私たちの街を歩こう■川越緊急企画2001.12の記録


teku-teku私たちの街を歩こう-2001緊急企画のその後-


−2001緊急企画のその後−
 −まちなみと、再生・活用の今−の記録


1月17日は凍えるほど寒さが厳しい1日でしたが、普段より観光客が少ない川越の街を、川越に詳しい地元の方々と一緒に歩きました。まち歩きは荒牧氏にご案内いただき、各所建物では、実際にお住まいの方や修復・設計等に関わられた方々から、建物の歴史からまちづくりなどいろいろなお話をうかがうことができました。
また、今回は、TEKU-TEKUのホームページをご覧になった初参加の方も多数足を運んでくださり、とてもにぎやかなまち歩きとなりました。


◆日 時:1月17日(土) 13:00〜17:00
◆ルート:JR・東武東上線川越駅→クレアモール商店街・八幡通り・新富町商店街ほか/旧鏡山酒造→
立門前通り/☆旧川越織物市場→☆小島家住宅→☆川越キリスト教会→ 一番街ほか/☆川越まつり会館、蘭山記念美術館ほか店舗→☆本町の長屋(荒牧別邸)→☆太陽軒(懇親会場)
☆印は内部も見学
◆参加者:*新井雅久,*荒牧澄多,*草野光廣,*草野律子,*小島延夫,*小島俊枝,*照井春郎,*藤井美登利
石垣曜子,井手幸人,海老塚良吉,大竹亮,大谷由明,大場明夫,岡井有佳,小野寺幸子,小野寺仁,
亀山英弘,栗原徹,斉藤雄介,須佐岳彦,佐藤久美子,澤田初穂,重永真理子,庄山典子,高橋陽之介,千川明,塚田繁,鍋田知宏,野中るみ子,樋口澄江,羽仁曜子,平井志都葉,藤井正男,藤本律子,
古里実,溝辺正浩,森かおり,山中洋子,鎌原史英(コーディネイター)/参加者39名(*うち、地元関係・ご協力いただいた方々)


[評価結果]
1)建築やまちなみについて

1 旧鏡山酒造
評価

周辺との関係 ABBBBBBBBBBBCCCCCCCCCCCCC- (2.04)
建物 AAAAABBBBBBBBBBBBBBBBCCCC- (3.08)
総合評価 AAABBBBBBBBBBBBBBBBBBBCCC- (3.00)

●中は見えなかったが、瓦屋根がみごとだった。今後、どう再生されるのかが楽しみ。●建物内部は見ていないが、蔵を活かしてまちづくりの拠点となるべき施設だと思う。●今はなき酒の銘柄を並べた大看板が哀愁をそそる。●以前、店頭で酒粕を買ったことがあるが、あんなに奥行きがあるとは知りませんでした。どのように残してゆくのか注目。●建物の中が見られなかったのが残念だが、コミュニティ拠点、観光拠点として、NPOを中心とした市民の今後の取り組みが楽しみ。
●隣地に近接してマンションが建っているため、妻が長い建物の外観をいかせなくなってしまっているのが残念。しかし、活用方法に期待したい。●現在廃業中とのことで、周辺との関係が途絶されてしまっているのが残念。歴史的建造物として活用公開されることが期待されます。●1年半前と何ら変わらず。これだけの土地をそのままにしておける川越市の裕福さを感じます。●まちに対しての存在感がいまのままでは感じられない。入り口と通りとの関係等少し改修アイデアがあるといい。●今回は建物の中を見ませんでしたのでなんともいえませんが、両側の建物にももう少し配慮があればと思いました。●塀があることもあり、周辺との関係性があまり感じられなかった。建物はじっくり見たかった。 ●北と南を高い建物が接していて光が差しにくいため、それをどのようにするかが問題。●隣地周辺の商業施設(パチンコ屋)やマンションが、川越の新・旧の良いイメージを台無しにしている。ファサードのデザインもメインストリートにはある程度の規制をかけても良いのでは、、?!●建物は重厚だが、商店街に面する部分が近代化されているのが残念。●蔵の外観が外から分かりにくいのが残念。●周辺のマンションが残念。●外から見ただけなのでよくわからないが、痛みがひどそう。
●後継者がいなくて廃業とは、残念です。地域の皆様にとって有効に活用されると良いと思います。●廃業の至りとは!誠に残念でした。内部見たかった。●後継者不足で店じまいするのは、非常に残念。


2  旧川越織物市場

評価

周辺との関係 AAAAABBBBBBBBBBBCCCCCCDDDD (2.62)
建物 AAAAAAAAAABBBBBBBBBBBBCCCC (3.46)
総合評価 AAAAAAAAAAABBBBBBBBBBBCCCC (3.54)

