしかった。
●糸を紡いでから織物になるのまで工程がよく解った。
●今回、楽しみにしていた場所のひとつです。昨年訪れた時より、さらに充実している様子がとてもよく分かりました。他の旧家活用へもつながっていくと良いと思います。


3■竹鼻商店街:千代菊酒造、ばらドリーム、御坊瀬戸広場など
●商店街としてのまとまりはあるので、これからの整備により新規購買者、観光客を呼び込む可能性を秘めている。一部に老朽建物や無理な改装の店舗があり、これらの改修を早急に誘導する必要を感じる。
●商店が連なっており、シャッターを閉じた店も少ない。昭和レトロ風に感じられるお店もあるし、空き店舗を活用して話題性のあるスペースを創るのも面白い。
●やはり千代菊さんは良かったですが、お向かいの薬屋さんの看板コレクションにも驚きました。思いがけないことが、色々出てきそうな街で楽しいです。
●おいしい水(地下水)がふんだんにあることを見える形にしたらどうか。主婦の店でもおいしい水を売るとか。商店街にはおいしいお菓子もあるのだから、市民や観光客が一休みできるお休み処が欲しい。
●造り酒屋のある街は"水がいい所"というイメージがある。街の中に水を取りこんだり、美味しい水を生かした商品を売る等、水をテーマに街を見直してみてはどうか。
●なまずを食べたかった。昭和40年代の賑わいの再生は無理だと思うが、ターゲットを絞っていけば賑わいの芽は生まれるであろう。
●古い建物を活かした新しいお店が欲しい。地元店経営者と新しい若い経営者とのフュージョンが必要では。
●商店街としては、古い品揃えの婦人服屋さんが目立つなどイメージは良くない。第二種兼業商業者が多い商店街の典型かも知れない。ただ、造り酒屋と、自分の商売と町の将来に関心を持っている方々がいらっしゃったことに対して評価。
●後継者不足もあるのかもしれないが、意識が違いすぎるような気がする。頑張っている人達が空回りしているような印象を与えている。1店1品運動(先日TVで、商店主が考案作成し、それを商店会員が審査し、合格した物がその店の1品となるということをやっている商店街が紹介されていた)。モンブラン大福は面白いし、「健康」をキャッチフレーズに、研究は必要だがナマズフライ、レンコンハンバーグはどうだろうか。ナマズはおいしいということだが、そのことを多くの人にわからせる必要がある。来年までに研究を重ね、ナマズまつりで試してみてはどうか。薬屋さんの看板は面白い。他の店にも面白い物があるのではないだろうか。特に造り酒屋さんには色々あると思いますが。そして、空き店舗ができたら、商店会でそれを安く借り、「街角博物館」なんていうのはどうだろう。薬屋さんの看板や酒造りの道具など面白そうな物を展示し、商店街主催のコミュニティルームにし、試験的に作った1品をそこで試し、改良していく。商店街の気軽な意見交換ができるのではないだろうか。
●夕方なのに人通りが少なかった。
●夕方行ったせいか、商店街に活気がなかった。
●とても長い商店街だった。長すぎる感あり。入って面白そうな店は薬屋。そのほかは、必要がない限り入らないという感じがした。
●千代菊酒造の長い歴史には感心した。モンブラン大福の和菓子屋さんが気を吐いているが、全体には活気が乏しいのが残念。
●千代菊酒造はA。商店街全体として見ると魅力に乏しい。
●今ひとつ元気がないが、祭の時の賑やかさを考えれば、地元の熱意と創意工夫で楽しい町並みが実現できると思う。


4■羽島市庁舎(1959/坂倉準三):1959年建築学会賞、日本のモダニズム建築100選
●かつての名建築が、今も現役で機能している。卓越した空間の機能性とフレキシビリティが実証された。庁舎として使われてこそ価値ある建築なので、耐震性やバリアフリーを克服し、末永く大切に使ってほしい。
●開口部が大きくて明るく、内部もわかりやすい。地元の方が誇れる建築はうらやましいと思いました。
●丁寧に使われていることを好感を持った。サイン、照明などの更新でさらに親しみのある空間になるのではないか。前庭の池はもう少し整備した方が良いのではないか。
●丁寧に使われているようで良い。世田谷区役所の「前川国男」を見慣れているせいか、柱の華奢さ、水面の水平感が印象的。市の木のカイヅカイブキがあまり大きくならないためか、周囲の空間、玄関へのアプローチなどが貧弱な気がした。
●出来た当時はモダンな建物だったと思う。
●公共建築物として外観が堂々として良かった。
●都市の規模からすると、なかなか立派な印象を受ける。
●市のシンボルとして大切に使われている印象を受けた。
●地域出身の建築家が参加するという形は、次の再整備にもぜひ取り入れたい。現建物は耐震上も機能上も役割を十分に果たしたのだと思う。
●建物自体の佇まいには雰囲気を感じたが、直ぐそばの工場との風景は、らしくもあると思うが、ちょっと残念。木を植えるとかの工夫はあっても良いのではないか。街の見晴らしはいい。
●池があるのがいい。市民の憩いの場になればそれだけ市民の市役所に対する愛着がわく。2階がメインの入口というのはいかがでしょうか。高齢化社会に向けて、高齢者や障害者にはあのスロープは厳しいのではないかと思います。廊下を空間の中央にとり、市民の動きを最小限にしようと市民の立場に立って考え、実行することは基礎的自治体にとって最も重要な視点だと思います。ここにあるように、すべての建築物に、建築主、設計者、工事監理者、工事施行者を記したプレートを設置したらと考えます。
●本庁舎は明快な空間構成。ただし、いくつもの分庁舎に分散しているため、非効率な面があるのでは。
●デザインは良いが、今の時代に市民にとって本当に使いやすい施設であるか、少々疑問に感じた。
●なかなか良さを感じられないのは、こちらの感性の問題か。