●建築文化史、都市産業史から貴重な建物。マンション計画から一転、住民の努力で残したことがすばらしい。●じっくりと手間を掛けて調査・復元されているようで、先が楽しみ。●ちょっと他に例のない独特の空間。建築的な価値もさることながら、これを残した市民の力に感動。●周辺には高層マンションが林立し、違和感がありますが、建物は日本の歴史・文化を伝える貴重な街並みとして、行政が十分な投資を行って再生し、観光用ではなく現在・将来に生きた街として活用してほしいです。●何も知らなければ、幾度と無く通りすぎてしまいそうな廃屋。その古屋の歴史的存在価値を見出し、保存運動を経て守り温めている川越住民の街造り意識の高さに驚きました。●高層マンションと織物市場の建物との対比が面白い。スケールが住居タイプなので、アーティストレジデンスなど、今後の活用に期待したい。●説明を伺わないと、その良さがわからない廃屋!今後の再生に期待します。●良さを活かしながら再生するのは難しいとは思うが、なにかユニークなものができそうな感じがする。●マンション群の谷間という立地はなかなかいいかも。地味な外見が建築に興味のない人に訴えるかどうかが?ではある。●マンションが林立する中、時間軸が止まったかと思われるこの場所に可能性を感じる。  ●住民の力で取壊しを免れた建物が、今度どのように利用されるのか楽しみである。●よくあの状態で今まで残されていたと感心します。●建物の改修、周辺との関係、利用方法等多くの問題を抱えていますがこの建物を残したパワーがあれば、数年後はきっとすばらしい市場に蘇るはず。●保存を可能にした住民、蔵の会、市の方々の努力に敬意を表したい。保存活動を通じて、まちに街並み保存への意識が高まっていく良い循環ができたと感じた。●敷地の入り口がせまく、奥に入るにつれインパクトのある建物と中庭が見えてくるので、意外性があっておもしろい。建物はかなり改造されてしまっているので、修復した姿をみたい。●きちんと修繕して、地域住民が活用しやすい形に整備してほしいです。通学合宿等に利用し、子どもと大人が交流する場としては最適です。●前面の道路から市場の建物を確認しづらいのが難点。比較的長く周辺地域に住んでいる人にしか分かっていないのかも。●隣接するマンション開発との対比がおもしろい。再生のポイントもそこにある。●評価付けが難しい。外から来た人が保存運動の中心になっているようだが、地元の人の考えはどうなのだろうか。●地元の方でなくマンションの新規住民の方が、熱意をもって保存活動をされていたのがとても印象的でした。●隣接の長谷工の高層マンション直下で残念。●歴史があるかもしれないが現状じゃ・・・。


3 小島家住宅  修復設計:新井氏
評価

周辺との関係 AAAAAAAAAAABBBBBBBBBBBBBBC (3.77)
建物 AAAAAAAAAAAAAAAAAABBBBBBBB (4.38)
総合評価 AAAAAAAAAAAAAAAABBBBBBBBBB (4.08)


●保存に関して技術的な様々な話しを聞けたのが良かった。●かつての木造住宅の職人のわざ、材料のぜいたくさ、空間を昼夜・季節にあわせて改変するいろいろな仕掛けにあらためて感動。●現代の合理化された住宅より、快適に住まうための建築(大工)の知恵や工夫がよほど感じられる。古き良き時代の家屋デザインや換気・通風などの構造の工夫など、文明の進んだ現代にして斬新に思えることがとても不思議に感じます。●伝統的な建築をうまく再生しており、これをどう活用するのかが楽しみ。●がんばっている姿が見えて、好感度高い。●柱などを見て、どのように使っていたのかを皆で想像しておもしろかった。●床の間の砂壁が気に入った。●綺麗に修復されて使われているのに驚いた。川越人小島さんの古い建物を愛する情熱に打たれた。●伝統商家の空間構造を忠実に保存再現しつつ、現在の機能も満たした改修の好例。●これこそ川越の余裕の象徴。単に観光のためではなく、主ご自身のために修復されているような小島家は立派です。
●個人の責任で保存されている、意識の高さと努力に頭が下がります。●今後、再生したスペースをどのように活用するのかにかかっていると思いました。できれば生きた街の一画として機能を発揮出来ればなーと思いました。●改修によって表の建物が存続したことは素晴らしい。隣の空き地がどの様になるかがこの建物が生きるかどうかの鍵。●店舗部分にテナントがつけば、街並みに活気が生まれそう。●よく工夫され、補修されたと思います。今後の使い方も楽しみです。メンテし続ける覚悟も大変だと思います。●以前の建物を見ていないが、修復後は非常に綺麗にできあがっている。時間が経てばまたいい味が出てくるかも。●活かそうとする努力は素晴らしい。過去の造作と推測するプロセスがおもしろかった。利用のソフトがあればもっと良いのですが。●スクラップビルドに対する回答のひとつ。今後どのようなテナントが入るのか楽しみ●教科書的な保存のあり方のように思った。取り外し可能な障子など、町屋の工夫がみられるとともに、防火基準を満たすための工夫が創造的である。●有益な使い方のできる借り手が見つかると良い。●どの様に使うかで、評価も変わってくると思います。


4  川越キリスト教会
評価

周辺との関係 AAAAAAAAAAAAABBBBBBBBBBBCC (3.85)
建物 AAAAAAAAAAAAAAAAAAABBBBBBC (4.38)
総合評価 AAAAAAAAAAAAAAABBBBBBBBBBC (4.08)

●蔵づくりに負けず、レンガ造のこの建物も周囲に良くなじんでいる。●T字路の行き止まりにあって良いアイストップになっている。建物自体のレンガ造の赤も素晴らしい。●蔵の街にレンガ造というのは、意外に良く似合う。●和風の街並みの中にあっても違和感なく落ち着いた雰囲気を醸し出していて良い感じです。●レンガの外壁と木の天井アーチがつくる空間がとても荘厳な感じがして、今も昔も変わらず心が落ち着く場所だと思います。●重厚な煉瓦に蔦のからまる風情が美しい。●いかにも聖公会(=英国国教会)らしい様式の建物。近年納められたというパイプオルガンの響きを聴いてみたい。●端正な外観、敬虔な内部空間ともに秀逸。●ほぼ原型をとどめている天井の木ブレースは貴重。なるべく手を入れないで保存して欲しい。●コンパクトで美しい教会でした。●まちなみを明るくするアクセントのようでした。●こんな教会で、コンサートを聴いてみたい。●蔵の町並みと、レンガ造との対比が面白い。●午前中の太陽の光が入る時はもっときれいです。●煉瓦造りだと風格がある●一般に蔵の街としての印象が強い川越の中で、レンガの建物はまちの多面性を見ることができる価値があると思います。●蔵づくりの街並みのスケールにぴったり合った秀作。●屋根の構造が美しい。●小さいながらも暖かみがある。座布団の様子から、大切に使っていることも想像でき、好感がもてる。●かわいらしいレンガ造りの教会。三角お屋根で素敵でした。