5■真如山・本覚寺:中心街の古刹、絵天井、五百羅漢、本堂
●中心街の北側にこのような立派なお寺があることが、街に風格を与えている。明るく開放的な境内、大きな本堂に描かれた絵天井、両側に並ぶ五百羅漢などが印象深い。当日のまちづくりのディスカッションのように、地域の会合に使わせていただけるのは、とてもありがたい。
●高い石積み基壇の上に建った鐘楼が印象的。寺院内の空間、集会スペースは都市の構成要素の一部。都市と一体で整備されるべき。身近なお寺は貴重。都市の中の緑地や、防災拠点として井戸、収納庫、貯水槽なども相互に利用できるように設置してもいいのではないか。
●本堂の建物はともかく、絵天井、五百羅漢は見もの。これも羽島のまち全体での資源としてPRできる資源のひとつ。地元の人とのミーティングが、お互いに刺激になったのでは。
●本堂の屋根が遠くからも印象的でした。地元の方と語る場所として、土地らしい場所で良かったです。
●この本堂で地元の方々と意見交換ができたのがとっても良かった。
●暗くて建物の雰囲気は判らなかったが、ああいう会合が持てる場であることに評価。ちょっと線香のにおいはきつかったけど。
●天井の龍はなかなかいい。何度かの改修・修築を経ていると思われ、天井板が一律の大きさでなく長方形でない板もあり、大切に扱ってきた様子がうかがえる。五百羅漢は、古色で作るのと新しいものとして作るのかは議論の分かれるところだと思う。好みとしては古色で作ることですが、絶対そうあるべきだとも思いません。どこかでやっていたと思いますが、五百羅漢を市民のみんなに作ってもらったらいかがでしょう。そのことで五百羅漢も早く揃うし、本覚寺が市民のコミュニティの場になり、市民の作った五百羅漢ということでひとつの資源になることを期待します。今回快く会場を貸していただき、茶菓の接待までしていただいた(ありがとうございました)ので、本覚寺がコミュニティの場になることをいやがっていないのではないかと推察します。どのようにするかは考えていません。思いつきです。
●一般の寺より華やかさがある。
●立派な絵天井・五百羅漢が印象的で、茶菓子のサービスがありがたかった。構造的には、補強材が使われているなど心配が残る。
●本堂が鉄骨斜柱で支えられていることから、文化財が置かれた現状をかいま見ることができた。
●柱に支えをしてあったのには少しびっくりした。
●立派なお寺という印象。本堂での座談会はとてもいい企画だった。自分にとってもいい勉強になった。
●まさに寺子屋。
※評者注:評価は、そこでどんな活動がされたかという実体験とともになされる。


★羽島の街で最も魅力的だったのは?
美濃縞手織工房★綿の実づくりから綿をとり、糸を紡ぎ、染め、布を織る。ここまで一貫しているのは全国でも少ないのではないでしょうか。今は美濃織りが面白くて活動していることと思いますが、これをまちづくり、観光に活かしていこうとするならば、基本的に毎日活動していなければならず、会員を広げることは必要だと思います。また。まちづくりや観光に活かすことがまちを豊かにし、楽しくするのだということを会員同士で議論し、納得することが必要だと思います。そのきっかけは市が主導で行わざるを得ないと思いますが、そのタイミングを図るのが難しいと思います。
美濃縞手織工房★工房の女性たちが誇りをもって伝承している姿が特に良かった。
美濃縞手織工房★実演を見て工程が良くわかった。
菱田邸・美濃縞工房★地元の方が楽しんでいる様子が良かった。
菱田邸・美濃縞工房★                   
菱田邸・美濃縞工房★博物館的でなく、現代の地場物産があり得るべき町家で生きていることを評価。
菱田邸★伝統工芸・美濃縞の拠点に生かされている。うまく他の町家にも展開できれば観光資源となる。
菱田邸★地域の人の手で伝統的な織物製作が継承されているのを、訪れる人が直接触れ合いながら実感できる点が、自然体で好感が持てた。
菱田邸★規模のそれほど大きな町家ではないが、活用の仕方で魅力的なスポットになりえる良い例。もともと、町家は働く場所。活用の方法はまだまだ無限。文化財的な形を示すだけでなく、町家が都市の中で機能していた姿を示す例としても面白い。
菱田邸★文化的な遺産を残そうとする取り組みを大切にしたいという意気込みを感じた。
菱田邸★
菱田邸の前から振り返った風景★瓦屋根の大きさと、巨大なけや木の風景でいい所だなと思った。
竹鼻商店街★地域資源に自信を持ち、できるところからゲリラ的なまちづくりを期待します。   
竹鼻商店街★いろんなチャレンジができそう。思ったより、寂れていない。新たなターゲットを絞った戦略を練るとよいのでは。        
千代菊酒造★町家がよく保存されていること、しかもそこで生産が行われていることに確かさを感じる。
千代菊酒造向いの薬屋さん★単なる見物にもかかわらず、お話をして下さった店主さんが印象的でした。
モンブラン大福の和菓子屋★羽島のお店のなかで、店主の意気込みと創意工夫が一番感じられた。
レンコンの郷土料理店★レンコン尽くし料理は初めて。とても美味しかった。
れんこん料理店★れんこん好きというのもありますが。もっと宣伝したらよいと思います。
映画資料館★私が住んでいる市にもほしい。
本覚寺★本堂での討論会は有意義でした。
本覚寺★ここでいつもまちづくりの議論がされていれば。
本覚寺での座談会★皆さんの考えを聞き、自分もいろいろ考えることができ、大変有意義な時間だった。
本覚寺本堂でのディスカッション★会議室よりもはるかに、まちづくりの議論に臨場感があった。


▲羽島のまちづくりや魅力づくりには何が必要と思いますか?
●街の資源はお宝のようにあるので、市民自らがもっと街を楽しむ気持ちを持ってほしい。竹鼻中心市街地の活性化と、輪中サイクリングロード(可能?)で、街全体を楽しむ工夫を。
●なんといっても眠れる資源を外にPRしていくこと。また来街者や市民にとって、ホッと一息つける飲食店や休憩スポットが欲しい。各所にベンチ(緑陰やせせらぎがあればよりベター)を置くことから始めたらどうでしょうか。レンタサイクルも平坦な街だから有効かもしれません。
●保存・活用できる町家の選定。散策ルートでネットワーク化。更新を誘導する指針(まちづくりコード)を地域主導でつくる。地場産業の「生産の場」を見せるまちづくり。
●従来型のフルタイムの商店街を転換し、テーマ性を持って週末型商店街づくりにチャレンジするとよいだろう。看護大学もあることだし、「美容と健康」をテーマなどは面白い。
●「美味しいまち羽島」まずはグルメにポイントをおいて宣伝してみてはどうか。あと、まちのパンフレットの表紙にいろんな屋根神様を並べてみると楽しいのでは。
●現状は中途半端な普通の地方都市に思える。魅力的資源が多いが、認識されず活用されていない。思い切って特色を深掘りし、表現したらどうか。まずは出来るところから。
●輪中を前面に出して街づくりを進めるべきだと思います。
●輪中のイメージをもう少し具体的な形で都市を演出できないか。不燃化、高層化より電柱の撤去、共同溝、消防水利の整備などと、既存ストックを活用した誘導的更新が効果があるのではないか。魅力的な商品があれば路地裏でも、ショーケースもない座売りでも商売は成り立つ。空き店舗に新しい企画を持った事業者を誘導し、店舗所有者にもメリットが享受できるようなシステムができないか。
●羽島に暮らす人、暮らしたい人の、接点づくりやネットワークづくりから(知っているようで知らないご近所や他グループ等、生活の街としての良さがたくさんありそうだと思った)。
●地元の地域資源、人的資源と外部のエネルギーとのフュージョンが必要だと思います。
●地域のまちのあり方に責任を取る個人と専門家。新しい血が入ってくる「きっかけ」をどのように作れるか。そのためにも商店主の方々が個人の立場でまちづくりに参加してほしい。
●商店街、行政、住民それぞれの立場があるが、それぞれが何がしたいのか、何が欲しいのかを明確にし、お互いが補完できる部分を探すことでしょうか。お金ではなく知恵でどうにかなると良いのですが。
●行政やまちの人(一部かもしれませんが)に熱意を感じた。今回の座談会のような企画をどんどんやって、自分たちのまちをもう一度見直すところから始めてはどうか。まちづくりに熱意をたもった若者や女性、お年寄りにも声をかけてまちづくりを考える会を作ってはどうか。まちづくりの成功事例(ハード面ではなく特にソフト面での成功事例)を研究することも必要。
●地元の高齢者を住みやすくすることが大切だと思いました。
●一般の市民はあまり困っていないのかもしれませんが、一般の市民をどのように巻き込むかではないでしょうか。


 ◆名古屋で都市再生を考える−第三の大都市の浮上−  
1■金山・名古屋都市センター:「名古屋都市形成の紹介」
●名古屋都市形成に関する資料が豊富で分かりやすく、名古屋のまちを紹介するには最適な場所と改めて感じた。
●都市の形成史とまちづくりの取り組みが分かる貴重な施設。ライブラリーは、一般書から専門書まで都市に関する文献が揃っていて飽きない。
●都市形成を理解するにはうってつけの位置と資料展示がすばらしい。もっと内外の人にPRしたい施設。
●都市の形成を非常に分かりやすく説明する優れた施設。観光に活用すべき。
●航空写真も含めて名古屋の都市形成の情報が分かる場所があることは結構だが、普段はどんな人が利用しているのか。小学校の見学などに使っていれば、都市計画も一般的になっていくのでしょうが。
●こうした施設があるのはうらやましい。専門家好みの施設か? 市民の評価も高ければ良いのですが。
●展示は、名古屋市の都市づくりの歴史を充実させてほしい。清洲越など順次都市づくりのエポックごとにまとめられているが物足りない。特に戦災復興の充実を。11階フロア全体を名古屋市の都市づくりの展示に。ややマニアックになるかもしれないが、都市センターだからこその期待を込めて。
●展示は大変分かりやすい。特に床に貼った写真は、多くの訪問者に親切。
●名古屋の都市形成の歴史を分かりやすく紹介する工夫がなされていた。特に名古屋市街地の航空写真を、床面に敷いたのは面白い試みだった。
●航空写真の床パネルを使っての説明は、とても分かりやすかった。歴史と、今の名古屋の街と、これからと、想像もふくらみました。(行ったような気になったりして・・)
●床の特大空撮写真は、その上を歩いて、まちの全体像を把握でき、素晴らしい。
●名古屋市の航空写真を床に刷り込んでいるのがいい。名古屋市全体の様子が分かる。何年かごとに作り替え保存(映像でよい)すると市街地の発展の歴史が分かる貴重な資料になる。
●名古屋市の航空写真で位置を確認できたのがとてもよかった。世界各都市のプランと名古屋を比べられる点、復興の歴史を概観できる点も良かった。


2■大須商店街:東海地方一賑わいと活気のある商店街
●上前津と大須観音の間を軸とした商店街の活気や賑わいは、「何でもあり」の品揃えや多様な店舗だけでは説明がつかない何かがある。店舗の個性が生きている好例だ。
●世代を問わずみんなが楽しめる理想的な商店街。
●ともかく何でもあるにぎわいが良い。
●店の幅の広さに驚いた。
●国内外の老若男女、雑多なお店群・・・。大須は本当にホットなまちになったことを再認識した。名古屋のうまいもの店が点在しているのも魅力の一つと思う。
●なんといってもこの活気。岐阜柳ヶ瀬との違いを考えるよい素材になる。
●観音様の門前商店街だが、昔ながらの老舗店舗と時流に乗った新しい店舗が入り混じって、最先端の町になっている。コメ兵にはびっくり!
●コメ兵、実は初めて知りました。楽しい商店街でした。
●コメ兵と電気製品店のおかげとはいえ、すごい人出だった。若者好みの店もできているので、そうそう顧客は離れないと思った。もっと若者をひきつける試みをしても良いかもしれない。
●噂の「コメ兵」を覗けたのが興味深かった(150万円のケリーバッグに御用はないが)。
●東京でのイメージは巣鴨地蔵通り商店街。ここでのテーマは「リユース」。古着をはじめとした衣料品の店が多い。ウエディングドレス2,900円は驚き。万松寺通りにコメ兵が新規開店しているのをはじめとして、リユースが盛んなのは、今までの名古屋のイメージを覆す。
●仁王通りの大須観音寄りには青柳総本家。他の建物が特色無いのに比べどっしりとした和風の商家建物。地元の商店主達が共同建替えを行う大須301ビルには期待が大きい。気取らないことが持ち味の商店街での再開発は持ち味を殺さないかという不安も大きい。
●仁王通りの大津通寄りにはメキシコ、ブラジル等の飲食店が集まっていて、その国の人達をはじめとしたコミュニティセンターになっている。車イスに乗った日本人らしい高齢の女性がコミュニティの輪に入っていたのが印象的。
●栗どらと櫃まぶしを食べました。何となく活気があって、楽しみたくなる雰囲気がある商店街。古い店と新しい若者向けの店とが共存していて、刺激的。こうした混在の具合が魅力となっているとも思うので、古い店にも頑張って欲しい。