5 川越まつり会館
評価

周辺との関係 AAAAAABBBBBBBBBBBBBCCCCC-- (3.08)
建物 AAABBBBBBBBBBBBBCCCCCCCC-- (2.58)
総合評価 AAAABBBBBBBBBBBBBBBCCCCC-- (2.92)


●一番街の街並みになじんだ正面から、中に入ると山車がまるまる入る大規模な空間がある。この意外性が博物館として面白い。●内部の展示や、裏の駐車場を介して蘭山記念美術館の建物に抜けられる空間構成は、なかなか良い。●展示の山車がきれいだった。ビデオ映像もあり、予想以上におもしろかった。●江戸東京博物館を小ぶりにした感じ。●外観は町並みづくりに貢献しているが、内部の展示空間はやや大味。●通りの景観を継承したデザインいいが、展示スペースの長い廊下の活用を考えるといいのでは?●展示は、なかなかおもしろかった。●建物は落ち着いていてよい。展示を見ていると山車のボリューム感とそれにこめられた人々の思いがずっしり感じられる。伝統的まちなみを引き継ぎ守ることは、伝統的な庶民の生活文化を受け継ぐことと一体のもの、川越の人々は、祭りをエネルギー源に、有形・無形の文化を子ども世代に受け継いでいることがよくわかった。●駐車場が少し広すぎるのでは?建物の内部は素晴らしく、展示空間は有効に使われていて、ベンチもあって良かった。●他の市にもよくあるお祭り会館に比べて少し迫力が足りなかったかも。でも、丁寧に説明して下さる方々がそれをとても補っていた。●都内では、大きな山車はお祭りの主役から消えていきましたが、立派な山車が現役で活躍できる川越は豊かなまちだと思います。●博物館としては、デザインや山車の見せ方に工夫がされている。●ボランティア説明員の方が、知識もあり、親切だった。●山車がよく分かった。●バブル時代の展示方法だ(スクリーンが縦長だったりして、結構お金がかかっている。)が、利用状況は悪くなさそうだし、分かりやすい。●観光用の公益的施設・博物館といった印象を受けてここまで大げさにしなくてもと思いました。川越の生きた商売・生活に接することができる施設のほうが良かったのではと感じました。●すっかり観光のまちとなったのだなと実感させる建物。●構造が見えない。木造ではないような気がする。木造でないとすると、偽物を作った?●山車以外、展示品に関する迫力が無い。山車以外の展示内容がお粗末なので、リピーターが少ないのでは?!リピーターを増やす工夫の無いアミューズメント施設は、そのうち不良資産に陥ってしまうのでは?と少し心配です。


6 蘭山記念美術館ほか店舗
評価

周辺との関係 AAAAAAAAAAAABBBBBCCCCCD-- (3.52)
建物 AAAAAAAAAAAABBBBBBCCCCC-- (3.61)
総合評価 AAAAAAAAAABBBBBBBCCCCDD-- (3.35)

●店舗へのアプローチが路地のようになっているのが、この辺りの雰囲気に良く合う。●伝統的な街並のデザインガイドラインへのアンチテーゼ。デザインの質が高ければ、贋物の蔵造りよりもいいと思う。●現代建築が歴史のある街並みに違和感無くオシャレにとけ込んでいる良い例だと思います。
●新しい、おもしろい路地が洒落ていた。裏の駐車場のベンチの位置が謎だった。●中庭空間のひろがりと「見せる」店舗づくりがすばらしかった。伝統的まちなみの奥底にある情念やデザイン言語を現代の建築材料に置き換えたのだと思うが、コンクリートやガラスの素材の個性も十分発揮させていてさすが。●特徴的な店の多い川越においても、モダンでひときわセンス溢れる店舗の連なりが印象に残った。●モダンでありながら町並みのモチーフを意識した外観、中庭への引き込みを意図した内部空間など、街に新風を吹き込んでいる。●おしゃれな一角。いいんじゃないでしょうか。●他にはないおしゃれな空間で、地域の人にも他から来た人楽しいと思います。●あと数年たてば、古い街並みに溶け込んだ建物になると思う●コンクリートの色が蔵の街並みに意外と合っていると感じた。チャレンジショップのディスプレイも見やすくてきれい。●現代の技術で、建て替えた場合の一つのアイデアではないか。川越の市民の方々の評価を聞きたい。
●デザインコードの現代的解釈ということだが、川越でなくても洒落た建物だと感じた。やはり川越には?だと思う。でも、たまにあるのならアクセントになっているかも。●美術館の中に入らなかったのでうまく評価できませんが、車を停める場所としてはよい場所では。●町並みから浮いている。●蔵づくりのスケールに合った商業施設で、空間づくりの工夫はみられるが、通りに面した部分のデザインに安易さを感じる。●現代的デザイン解釈による建物、しかし建築家のエゴにしか見えないのは自分だけだろうか、町並みの統一感は感じられない。●建築家の自由を日本では認めすぎている。
●チャレンジ精神そのものは評価するが、デザインがよくない。●元々は商家跡地であったのでしょうが、デザインコントロールしたとは言っても、街並みに対する近代建築の違和感は否めません、京都あたりにもっと学んだほうが良いと考えました。店舗群はここは原宿かと思いましたよ。