3■ナディアパーク:商業+文化の複合ビル。ナディア開業は、栄南地区の活性化に寄与(ナディア効果)
●周辺の活性化への寄与は十分果たしてきた。
●周辺地区への寄与は感じられた。しかし、公共施設はしんどそう。
●公共施設然としている、というのが入った瞬間の印象でした。
●栄地区の地盤引き上げに貢献したことは認めつつも、施設として見慣れているせいか評価は高くない。南側の公園もこの開発でできたものならば話は変わってくるが。
●ナディアパーク自体はとりたてて特別なことがあるとは思わなかったが、2階と公園とをつなげる階段が良かった。公園との一体感があった。
●パブリックな空間と商業空間をうまく融合している。但し、一部しか見ていないが、商業環境としては、周辺の大型店舗やブランドショップに対抗できるインパクトを維持できるだろうか。
●地域活性化へのナディアの存在は大きいと思う。ただし、建築としては冷たく暗い印象があり、好きではない。
●地下街が主力の名古屋には新鮮であったように思えます。広いアトリウムの使い方はどこも知恵が必要だと思いました。
●巨大な吹き抜けに目を奪われた。
●広いアトリウム、南側のテラスと公園、若者向けのテナント構成など評価できるが、建築デザインがどうもバブル期の発想でいただけない。


4■さくらアパートメント:老舗旅館を改造したユニークな商業施設
●ネーミングがいい。旅館の客室をそのまま生かした小店舗群は、若い女性が他にはないものを求めてやって来て活気にあふれている。テナントの女性も客の女性も、楽しそうにしているのがいい。外には盆栽なども置いてあり、高齢のご夫婦がそれを眺めたり、若い人達の活気をもらうかのように楽しげにしているのが印象的。
●これは面白い! 迷路のような路地奥に、古い建物を改造したショップ群が集まり、旅館の一室一室に入居して個性がきらめく。木造旅館そのままの内装を残した箇所など、唖然とし、感極まること必至。
●不思議で楽しい空間。
●ナディアパークに向かう途中で目について、とても気になった所。木造部と4階建ての方と、それぞれ活かし方も趣向も違い、隠れ家的面白さが詰まっていて、離れがたかった。
●建物までもが手づくり感覚で、温もりを感じる施設。お店のオーナーのこだわりと活力が感じられる面白い施設。
●立地が奥まって不利な条件だが、従前の旅館をそのまま活かすなど、個性的な空間に仕上がっている。
●路地の少ない名古屋で、都心にあってホット一息できる空間である。
●狭い中で工夫して空間を使っていて良かったが、2階に空きスペースがあったのが惜しい。あの狭さに適した店があるはずなので、さらなる展開を期待。
●ああいう秘密の場所のような使い方を考えた人に敬意。香港にある古いビル内でブランド中古品を売っている建物を思い出しました。空きビル活用のモデル例かも知れません。ただ建物の魅力がそれなりにあるから、うまくいっているのであって、そうした魅力のある建物がどれだけあるかは疑問です。
●コンバージョンの事例として参考になる。
●多くの地域で真似のできるやり方だと思う。しかし、設置者の大胆な発想はすごい。
●リフォームをほとんどしないで再利用ができるとは。東京でも使えそうなアイデア。


5■名古屋クロイゾンスクエア:安藤七寶店創業120周年を記念した庭園活用型商業施設
●経営者のポリシーが感じられる素敵な施設。名古屋の自慢できる施設と思う。七宝焼を丁寧に説明された姿勢にホスピタリティーが感じられた。
●表通りのブランドショップからは想像できない不思議な路地奥の蔵。新旧デザインが見事に調和している。
●コの字型の敷地をうまく使い、路地状部分にクロイゾンスクエアのアーチを掲げ、何があるのかを期待させる。
●センスの良い施設。地元老舗の矜持を感じた。
●老舗の凛とした空気を感ずる施設である。デザイン性も高く評価できる。
●質の高さが心地よく感じられる空間だと思いました。七宝は、漆の次に求めてみたい品です。
●路地を抜けると洗練された中庭があるのが良い。
●贅沢な空間だと感じました。メインストリートの裏にああいう場を用意できるのは本当の豊かさかも知れません。蔵の中に入ることができたのも良かった。名古屋人のリッチさに触れることができました。
●都心で息抜きのできる静かでスタイリッシュな空間、あそこでお茶したい。
●店も全面ガラスで明るく、店員も七宝に関する知識が豊富で好感が持てる。店の前にテーブルがあればコーヒーでも飲みたい落ち着いた大人の雰囲気。心休まる時間を持てるのではないだろうか。
●ゆとりがあって、大型店の中にあって、落ち着ける空間になっていた。
●周辺のブランドショップに負けない深みのある文化的な商業空間になっている。但し奥まった敷地を回遊するには、安藤七宝店からカフェの中を通らなければいけないのが残念。
●蔵の資料館を見ることができたのはラッキー。七宝とは何かを、陶磁器との違いも分かった。銀で境界を作っていく作業は、文化財に細く切った金泊で模様を張っていく作業を連想させた。蔵で見た模様の細かさは職人の技術と根気に言葉が出ない。
●七寶の魅力を再認識。工芸品を贅沢な空間で眺められれば、購買意欲も高まるだろう。


6■南大津通り:大型商業施設やブランド店立地が進むファッションストリート
●地下街や大型ビルよりも、路上が一番面白い。
●都市計画の成功した碁盤の目の大通りに、ブランド店が映えること。
●名古屋の最先端をいく街。歩道がもう少し広く、美しければ世界に誇れるストリートになる。
●歩道が広ければさらによい。
●適度に落ち着いており、ブランド店に良い感じだった。歩道が狭くないのが良かった。銀座くらいあればベターだが、まあ十分か。
●東京と同じ感じ。
●銀行の再編により生み出された一等地の空き店舗が、ブランドショップに変身したことは、地域のイメージアップにつながったものと思われる。
●縁がないのであまり興味はない。しかし、銀行がティファニーに変わるといった変化には賛成する。銀行は合併が続き余剰店舗の活用としては注目するが、空き店舗が出ている商店街では一番立地のいい場所にある銀行が閉まってしまうのは商店街にとっても厳しい。
●通りのイメージは希薄ですが、人と車の多かったのは印象に残っています。