7 本町の長屋(荒牧別邸) 修復設計:新井氏
評価

周辺との関係 AAAAAAAAAABBBBBBBBBBBBCC-- (3.67)
建物 AAAAAAAAAAAAAABBBBBBBBCC-- (4.00)
総合評価 AAAAAAAAAAAAABBBBBBBBBBC-- (4.00)


●長屋がすばらしく蘇りましたね。オーナーと改修に関わった方々の熱き思いが建物の隅々に感じられる。●手を加える前を一度見ているので、従前を活かしつつ快適に住む工夫をしているのがよく分かった。●長屋を買って、自分で手を加えて別邸にするなんて、最高の贅沢ですね。●よくここまで再生したと思いました。大変な努力が必要であったと思います。これからの活用・活動が期待されます。●文化財価値を残しながら、廃材などを利用して居住用にも改修してしまう技術と工夫はすばらしい!これからの一般住宅リフォームにもあるべき姿だと思います。●使いやすそうに再生されていた。●これぞ圧巻!一見の価値あり!●本日のまちの案内者であり、古い建物に愛着を持ち改修して使われている川越人荒牧さんの郷土愛にひたすら打たれた。●単純な外観からは想像もつかない奥行きの長さに驚いた。内部空間も素朴で、住むにも活動の場にも良さそう。●個人が買い取って改修し建物保存をするとは、すごい。●普通なら壊して建て替えてしまうのではないだろうか。修復しながら使い続ける、荒牧さんの伝統的町屋への愛情に脱帽。建築物というのは、ここまで愛して使い続ける、あるいは、生かし(活かし)続けるために愛情をそそいでいくべきもの、という強烈なメッセージを感じました。自分自身の無意識にある建築観を反省させられました。かつては、生産用具・生活用具すべてにそういう愛情を注ぎ使いつづけていたんですよね。●手作り感、ゆっくり出来上がっていく楽しみが感じられとても共感がもてる建物。●見違えるほどきれいになり、別宅というのがとても羨ましい限りです。●2年前に伺った時と比べて別の家に来た気がする。●持ち主のすごいこだわりを感じました。古いものを大切にしながら次の世代に伝えるには、エネルギーがたくさん必要なんですね。
●よくここまで活動に力を注げると感心。●TV「ビフォーアフター」を見ている様で面白かった。我が家もあんなふうに修理したい!●長屋を別邸として買い取って改築できることがうらやましい。できれば、改築に際し、もう少し遊びがあってもよいのでは。●前の通りは交通量が多くてあまり良くない。しかし、中身の改修はとても上手くいっていると思う。
●傾いた柱を起こしながらの修復に脱帽。しかし、やはり耐震性等に構造上に不安を感じる。


8 太陽軒  修復設計:照井氏
評価

周辺との関係 AAAAAAAAABBBBBBBBBBCCCCC-- (3.38)
建物 AAAAAAAAAAAAAAAAAAABBBBB-- (4.58)
総合評価 AAAAAAAAAAAAAAAABBBBBBBB-- (4.33)

●コーナーを活かした外観が美しい。2階の豪華な和室も貴重な空間。●こだわりを持って再生した建築。こういう所だと美味しい食事がさらに美味しくなる。●川越といえば‘小江戸’のイメージが強いが、大正の情緒を充分に味わえる雰囲気は、川越ツーリストにプラスαのお得感を与えるのではないかと思います。歴史の奥行きを感じさせることのできる川越は、観光産業地として安泰のようですね!●不思議な魅力ある建物。外観を見て、『注文の多い料理店』を思い出した。内装もユニークだった。●見事に修復され、外見・内装とも極めて魅惑的。あのお座敷で、出来るなら、もう一度結婚披露宴をやりたいものだ。●路地に面するレトロな外観、壮麗な2階座敷など老舗のレストランにふさわしいみごとな保全復元。●建設当時の設計者のセンスと改修された設計者の方のデザインセンスがコラボしたいい建物だ。●川越にこんな素敵な洋館があるとは、驚き。●路地の奥に、宝物を発見したような喜びがあった。●店のある場所がちょっと分かりづらい。建物自体は細部にわたって素晴らしい工夫がされており、建築への愛情を感じる。●地味ながらも活用されている点が良い。●きれいな窓の明かりが眺められる夜に訪れて正解です。●また訪れたいレストランです。●歴史ある建物を生きた形で活用することで、新しいものにない良さを体験できました。●こんなに洒落た建物によみがえるとは驚き。保存・改築の方法に創造力を感じる。●外観が美しいデザインで、とても良い。小部屋の凝った造りが面白い。駅から遠いのが難点。●経営が大変そうと心配になった。がんばってください。●建物内部の繊細さが外部にもっと表現されていると良いと思いました。そうすればもっとお客さんを引きつけることができて、川越の良き発展のためにもなるのではと思いました。


9 川越駅〜旧鏡山酒造(八幡通り、クレアモール、新富町商店街 ほか)
評価:AAAABBBBBBBBBBBBBBCCCCCCCC (2.69)