7■オアシス21:地上と地下の融合を目指した立体公園
●軽やかなデザイン、複雑怪奇な動線、透明感ある水の宇宙船、思いがけないバスターミナルなど、都心公園の概念を打ち破る大傑作!
●よくもこのような面白いものを造ったものだ。
●奇抜な発想にあっと驚く。イベントは煩しすぎない方がいいかも。夜景を見てみたかった。
●はじめは「なんでこんなものを作ったんだ??」と思ったが、上ってみると気持ちよくて「オアシス」だなあと実感した。雑踏から解放された。
●水を張った部分の底は強化ガラスで下を覗うことができる。水のゆらめきで下にいる人達が人間水族館のように感じた。下から見上げると歩廊部分を踏んでいるのがわかる。突然靴の形がぼんやりと浮かんでは消えていくアニメーションの世界に引き込まれたような錯覚を覚える。
●想像以上の規模の大きさで、ゆとりのある広場空間が形成されていて、新たな都心の魅力を提供していたように感じました。私もすこしボケッとして待ち合わせ場所を間違えましたが。ただ、地下空間の使い方は難しそうですね。
●南北に走る100m道路の地下街とつながり、オアシス21の東にある文化センターに導いていけるので、動線的にはいいのではないかと思う。
●公園を立体利用したバスターミナルは良くできていると思う。
●芝生の下のバスターミナルはバスが来る部分と人のコンコースとがガラスで仕切られていて、乗降するときのみガラスの扉が開くようになっているのは、コンコースで待つときの不快感を和らげている。
●話題性としては格好のオープンスペース。水辺を上空に配置する独創性や、バスセンターと商業施設を有機的につなぐ等工夫が見られるが、あとのメンテナンスや維持費が心配。都市公園としての位置づけが商業の自由度を制約することはないか。
●目立つ空中歩廊。これが公園施設か疑問。銀河の広場ではイベントが行われていて人がたくさん集まっていた。ここが広々とした空間であれば評価は違っていたかもしれない。人が大勢いることが空間をゴミゴミした印象にしている。広場を囲む飲食店や物販店の採算のためにはイベントも必要かもしれない。
●奇抜な形態の割に、空中庭園、地上広場、地下広場と店舗が一体感に欠ける。
●地上部分に比べて地下部分の快適性が感じられない。店舗と広場(イベント)が連動してない感がある。
●何度も訪れたいとは思えず、久屋大通ともう少しつながりがあると良いな、と感じました。
●維持管理が気になる。もう少し小さくても良かったのでは。
●空中歩廊の中心部は10cm程度の水がはってあり、所々に周囲の仕切りが低くなって水が流れるようになっていて少しずつ循環するようになっている。水の中に黒いものが浮かんでいる。ススが固まったもののようだ。大気汚染が実物として目の前にあることで少し気味が悪くなった。
●空中歩廊はエレベーターと階段が1箇所ある。火災の心配は少ないと思うがもう1箇所階段があった方がいいのではないだろうか。


8■久屋大通公園と地下街:幅100mの道路とその下に広がる巨大な地下街(セントラルパーク)
●100m道路は評価できるが、違法の居住者をなんとかして市民が気持ちよく散策できる場にしてほしい。地下街のパワーはいまだ衰えず、地上と競争を続けることが栄の発展を支えていくだろう。
●名古屋のシンボルの100m道路は、都市防災の観点からも意義が大きいが、これを地下街として利用する点では、やや矛盾。但し生活空間としては、すっかり定着し充実した空間となっている。
●地下も地上も人がたくさんで活気があった。特に地下にあっても明るい雰囲気を作り出している。
●地下街によくぞこんなに人が集まるものかと感心した。
●地下街の広さと人の多さに脱帽。
●いや〜名古屋は都会ですねえ。
●名古屋の巨大な地下商店街は、高度成長期の繁栄の形としてはものすごいものだと感嘆します。ここが元気だから、さくらアパートメントのようなニッチが生きる。ずっと元気でいて欲しい。
●地下街は好きではない。しかし、これだけの店舗群がシャッターも閉めずに40年以上継続して繁栄しているのは驚嘆に値する。
●地上部に魅力的な施設が増え、特にセントラルパークの人通りが少なくなったように感じた。地下街独自の魅力づくりも必要と思う。
●まあ、巨大な地下街だが面白みはない。なぜあれほど大きい地下街が形成されたのか不思議。
●20世紀的発想の空間。地下街にどんどん穴を開けてサンクンガーデンにすれば面白い。


9■広小路通り:名古屋のメインストリート。「広小路ルネッサンス」イベント開催
●大正、昭和初期のどっしりした建物(主に銀行)が点在し、貨幣資料館などに転用されている。建替え需要が起きたときにどう対応するかが課題。リフォーム・コンバージョンにも期待するが、通り全体をそれぞれの時代を代表する建築物にできないだろうか。容積率の移転、割増等も合わせて検討していい。
●名古屋でもっとも由緒のある通りであり、歴史的資源を生かした街づくりが課題。市も力を入れているが沿道所有者の意識が今ひとつ不足している。
●名古屋の歴史あるメインストリートとして、歴史的な建物を生かした街づくりを行う必要性を感じた。
●歴史的建築など素材は多いが、活性化の方向性がまだ見えない。
●どば〜んとしたビルジングが多く、歴史的建造物としては全体に面白みに欠ける。
●ふるい建造物が残っていて、都市の重厚な部分を受け持つ地区であり、イベントなどをしていて新しい使い方を模索していると感じた。ただ、建物の使い手がイベントに参加して欲しかった。
●落ち着いたビルが連なり歩きやすくてよかった。若者たちによる路頭の演奏やアートショップはいいアイディアだと思う。
●休日はいつもイベント的に屋台などが出ていると楽しめますね。
●通常のオフィス街だが、1階を店舗利用にし、潤いを持たせようと努力している。