●クレアモールは日本でもトップクラスの活気のある素晴らしいモールだ。●駅と旧市街を結ぶ賑わいのある通り。歩きやすく、地元の人も観光客も楽しめる。●クレアモールの賑いが八幡通りに波及して、面白い店舗が出来てきており、街の魅力が面的に広がってきた。●主として裏路地を歩いたような気がしますが、高層マンション等の進出により街並みが大きく変貌していきそうな気がします。●裏道にもオシャレなお店が増えたと思う。川越を訪れる若者人口が増えている証拠なのでしょう。●ひととおり現代的な店舗の揃った長い商店街。●八幡通りの住宅街に小さな個性あるショップが増えてきている。クレアモールの賑わいもいい。●次回はクレアモール等の商店街を歩いてみたい●クレアモールの喧騒と、奥へ1本入った道の静けさがかなり印象的だった。●クレアモールは、路が狭いにもかかわらず、人通りが多く、商店街が元気。●周囲をキョロキョロ見ながら楽しめるコース。活気があって良い。●生活商圏のクレアモールに比較すると、八幡通りは落ち着いたおしゃれな店があり、今後、道路が整備されると良い散策ルートになる可能性がある。
●マンション化の流れに、どこまで商店街としての街並みを形成できるかは、引き続き課題である。●非常に賑わってはいるが、平成の商店街・クレアモールは、次の時代に何を残せるのだろうかと寂しくなる。●車がないといいんだけれど、城下町だから・・。


10 旧鏡山酒造〜川越キリスト教会(立門前通り、中央通り、大正浪漫夢通り ほか)
評価:AAAABBBBBBBBBBBBBBBBBBCCC- (3.08)

●一番街と一筋違うだけで煩さがずいぶん違う。表通りと合わせて回遊性が出ると良い。●クレアモールほどの賑わいはないが、随所に個性的なスポットがある。●落ち着いた街並みがまだ担保されていると感じました、これからどのような街並みになるのか気になります。●途中に見かけた樹齢600年のイチョウの大木にはビックリしました。●合流前に通過。洋風な建物がよい感じだった。●川越らしさを感じる地域。いささか命名に無理があった大正浪漫夢通りも数年前より雰囲気がよくなった気がする。●落ち着いた家並みが続き、名建築が点在している。●古い商家の建物を見つけながらの散歩でした。外観だけでも補修しながら住み続けている心意気を感じました。また、内部まで手を入れている建物はディティールにも工夫がありました。●少し落ち着いた散策路という感じで、クレアモールと一番街の間にあって、特徴的であるとともに、回遊性を向上させている。●川越っぽい感じというんでしょうか!●城下町独特の道路形態が見られ、面白いが、住宅地の中を抜けるので、観光散策ルートとしての設定は難しそう。大正浪漫夢通りは寒々しい感じがする。●車の通行が結構あって悲しかった。住宅地が広がっている場所なのに人通りもまばらだった。(寒かったせいか?)●中央通りの店舗の活性化は今後の大きな課題ですね。●中央通りは車が多くて歩きにくいのが難点。●周辺にマンションが多い。


11 一番街〜太陽軒(一番街 ほか)
評価:AAAAAAAABBBBBBBBBBBBBCC--- (3.52)
●やはり一番街は見ごたえのある迫力のある街並みだと思いました。●一番街は、改修され年々魅力的な通りになっていきますね。●表通りの一番街と、そこから路地に入り込んだ通りが、それぞれ個性を持っていて楽しい。●和風の飲食店等が連担し落ち着いた街並みがまだ担保されていると感じました。●雰囲気を味わいつつ、ほっつき歩くのが楽しい地域。なかでもステンドグラスの入った太陽軒は異彩を放つ。●川越のメインストリートだが、歩道もなく車も多いので観光にも支障がある。街並みのデザインが良いだけに残念。●重厚な蔵づくりに、蘭山美術館など新しい要素も加わって、いい街並が形成されているが、ちょっと観光地になりすぎてしまうのが心配。
●一番街は建物、町並みともに重厚で迫力があるが、車が多くて歩道がないのが大問題。●車の通行が多く、店をきょろきょろできないのが残念。歩車共存道路にならないものか。●一番街を省いて通った道は車のよく通る主要な道路だった。歴史のある建物を歩いて回る人にとって道は狭く感じると思う。●やはり、車の交通量が多いのが気になる。市街地に入り車をコントロールできないか。●どこの観光地に行ってもあるような店が増えてきた。●川越っぽい感じというんでしょうか!(10と同様)寒かった!