10■納屋橋・堀川プロムナード整備:「堀川再生プロジェクト」による公的整備と民間開発
●始まったばかりのリバーフロント活用策に期待。
●川に向けた空間づくりはいい。
●河川の浄化を図れば、もっといい雰囲気になるだろう。
●整備されず残っている緑が、川の風情を保っていると思いました。
●公共の努力は感じられるが、民間との協同はこれからか。
●堀川プロムナードも着手したばかりで期待はするがまだまだという感じがする。まずは堀川の浄化を行うことから始めるのかなと思う。ノリタケの森の噴水広場で行っている水質浄化を、実験的に大々的に堀川で行ってみてはどうか。多少ノリタケの宣伝になっても「実」をとりたい。
●堀川沿いをウオーターフロントに再生する試みだが、店舗が少なく、立ち並ぶ建物もこちらに表情を見せていない。今後の整備に期待する。
●名古屋の歴史を語る上では欠かせない川。水の浄化、プロムナード整備、舟運の復活など、やれることは多数あるが、行政の力だけでは限界があろう。
●公的にはまだまだこれからだという印象だった。民間開発は見た感じうまく行っているように思えた。川自体にはあまり特色がなかったので、何かあると良いと思う。
●夜中心の飲食店ばかりでなく、物販店やカフェ等を配置して、昼間も人が回遊できる仕掛けが必要。
●部分的にはきれいになっているが、まだまだ。名古屋の商売人があそこにビジネスチャンスがあると感じてもらう直前という雰囲気。夕方に行くとまた違ったかも知れませんが。
●橋というと隅田川に架かる橋がそれぞれ工夫を凝らしたデザインになっているのと比べてしまい、高い評価はしにくい。


11■円頓寺(エンドウジ)・四間道(シケミチ):古くは名古屋城の門前町として栄えた歴史あるまちなみ
●名古屋の原点の一つ。四間道の怪しい店は、行ってみたい。
●四間道の景観はすばらしい。西側の町家、長屋と合わせてぜひ保存を。
●入り口にあった蔵のお店がこの町の雰囲気を高めたかも知れません。円頓寺の商店街は厳しいと思います。もっと道幅を狭くして、触れ合いやすい空間とした方がいいのではないでしょうか。四間道の町並みにあった守り神様は面白かった。プライドを持って住んでいると感じた。
●整然とした印象の強い名古屋では異彩を放つ歴史地区になぜかホッとさせられる。
●名古屋にも歴史的まちなみがあるということがわかってよかった。人は通らないけれど落ち着いた感じであり、名古屋という都市に多様性を持たせることができていると思う。
●古い街並みを残すゾーンも、堀川とのつながりが見えないとピンボケになる。是非川端に昔の荷揚場・蔵を再生したい。商店街は、地元の意識を盛り上げるためには、堀川再生のような大きなインパクトが必要になる。
●堀川を開削した土砂を河川敷の敷地に持って道路より高くしたことが大切な蔵を水害から守ることにもなっていた。1m程度の石垣と蔵、反対側の2階の低い町家の眺めは、階級制を意識させつつも落ち着いた雰囲気を形作っている。徐々に失われていきつつあるのは残念だが、対処方法はというと妙案はない。
●再生というより、住環境の維持というイメージ。
●円頓寺界隈は一見すると寂れた商店街。大正時代に最も賑わいを見せ、それなりに歴史のある店舗があり、人情豊かな商店街であるということだが(店に入っていないので)、それは伝わってこなかった。
●休日のためでしょうか? 商店街はさみしかったです・・。
●日曜日なのに閉店している店が多く活気がない。四間道、屋根神様だけでは人は来ない。対策が必要。
●商店街は衰退の一途。よほどの対策を講じないと、前途は悲観的。四間道もまだ十分に活かし切れていない。
●衰退した商店街でどんな議論がされているのか聞いてみたい。


12■ノリタケの森:ノリタケカンパニー創業100周年を記念したカルチャーパーク
●将来の森の姿に期待。1日のんびり出かけてみたい。
●洋磁器のノリタケが作った展示・販売館と広々とした公園。「森」と称するには樹の密度が低いが、100年先を見ての計画ということには惹かれるものがある。
●のんびりした空間。早く木が大きくなって森となってほしい。
●森になるころにまた来たい。周辺住民の憩いの場にもなっている感じで良かった。
●オープン時に比べ木が育ち、シンボルの煙突にも蔦が絡み始めており、森が成長している姿が見られた。地域の人々の憩いの場になっている様子も見られ、ここも名古屋が自慢できる施設であると感じた。
●広々とした空間だが「森」を名乗れるのは数十年先かもしれない。
●工場跡地を企業が自ら公園にしてしまうことにビックリ。
●ゆったりとした空間は大変評価ができる。多くの工場跡地が単に売却・開発されてしまう中で、企業の姿勢を感じ取れる良い施設である。
●名古屋駅の至近距離にある貴重な敷地を一般に開放するという、企業の試みとしては十分評価されてよい。但し、せっかくのレンガの建物が活かされていないなど、やや不満が残る。
●レンガ造の建物が活用されていないのが残念。名古屋の商工会が提唱する「産業観光」という視点からもぜひ活用してもらいたい。磁器の展示館と、先端技術への応用はもっと宣伝してもいいのではないか。美術館でもあり博物館でもある。先端技術についてのパンフレットが欲しかった。
●産業観光の典型的施設。近代遺構がもっとあるといいのだが。


13■名古屋駅+JRセントラルタワーズ:名駅地区=立体都市の象徴(名古屋のランドマーク)
●シンボリックな外観、明るく透明感ある内部空間、集積した高次諸機能など、名古屋駅地区を都心に匹敵するゾーンに引き上げた画期的プロジェクト。
●なんといっても名古屋のシンボルになっている。街中のあちこちから見える、まさにランドマークになっている。
●都心部のどこに居ても、確認できる名古屋のランドマークタワーであり、威厳がある。
●眺望が素晴らしい。目前の大名古屋ビルジングの"大"という字に名古屋の気迫を感じる。
●発展する名古屋を象徴するタワー。駅に位置する強みを最大限活かしている。但し、ホテルや商業の駅への集中が、一般市街地にどのような影響を与えているか気になるところ。
●商業施設と展望ゾーンをうまく組み合わせている。
●地下にいる人々を地上に吸い上げてくるパワーは感じました。駅で勝負というJRの戦略は、駅周辺のまちの動きの起爆剤になったのではないか。ただテレビ塔はどうなるか心配。かつての展望台としての地位は低下?
●名古屋駅がきれいになって駅自体が便利なのは良いが、JRの一人勝ちは良くないと思う。
●下層部分はコンコースで混雑しているし、上層は展望室しか行っていないので、評価することが難しい。現在は駅前から名古屋市街を眺望できるが、駅前の再開発が進むと展望室のままでいられるのか。市民に開放されたギャラリーなどはどうだろうか。


★名古屋の街で最も魅力的だったのは?
名古屋都市センター★都市をうまく紹介している施設は意外に少ない。戦災復興を記念して造られた施設だが、市内に埋もれている歴史的街並みや街道をどんどん紹介すれば、もっと楽しい施設になる。
名古屋都市センター★都市の形成を非常に分かりやすく説明する優れた施設。観光スポットとして受け入れてはどうか。    
大須商店街★個性派の店舗が集客力を競っており、その活気が商店街全体に及んでいる。
大須商店街★昔風の地味な商店街に、若者向けショップが進出する破天荒さに感激。
大須商店街★古さと新しさとが程よくミックスされている。この加減がいいのではないか。
大須商店街★本当にホットなまちになったと実感した。
大須観音商店街★大変なパワー。
大須商店街★
さくらアパートメント★大げさな大改修をせず、従前の建物の雰囲気を残しながら、すっかり現代風にアレンジし、特徴のある空間に仕上げている。
さくらアパートメント★ネーミングがいい。何となくノスタルジックでいながら、内部は若い女性が主体となった、一品店舗。他の人と差別化したい女性心理と手作りの品物を売りたい人がうまく絡み合った成功例。店舗そのものが小さいので、坪単価が多少高くても賃貸価格としては割高感がない。狭い路地の奥にあることが秘密の空間というイメージを与えている。
さくらアパートメント★都市再生はストック活用であることの最良の証拠。
さくらアパートメント★名古屋は楽しい!と思いました。
さくらアパートメント★
さくらアパートメント横の路地★商店街とデパートばかりの所に、面白い路地裏空間を作り出している。
名古屋クロイゾンスクエア★七宝焼が身近になった。コの字型の敷地の路地は思わず覗いてみたくなる雰囲気で、壁にさりげなく七宝焼きが飾ってあり、店も明るく前面の庭もいい。そこでゆっくりコーヒーでも飲みたい。蔵の中は普段は有料ということだが、無料にできないものか。取っつきにくい七宝焼きを広めるのに役立つのではないだろうか。小さな博物館。
名古屋クロイゾンスクエア(安藤七宝店)★伝統的遺産をたくみに現代社会最先端のモードにスムーズに  移行、昇華している。
名古屋クロイゾンスクエア★伝統文化を現代風にアレンジしながらも、きちんと守り続けている。
オアシス21★これまでにない都心部交差点の公園施設である。
オアシス21★大胆な構想力を実現した行政の柔軟さ。
オアシス21★円盤の上から下を見る、逆に円盤の下から上を見る。とりあえず初めて行った際には、びっくり仰天で楽しめる。
ノリタケの森★今度訪れる時は、のんびり過ごしてみたい。  
JRセントラルタワーズ★時間がないので、何があるのかどんな眺めか、上階に上ってみたいという好奇心をぐっとこらえて帰京した次第。


▲名古屋の都市づくりや都市再生には何が必要と思いますか?──────────────────
●戦災復興の努力により整備された広い道路という基盤整備を徹底的に生かし、美しい街路樹のある道路、美しい景観や街角のオープンスペースを持つ「世界で一番快適なまち」を目指すことだと思います。そこに培われてきた歴史性を再現しながら。
●道路が広く歩きやすいのだから、どんどん地上を人が歩くようになると真価を発揮する。建物も整備済みなので、1階が店舗・カフェ等に変わると面白い。現にオープンテラスや町家風飲み屋も増えている。そして、栄から名駅まで賑わいがつながれば本物。
●戦災で焼けたことによって整理ができたという点では皮肉にも日本の都市の中でも最も計画的に作られた都市であることがわかった。駅周辺と栄の賑わいを両者とも維持していくことは、不可能ではないと思う。(大阪でも、東京でも、ひとつに集中はしていないし)
●基盤整備の整った大都市であるが故に、歴史を感じさせる所を大事にしてほしい。納屋橋・堀川のプロムナード整備等が進むことを期待したい。
●歴史的な建築物があまり残されていないので、広小路通りの歴史的建築物は保存、再生という考え方を前提に取組む必要がある。また、自転車で安全に走り回れる街の実現は必要。広い道路の一部をサイクル専用道路に提供し、歩道は歩行者がのんびり歩いたり、憩える場所への環境整備が必要と思う。
●岐阜との比較になってしまいますが、高齢化社会を見据えたバリアフリーが必要だと思います。今は人が集まり活気を呈していますが、元気のいい時こそ将来を見据えることが必要だと思います。
●日本の都市には希な都市基盤を活用しながら、豊かな生活が送っていけることを提案できるソフト。L・Vのようなわかりやすいものかもしれないが、偉大な田舎都市が洗練された都市となるためには、異文化交流への肯定的な評価かもしれない。大須商店街にあったブラジルのお店のような形を地元が肯定的に受け入れることができるかどうかではないか。あるいは、さくらアパートメントのような遊び心。また一方では、堀川の水をさらに都心にまで引き込むような大胆な都市土木の仕掛けかもしれない。
●都心部の住環境の整備・向上により、住民を都心部に迎えることが大切なのでは。
●わが国では異色なほど整いすぎた都市と思う。願わくはもっと「アク」が欲しい。
●十分元気なまちではないでしょうか。



■評価集計結果

対象
 評価 
内訳
teku-teku
考える会
MD2110 岐阜中心街(全体)
*2.63
ABBBBBBBBBBBCCCC
*2.75
*2.50
MD2111 玉宮町通り
(8)3.71
AAAAAABBBBBBBC--
(5)4.14
3.29
MD2112 柳ヶ瀬商店街
−2.47
ABBBBBBBBBCCCCC-
2.71
2.14
MD2113 河原町家とその周辺
(6)4.07
AAAAAAAABBBBBBB-
(2)4.71
3.50
MD2114 トランジットモール社会実験
(4)4.13
AAAAAAAAAABBBBBC
3.75
(1)4.50
   