2)旧鏡山酒造と旧川越織物市場について
●将来的にどのようになれば、訪れたり、利用したりしてみたいと思いますか?
1 旧鏡山酒造
●あれだけの大きな施設です。観光用の博物館的な施設にするのではなく、川越の歴史・文化・生活を現在・将来に伝承する生きた職人工房・体験学習工房・市民用社会施設のコンプレックス機能を持つ建物として保全・活用できれば素晴らしいと考えました。そうそう一部はコンサートホールに活用してはどうですか。●内部の大空間を活かしたホール的な利用。●月並みだが、博物館や美術館や資料館など。●観光客としては、“酒造り博物館”としても良いのでは。
●単に建物を活用するだけではなく、後継者を見つけて、造り酒屋としてもう一度復活できないだろうか。その上で、人が集まったり、お酒を飲んだりできるスペースもできると最高にいいと思う。●町中散策の拠点としての役割を期待する。●酒造の歴史資料館、兼 幻の鏡山大吟醸試飲軽食バー、兼 お酒の合う料理のキッチンスタジアム、、、●酒蔵の知識がありませんのでよくわかりませんが、酒造り学習実施ができる場。●鏡山のお酒が大好きでした。亡き竹内社長の酒造りのお話はいまでも忘れられません。産業遺産は使ってこそ後に伝えられるものなので、醸造蔵として復活してもらえればと思います。●旧鏡山酒造の歴史と日本酒の醸造過程を見せるお酒の博物館。●もともとわき出ていた水を飲むことができたり、川越のお酒の歴史を学べたり、また試飲できたりとか、小江戸で成熟した酒文化、もてなし文化等を学習でき体現できる機能を創造してほしい。●JALのファーストクラスのお酒という名誉があった酒造というのはとても惜しいので有志と融資を募って復活させるというのが一番おもしろそうですがやっぱり無理でしょうか。建物だけであれば、公会堂的な使い方だと思います。●誰かが場所を借りて酒造りを継ぐ。●お酒を造っていたことが分かるような展示があれば、地域の歴史を学ぶことができると思います。また、空間を活用した、そこでしかできないようなことを見つけられるとよいと思います。●酒造りのベンチャーを募り、利き酒ができる施設として再生してみてはどうでしょうか。
●建物の大きさを活かした空間活用。商店街のまちなみを創るようなファサードの再現。●塀を撤去し道路に沿った歩道(樹木の間をぬって)をつくる。建物の間の空間を中庭的にし、オープンカフェに。建物は、比較的大きい内部空間を活かして、集会室、学童クラブや保育園、図書館にする。(親と子どもが同時に建築・郷土史・環境などの学習ができる。)しかし、用途変更の確認申請がいる!●「まちの駅」、市役所出張所、地元自治会集会室、観光ルートの拠点、ライブハウス、ミュージアムなど。●まちの人、訪れた人がつくりあげていく、“川越ミュージアム”。
●この敷地付近に公衆トイレがなかったので、あれば使いたくなると思う。また、フリーマーケットがやっていれば立ち寄りたくなると思う。
●地元の人々が創意工夫して、運営に全面的に参加するよう、市が認めてもらいたい。●建物が改修され、訪問可能な場所に再生されれば。


2 旧川越織物市場
●イベントスペースとしても利用されるが、川越の産業の記憶を残すような展示空間。●非常に大きな可能性を持った空間なので、初めに使い方を固定せず、様々な利用方法に応じて空間やデザインに少しずつ手を加え、常に変化し発展していく施設にしたらいいのでは。●歴史・文化を伝える大変貴重な街並みです。現在は荒廃していますが、市民のエネルギーを行政がくみ取って、徹底した再生・保全が望まれます。ここも観光用の博物館的施設にするのではなく、川越の歴史・文化を現在・将来に伝承する生きた職人工房・体験工房・市民活動の場として活用できれば素晴らしいと思いました。
●歴史を再現する街“川越”として、骨董市場、フリーマーケット、再生芸術展、、、などの住民や観光客が集まって楽しめるイベント会場。●繊維関係の個性的な職人やデザイナーが各戸に入って、オリジナル商品のお店を出すのはどうか。建物自体は貴重ではあっても地味な外見であるため、一般人に訴えるハイセンスで楽しい演出が要求されると思う。
●織物市場であった産業史を彷彿とさせるような施設。織物市場の性格を再現させるような使い方。●民芸機織りの拠点・実践の場として整備する。●日本全国そして世界から織物を集め、展示販売する施設としてみてはいかがでしょうか。
●川越を代表する伝統的産物を観光客が競りをして購入できるとか、やはり、市場的な機能を復活させてもらいたい。
●建物か改修され、店舗等への利用がされれば。●織物を使った民芸品の展示即売や織物のオーダーによる衣服はもちろん、家具などにも使われる市場。オリジナルの一品を手に入れられて建物や風情を楽しめる場所であれば、再度訪れてみるかもしれません。●アトリエ(工房)村+ミュージアム+ショップ:現代をリードするアーティストの作品に触れ、自分でも織物を体験したい。●建物や建具など、土地に根ざしてきた伝統的な技術と材料による復元の実践・体験ができる場。時間はかかっても、市民が関わり続け、次の世代へもつなげてゆける場となると良い。ハードとソフト両面で。
●市場建物は小区画を生かして、それぞれをオフィス(デザイン、建築、NPOなど)、工房(手工芸品など/展示販売する)、ブティック(織物の伝統を生かして)、カフェ、小規模な塾(学校の分室)、中高生の溜まり場スペース、地元住民の集会室、フリーマーケットスペース、展示場、などとする(賃貸する)。●中庭:イベント広場で、通り抜けできるようにする。●栄養食配給所:地元の農産物を生かした自然食レストランとお弁当屋さん。●織物に代表されるような伝統工芸品の小売店が集まっていれば訪れたくなると思う。●現代的な市場になれないか。菓子屋横町に続く観光スポットに再生してはどうか。隣接マンション開発を反面教師とするまちづくり教育の場にもなる。●川越祭りの練習場や、茶道・華道・書道等の地域のコミュニティ活動の場として使うのがよいのでは。通り抜けできるとまた雰囲気が変わることと思います。
●地域の人が使いやすく修繕し、会合の他に、宿泊もできるようにしたらよいと思います。異年齢、異世代が交流するには絶好のシチュエーションにあると思います。●地元の人々が創意工夫して、運営に全面的に参加するよう、市が認めてもらいたい。●マンションの谷間に忘れ去られたようにあるその姿は、一歩入ると“異空間”を感じた。その感覚を残す空間に維持されたし。●中庭のようなちょっと奥まった通路と建物の古びた良さが活かせれば、なにか素敵な空間が生まれそうな感じがするが、具体的には何がいいのかわかりません。
●市営住宅として長屋を復活できれば良い様な気がするが、住環境を整えるにはかなり費用がかかるんでしょうね。
●修復して市営住宅として利用する。


3)川越のまち全体について
●最も印象に残ったことは何ですか?
●伝統建築(蔵づくり)の一大集積地
●一番街の町並みは、初めて訪れたということもあって、結構衝撃的でした。また、川越織物市場のなんともいえない雰囲気も、なにかできそう感が漂っていてとても魅力を感じました。
●電柱の無い通り。町屋の並ぶ街並み。
●小島家と荒牧別邸。
●太陽軒。極めて私好みな建物でこれを見ただけでも来たかいがあった。個人的にもまた訪問したい。次回は、この建物をバックにお洒落して写真を撮りまくった後で、ゆっくりとコース料理を食べてみたい。
●蔵と寺の町というイメージがあったが、太陽軒や中成堂歯科医院の様なレトロな建物もあるということが印象に残りました。
●川越といえば、一番街に行って終わってしまうという印象でしたが、他にも様々な資源があり、今後の展開が楽しみなまちだと思いました。
●私の良く知る20年前の川越に比べて、現在はずいぶん生まれ変わっていること。あのころの予想に反して、若者からお年寄りまで多くの人々が川越を訪れ、川越の街を楽しんでいることなどが、とても大きな衝撃でした。
●川越に来たのは、ほぼ10年ぶりになるが、当時と比べると非常に賑わいのある街になっている。もともと蔵づくりの建物など街の資源は非常に多かったのだが、熱心な地元の人たちの力によって、それが街の魅力へと大きく花開いたのだと思う。
●古くて味わいのあるものがたくさんある街であり、的が絞れないくらい、いろいろな角度から楽しめる。
●自分の住む街を、建物を愛し、まちづくりに熱心に取り組む方々に感銘を受けた。良き仲間、熱き想いが街を創っていると再認識した。
●川越のまちづくりに関わられている方々の熱い思い。敬服いたしました。
●住民のまちづくりに対する情熱が高いこと。
●ゲリラ的に街を保全修復する人材とグループがあることがすごい。
●他の蔵のまちに比べると、観光のためだけでなく、まちづくりを本当に自分たちのために楽しみながら活動されていると感じます。こういう意味で川越は裕福なまちだということを再確認しました。
●2年前の印象よりも、ますます盛り上がっていく、創造的な保存活動の循環。
●観光にとどまらず、商店主、市役所職員、新住民まで含めて、生活に根付いた全面的な活動に広がっていることが印象に残った。
●祭り(求心力)と地場産業(経済力)があって、コミュニティが現実的な力を持っている。だから建物も受け継いでいける、ということがよくわかった。
●自治体の財政が厳しい中で、まとまった土地を購入することができ、かなり立派な公共施設を建設できる「川越市」の市長の考え方、財政について知りたいと思った。
●歴史的街並みに薄っぺらな近代建築が浸食している状態が見て取れて気になりました。将来を考えた場合、個々の建物を保全・再生するといった発想から、まちなみ・街区を保全・再生する発想がより求められていると考えました。
●蔵の一番街はデザインが揃っていて見た目にはとても綺麗だが、自分がいる場所を把握しづらい。川越の道路沿線の景観も似ているから把握しにくい。