 
MD2120 羽島中心街(全体)
*2.13
ABBBBBBBCCCCCCCC
*2.50
*1.75
MD2121 菱田邸=美濃縞手織工房
(4)4.13
AAAAAAAAABBBBBBB
(6)4.00
(4)4.25
MD2122 竹鼻商店街       
−2.00
ABBBBBBCCCCCCCCC
2.50
1.50
MD2123 羽島市庁舎
−2.75
AABBBBBBBBBBCCCC
3.50
2.00
MD2124 真如山本覚寺  
△3.00
AABBBBBBBBBBBBCC
3.50
2.50
           
MD2201  金山・名古屋都市センター  
(7)4.00
AAAAAAABBBBBBB--
3.67
(4)4.25
MD2202  大須商店街  
(3)4.29
AAAAAAAAABBBBB--
(3)4.67
(6)4.00
MD2203 ナディアパーク
−2.14
ABBBBBBCCCCCCC--
2.00
2.25
MD2204 さくらアパートメント
(2)4.57
AAAAAAAAAAABBB--
(3)4.67
(1)4.50
MD2205 名古屋クロイゾンスクエア
(1)4.71
AAAAAAAAAAAABB--
(1)5.00
(1)4.50
MD2206 南大津通り
−2.57
AABBBBBBBCCCCC--
2.67
2.50
MD2207 オアシス21
(10)3.14
AAAAABBBBBCCCC--
(6)4.00
2.50
MD2208 久屋大通公園と地下街
−2.38
BBBBBBBBBCCCC---
2.67
2.14
MD2209 広小路通り
−2.29
ABBBBBBBCCCCCC--
2.67
2.00
MD2210 納屋橋・堀川プロムナード整備
−2.14
AABBBBCCCCCCCD--
2.00
2.25
MD2211 円頓寺・四間道
−2.69
AAAABBBCCCCCD---
3.67
1.86
MD2212 ノリタケの森
(10)3.14
AAAABBBBBBBCCC--
3.33
3.00
MD2213 名古屋駅+セントラルタワーズ
(9)3.42
AAAABBBBBBBBBC--
3.67
3.25

  [注]評価点は、A=5 B=3 C=1 D=1 とした平均値。()数字は順位(△は次点)。


◆今回の企画全体(2日間)についての意見、感想など
●それぞれテーマが異なる大・中・小の3都市を一度に拝見することができ、企画を効率的にプログラムしていただいたことに感謝します。2005年愛知博を前に勢いづいている名古屋のエネルギーが実感でき、その活力が中部地域に、とりわけ岐阜や羽島にも良い影響を与えてくれればと願っています。
(保倉俊一)
●名古屋・岐阜・羽島という近くてスケールの違う3都市を比較しながら歩くという試みは、大変興味深かった。羽島での地元の方々とのディスカッションも有意義で、今後の企画にもぜひ取り込みたい。
(加藤春生)
●非常に楽しい2日間でした。大・中・小それぞれ典型的なまちの現在の姿を見られて楽しかったです。ありがとうございました。(大野雄一)
●大(名古屋)中(岐阜)小(羽島)とまちのスケールがあまりにも違いすぎて、頭の切替が大変でした。大竹さんのお膝元を訪問できたのは興味深かったです。(平井志都葉)
●岐阜市は少々知っていたが、羽島市、名古屋市を本格的に歩いたのは初めてであり、面白かった。名古屋の恐ろしい元気さの反動も怖いが、トヨタが元気であれば大丈夫だろう。大竹さん、加藤さん、渡辺さん、お世話になりました。(梶川義実)
●いろいろな手配ありがとうございました。企画が充実していて、もう少しゆっくり見たいというところもありました。普段から歩いていない人には少しきつかったかもしれません。(小林正樹)
●二日間とも朝から夕方まで昼食の時しか休憩がなかったのでちょっと疲れました。(千川 明)
●行政の方、地元の方との交流もあり、大変有意義な企画でした。コーディネーターの皆さんに感謝です。しかし、2日目、名古屋の後半の歩きはきつかった。(古里 実)
●とても充実した2日間でした。ゆっくり回りたいと思う所もたくさんありましたし、地元の方とディスカッションや懇親会でお話しできたことは、とても有意義だったと思います。(鎌原史英)
●いつも大変ありがたい企画です。知らない街・ものを探訪するのはいつも「おどろき」でいっぱいです。これからもよろしく。(大場明夫)
●岐阜、名古屋地域には足を踏み入れたことがなく、今回の訪問を楽しみにしていました。体調が十分でなく、部分的にしか参加できませんでしたが、関東の地方都市よりしっかりした基礎体力があるように感じました。文化財的な価値はなくても、既存のスケール感、風景を守る方式の誘導的町並み整備などで、良好な都市環境が形成できると思います。ゆっくりした整備のためには、もう一度基本デザインを検討しなおす必要があるのではないでしょうか。竹鼻商店街で構造的に少し心配な建物がありました。やはり、地域特性に即した耐震診断、補強方法啓蒙、防災施設整備等も必要に感じます。(河原佳明)
●まちの活性化には行政と民間のパートナーシップが不可欠と思う。魅力あるまちづくりには、まちを愛する人の熱意、まちの良さを活かせる仕掛け人(プロデューサ)の存在も欠かせない要素と思う。
(渡邊由美子)
●都市の成功している例、問題に直面している例、いろいろなものが見ることができて良かった。
(大木教子)
●緻密な企画と完璧な案内で、個人的な趣味と専門家としての情報収集の機会としても相当満足のいくものでした。特に、多くの地元の方とのふれあいができて楽しかった。今後の都市と住宅を考える会の活動のひな形か??(洪 正徳)


◆コーディネイターより
●東京や関西、そして地方部に対して、東海地方の名古屋大都市圏は、どこかイメージが希薄でした。しかし、こうして実際にじっくり歩いてみると、歴史性と現代性の両面において、日本の最先端を行く都市空間の実験場であることがわかります。そして今回は、私の街・羽島で、地元関係者の方々を交えて意見交換ができ、今後のまちづくりに大きな示唆と予兆を得ることができました。当日同行いただいた岐阜市役所と羽島市のまちづくり関係の方に、感謝します。共同企画していただいた加藤さん、渡邊さん、ありがとうございました。参加された皆さん、2日間お疲れさまでした。ぜひまた、東海地方に来てください。そして、街を歩き、まちづくりを語り明かしましょう!(大竹 亮)


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