4)今回の感想など
●まちづくりの旧世代と新世代がうまく交代して、新しい感覚がまちづくりに反映されている。また、祭りなどを通し外からの新住民の方と地元の方々が融合し(歴史都市ではめずらしい)、まちづくりが進んでいる等、歴史的都市のまちづくりで、よく問題になる事項を乗り越えためずらしい“まち”と言えるのではないでしょうか。今後、市内交通の削減と本川越から延びる中央通りの衰退した店舗の活性化に、住民の方々および行政が如何なる解答を出されるか期待しております!(井手)
●熱意を込めてまちづくりを語る皆さんに出会え、あるいは再会できて本当にうれしかったです。鎌原さんが川越に深く入り込んでいる事情がわかるような気がしました。自分の住んでいる街で、仲間を持ち活動をしていると、街の見え方、充実感が全然違ってきます。川越の良きまちづくり仲間たちに感謝!(大竹)
●初の参加でしたが、いろいろな建物が見れ、またそれに対する説明などがあったことが大変面白いと思いました。川越も含め街の中にはポテンシャルの高い建物がまだまだあるように思われました。それをどう使っていくかは、それぞれあると思いますが、これからの建築は特にソフトが特に重要なのではないかということを痛感した第一回目のTEKUTEKUでした。(大谷)
●そぞろ歩きをする通りがたくさんあり、商店街がちゃんと機能しているのに、驚いた。今度は、暖かい日にゆっくり歩いてみたい。(岡井)
●蔵や織物市場の中など、なかなかお邪魔できないところまで見学させていただきました。コーディネーター、オーナーの方々ありがとうございました。時間がなくて途中で失礼させていただいたので、懇親会で詳しくお話をうかがえなかったのが残念です。(小野寺)
●芋を中心としたエプロン亭のおいしい昼食、丁寧で判りやすい地元の方々の案内と説明、ずっと見たいと思っていた旧織物市場、太陽軒という贅沢な空間での懇親会など、丸一日楽しめる素晴らしい企画でした。コーディネーターの鎌原さん、お付合いいただいた地元の皆さん、本当にありがとうございました。(栗原)
●久しぶりに訪れた川越。今日は雪がちらちらと舞う中のまち歩きで、寒さとどんよりした城下町の風景が心に残った。圧巻は荒牧別邸!太陽軒も良かったです。(佐藤)
●何と言っても旧川越織物市場が印象的です。市民が歴史を守った原動力になったこと、さらにこのような歴史的史実があったことが新鮮な驚きでした。大切にすべき日本の財産です。(澤田)
●町屋や洋館は、漫然と眺めて「単なる老朽住宅」としか映らなかったものが、建てられたいきさつ、地域の人々とのかかわり、職人の技や工夫、材料のすごさなどを知るにつれて、本当に大切な財産だということがわかってきました。知ること、知らせることの重要さを改めて認識。いつのまにか曇ってしまった感性を反省。伝統的建築物の保存、継承には、職人の存在が重要、『小江戸ものがたり第5号』の「川越の鳶」特集をよみながら、川越には職人の技と心が生きているから建物も受け継がれているということがわかりました。マンション開発が進んでいますが、マンションの高さを規制するとか、ダウンゾーニングという考え方はないのでしょうか。(重永)
●川越の高校に通っていたので、‘川越’については、少しは知っているつもりでいましたが、今回のテクテクであらためて‘川越’が成長していることと、その歴史の裾野を広げようとがんばっている最中なのだということを知りました。
街が生きているとはこういう実感なのだと思いました。「都市景観重要建築物」について考える時、私達の今住んでいるまちの中で、‘平成の歴史的建造物’として残り生き続けるものはいったいどれなのか、未来の住民が保存しようと熱く思ってくれる建物はあるのか、現代のプレハブ住宅にどういう存在価値を見出してくれるのか、とてもとても心配です。(庄山)
●オプション企画の芋料理が美味しかった、芋のワインの色がとてもきれいだった。(千川)
●古い建物の改装見学(?)が面白かったが、それをどの様に使うかでかなり評価もちがってくると思います。解説も分かりやすく、面白かったです。(樋口)
●古くから住む、加えて川越にひかれて越してきた川越を熱愛する住民の皆様の努力で、まちの遺産が守られていることに感服しました。昼は「エプロン亭」にてイモを中心とした郷土料理、夜は魅惑的な意匠の「太陽軒」でモダンな洋食と、tekutekuには珍しくグルメも充実しており、体が芯から凍りつくほどの寒さでしたが、胃も心も大満足! 鎌原さん他、ご説明いただいた地元の皆様&照井建築士に心より御礼申し上げます。(平井)
●川越の街を愛する人々が大勢いると感じた。川越というと、蔵造りや菓子屋横町や時の鐘などをすぐに思い浮かべるが、それだけではなく、まだまだ知らないところ・楽しめるところがたくさんあること、また、古いよいものを残していこうとする市民の方々の熱意が強いことを知った。(藤本)
●蔵の会、市民、市それぞれの立場の方々が、それぞれ街並みの保存と活用に努力している。そして、それらが連携しあい、一体となって創造的な保存活動を展開しているところに、川越の街づくりの奥深さを感じた。(藤井)
●一番街や大正浪漫通りを省き、それに沿っている1本奥の道を案内してもらえたので、地域住民の生活環境が確認できてよかった。今回はとても楽しかったです。今後も積極的に参加させていただきたいと思っています。ありがとうございました。(斉藤)
●何回か訪れている川越ですが、その度に、着実に地域資源を活かしまちづくりを進めていることに感心します。ご案内いただいた地元の皆さんありがとうございました。(古里)
●川越はTEKU-TEKUだけでも数回訪れていますが、マンション化が進む中で何とか川越らしさ、町の記憶を残そうとする皆さんの努力には毎回頭が下がります。観光のためではない、住む町として歴史を大事にする姿勢に共感します。(溝辺)
●さすがに城下町というのは、多様性のある資源が点在し、地域の人々がどうにでも考え方ひとつで発展させることができるという楽しみがあります。ご先祖様には感謝しなければ。川越のまちを着物でお客様に歩いてもらうというイベントがあれば、ぜひ協力させてください。(着付けはやります。)(山中)



●コーディネーターより
 昼間は厳寒・夕方からは雪も舞う あいにくのお天気のなか、盛りだくさんのコースでしたが、みなさん本当におつかれさまでした。また、今回ご案内・ご協力くださいました地元のみなさまには、本当にいろいろとありがとうございました。
2001年12月に緊急企画を行って以来、旧川越織物市場についてはたびたびTEKU-TEKU通信にてイベントなどのお知らせをしてきましたが、これからは、旧鏡山酒造などについてもお伝えしたいと思います。(こちらも気にかけていただけましたら嬉しいです。)鎌原史英

今回ご協力いただいた方々の関連ホームページです
◆川越織物市場の会
http://www.kawaichi.com/contents/contents.html
これまでの活動経緯や市場建築について、情報満載。
◆川越蔵の会
http://www.kuranokai.org/
今回、本町の長屋にて、原会長よりお話いただきました川越蔵の会のホームページです。
商業活性化による町並み景観保存、住民主体のまちづくりを目指して、町の人や研究者、川越の町並みに関心を寄せる人などが集まって発足。
◆アルテクルブ
http://www.arteclub.org/
草野さんが主宰されているグループです。三番町ギャラリーにて様々な催しを行っています。
芸術分野の様々な活動と、まちづくり運動を市民が自主的に企画・運営・支援する非営利団体。
◆『小江戸ものがたり』を発行している藤井さんのホームページです
今回のTEKU-TEKUの様子も、小江戸日記として掲載されています。
http://www.geocities.jp/koedomonogatari/


当日の様子を写真でご覧頂けます。(提供:井手さん)↓

http://homepage.mac.com/yukitoide/kawagoe/teku-p0117.html


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